「取」を含むことわざ
全26件
挙げ足を取る
あげあしをとる
相手の言い間違いや言葉じりをとらえて、やり込めたり皮肉ったりすること。相手の挙げた足を取って倒すように相手の失言や失敗につけ込むことから。
虻蜂取らず
あぶはちとらず
二つのものを同時に得ようとして、結局はどちらも取り逃がしてしまうことのたとえ。欲張りすぎて失敗することのたとえ。虻と蜂を両方捕ろうとして、結局どちらにも逃げられるという意から。
医者が取るか坊主が取るか
いしゃがとるかぼうずがとるか
生死の境にいるような重病人のこと。生きているうちは医者が金を取り、死んでしまえば僧侶が金を取るということから。また、所詮あの世に金は持っていけないと守銭奴を皮肉ることば。
一合取っても武士は武士
いちごうとってもぶしはぶし
たとえ貧しくても男には男の誇りと本分があるということ。禄高がたとえ一合でも武士にかわりはないということから。
一も取らず二も取らず
いちもとらずにもとらず
二つのものを同時に得ようとすると、結局どちらも手に入らなくなることのたとえ。
一升の餅に五升の取り粉
いっしょうのもちにごしょうのとりこ
主なものより、それに付随するもののほうが多くなるということのたとえ。「取り粉」は、つきたての餅に付ける粉。一升の餅をつくためには五升の取り粉が必要になるという意から。
猿猴月を取る
えんこう つきをとる
自分の能力をわきまえず、欲張ったまねをして失敗することのたとえ。猿が水に映った月を取ろうとして、木の枝が折れ溺れ死んだという故事から。「猿猴が月」ともいう。
大取りより小取り
おおどりよりこどり
一度に大儲けしようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが堅実だということ。
鬼に瘤を取られる
おににこぶをとられる
一見損害を受けたようで、実際は利益になることのたとえ。「こぶとりじいさん」の昔話にもとづくもの。
鬼の首を取ったよう
おにのくびをとったよう
まるで鬼を退治して首を取るという大手柄を立てたかのように得意になるようす。
学者の取った天下なし
がくしゃのとったてんかなし
学者は学問の上で政治を論ずるが、実際は理屈どおりにはいかず、学者に現実の国家を治める能力はないということ。
圭角が取れる
けいかくがとれる
角が取れて人柄が円満になること。「圭角」は玉(ぎょく)のとがったところのことで、それが取れるという意から。
千石取れば万石羨む
せんごくとればまんごくうらやむ
人間の欲望は次から次へと大きくなり、きりがないということ。千石取りになれば、次は万石取りを羨むということから。
膳部揃うて箸を取れ
ぜんぶそろうてはしをとれ
食事をする時は、料理がすべて揃ってから箸を取るものだということ。あわただしく食事に取りかかることを戒める言葉。また、物事は用意がすっかり整ってから始めよということ。「膳部」は、膳にのせて出す料理のことで、「全部」とかけたもの。
大根の皮取らぬ阿呆生姜の皮取る阿呆
だいこんのかわとらぬあほう しょうがのかわとるあほう
大根は皮をむかないとまずい。生姜は皮をむくと食べるところが少なくなる。物事の適正を知らない愚か者のたとえ。
盾に取る
たてにとる
ある物事を、自分の身を守る口実にすること。言い訳の材料にすること。
得を取るより名を取れ
とくをとるよりなをとれ
利益を得ることより、名誉を大切にせよということ。
盗人の上米を取る
ぬすびとのうわまいをとる
悪人にも、上には上があるということのたとえ。盗人が盗んだ物の一部を盗み取るという意から。
盗人の取り残しはあれど火の取り残しはなし
ぬすびとのとりのこしはあれどひのとりのこしはなし
盗難に遭っても取り残しがあるが、火事は全てを焼いてしまい残る物はないということ。火事の恐ろしさを言ったことば。
軒を貸して母屋を取られる
のきをかしておもやをとられる
一部を貸したために、ついには全部を奪われてしまうことのたとえ。また、恩を仇で返されることのたとえ。
花も折らず実も取らず
はなもおらずみもとらず
欲張って両方を手に入れようとして、結局どちらも得られないことのたとえ。
日方と手間取りは日のうち
ひかたとてまどりはひのうち
日雇いの仕事が夕方には終わるように、南風も夕方にはやむということ。「日方」は日のある方から吹く風。南西風、南東風のこと。「手間取り」は日雇い仕事のこと。
庇を貸して母屋を取られる
ひさしをかしておもやをとられる
一部を貸したために、あとで全部を奪われてしまうことになるたとえ。また、恩を仇で返されることのたとえ。
人の褌で相撲を取る
ひとのふんどしですもうをとる
人の物を利用して自分の利益を図ることのたとえ。自分の褌を使わず、人の褌を借りて相撲をとるという意から。
ミイラ取りがミイラになる
みいらとりがみいらになる
人を連れ戻しに出かけた者が帰って来ないことのたとえ。また、説得しようとした者が、逆に相手に同調してしまうというたとえ。
昔取った杵柄
むかしとったきねづか
若い頃に習得した技量や腕前のこと。また、年月を経てもそれが衰えず十分に発揮できること。