「石」を含むことわざ
全36件
朝寝八石の損
あさねはちこくのそん
朝寝坊は万事につけて損が多いというたとえ。一石は百升で約百八十リットル。
雨垂れ石を穿つ
あまだれいしをうがつ
小さな努力も辛抱強く続けていけば、いつかは必ず成功するというたとえ。小さな雨だれでも、長い年月、同じ所に落ち続ければ、石に穴をあけてしまうという意から。
石臼を箸に刺す
いしうすをはしにさす
無理難題を言うこと。石臼を箸で刺すことなど不可能という意から。
石が流れて木の葉が沈む
いしがながれてこのはがしずむ
物事の道理が逆であることのたとえ。
石地蔵に蜂
いしじぞうにはち
何とも感じないことのたとえ。蜂が石地蔵を刺しても痛くも何ともないことから。
石に裃
いしにかみしも
硬い石に裃を着せたように、堅苦しい人のたとえ。また、そういう様子のこと。「裃」は江戸時代の武士の礼服。
石に灸
いしにきゅう
いくらやっても効き目のないこと、無駄なことのたとえ。
石に漱ぎ流れに枕す
いしにくちすすぎ ながれにまくらす
負け惜しみが強いことのたとえ。また、屁理屈をつけて自説を正当化することのたとえ。晋の孫楚が「石に枕し、流れに漱ぐ」というべきところを「石に漱ぎ、流れに枕す」といい誤ったとき、「石に漱ぐとは歯を磨くこと、流れに枕すとは耳を洗うことだ」とこじつけた故事から。夏目漱石の号もこの故事から。
石に立つ矢
いしにたつや
一念を込めて事を行えば、できないことはないというたとえ。漢の李広が石を虎と見誤り、一心に集中して矢を射たところ、矢が石に刺さったという故事から。
石に花咲く
いしにはなさく
現実には起こるはずのないことのたとえ。
石に布団は着せられず
いしにふとんはきせられず
親が死んでからでは、したくても孝行はできないというたとえ。「石」は、墓石のことで、墓石に布団を着せても何の役にも立たないという意から。
石の上にも三年
いしのうえにもさんねん
辛抱すればいつか必ず成功することのたとえ。冷たい石の上でも、三年座り続ければ暖まるという意から。
石の物言う世の中
いしのものいうよのなか
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいという意から。
石橋を叩いて渡る
いしばしをたたいてわたる
用心の上にも用心を重ねて事を行うことのたとえ。丈夫な石橋でも、安全を確かめてから渡るという意から。
石部金吉鉄兜
いしべきんきちかなかぶと
非常に物堅く生真面目な人のこと。また、融通のきかない人のこと。「石部金吉」は、石と金の二つの堅いものを並べて人名のように言った語で、その石部金吉が、鉄の兜をかぶっているような極端な堅物という意から。
石を抱きて淵に入る
いしをいだきてふちにいる
自分から進んで災難や危険を招くようなことをするたとえ。自ら石を抱いて、川の深みに入るような無謀なことをするの意から。
一石を投じる
いっせきをとうじる
平穏なところに反響を呼ぶような問題を投げかけること。静かな水面に石を一つ投げると波紋が生じるところから。
雁が飛べば石亀も地団駄
がんがとべばいしがめもじだんだ
身のほどもわきまえず、むやみに人まねしようとすること。雁が飛び立つのを見て、石亀も飛び立とうとして飛べず、くやしがって地団駄を踏むということから。単に「石亀の地団駄」ともいう。
木仏金仏石仏
きぶつ かなぶつ いしぼとけ
融通の利かないひと。特に男女の情愛に疎いひとのこと。
金石の交わり
きんせきのまじわり
堅い友情で結ばれた、変わらない交わりのこと。「金石」は、金と石で、きわめて堅いことのたとえ。
転がる石には苔が生えぬ
ころがるいしにはこけがはえぬ
活発な行動をしている人が、常に健康で生き生きしていることのたとえ。また、転職や転居を繰り返す人は、地位も得られず金も貯まらないというたとえ。「転石苔を生せず」「転石苔むさず」ともいう。
蒟蒻で石垣を築く
こんにゃくでいしがきをきずく
とうてい出来るはずがないことのたとえ。
磁石に針
じしゃくにはり
くっつきやすいもののたとえ。多くは男女の仲が接近しやすいことをいう。
升を以て石を量る
しょうをもってこくをはかる
小人物は、大人物を理解できないということのたとえ。また、小さな基準で大きな物は、はかれないということのたとえ。一升ますで、一石の量を量るという意から。
捨て石になる
すていしになる
大きな目的を達成するために犠牲になるたとえ。「捨て石」は、囲碁で、作戦上相手に取らせるように打つ石のこと。
千石取れば万石羨む
せんごくとればまんごくうらやむ
人間の欲望は次から次へと大きくなり、きりがないということ。千石取りになれば、次は万石取りを羨むということから。
千石万石も米五合
せんごくまんごくもこめごごう
たとえ裕福でも、一日に食べる米の量は普通の人と同じだから、人は必要な物が必要なだけあればいいということ。千石や万石の俸禄を取っている人でも、一日に食べる米の量は五合にすぎないという意から。「千石万石も飯一杯」ともいう。
躓く石も縁の端
つまずくいしもえんのはし
自分にかかわるすべてのものが、なんらかの因縁で結ばれているということ。ふとつまずいた石も、多くの石の中でなんらかの縁があってつまずいたという意から。
火打ち石据え石にならず
ひうちいしすえいしにならず
小さいものでは大きいものの代わりにはならないというたとえ。火打ち石は火をおこすときは役立つが、家の土台石にはならないということ。
人木石に非ず
ひと ぼくせきにあらず
人は、感情を持たない木や石とは違い、喜怒哀楽をさまざまな形で表す感情豊かな動物であるということ。「木石に非ず」「人は岩木に非ず」ともいう。
木石に非ず
ぼくせきにあらず
感情を持たない木や石とは違い、人は喜怒哀楽をさまざまな形で表す感情豊かな動物であるということ。「人、木石に非ず」「人は岩木に非ず」ともいう。
薬石効なし
やくせきこうなし
薬も治療法もいろいろ試してみたが効果がなく、回復のきざしがみられないということ。「薬石」は薬と石鍼(中国の昔の治療器具)のこと。薬石を用いて治療すること。転じて治療全般を指す。
薬石の言
やくせきのげん
薬や治療のように効き目のある言葉、忠告をいう。「薬石」は薬と石鍼(中国の昔の治療器具)のこと。薬石を用いて治療すること。転じて治療全般を指す。
焼け石に水
やけいしにみず
援助や努力がわずかで、何の役にも立たないこと。焼けた石に少量の水をかけても冷めないことから。
陽気発する処金石も亦透る
ようきはっするところ きんせきもまたとおる
どんな困難なことでも、精神を集中すればできないことはないということ。「陽気」は万物が生じて活動しようとする気。その陽気が発生すれば、金属や石のように硬いものでも貫くという意から。
我が心石に非ず転ずべからず
わがこころいしにあらず てんずべからず
心が確固として不動であることのたとえ。自分の心は石ではないから、転がして動かすことはできないという意から。