「風」を含むことわざ

全57件

秋風が立つ
あきかぜがたつ
男女間の愛情がさめるたとえ。「秋」と「飽き」をかけたことば。
秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む
あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ
秋風が日暮れになると静まるように、夫婦喧嘩も夜になるとおさまるということ。
商人と屏風は直ぐには立たぬ
あきんどとびょうぶはすぐにはたたぬ
屏風は折り曲げないと立たないように、商売も自分の感情や理屈を曲げて、客の機嫌を損ねないようにしなければ繁盛しないということ。
明日は明日の風が吹く
あしたはあしたのかぜがふく
先のことをいくら心配してもはじまらないので、なるがままに任せて生きるのがよいということ。明日は明日で、今日の風と違う風が吹くという意から。
あったら口に風邪をひかす
あったらくちにかぜをひかす
親切な気持ちで言ったことが無駄になるたとえ。「あったら」は「あたら」が転じた言葉で、残念なことにの意。
網の目に風たまらず
あみのめにかぜたまらず
無駄なこと、何の効果もないことのたとえ。網で風を防ごうとしても、風は網の目を通り過ぎていくことから。
網の目に風たまる
あみのめにかぜたまる
ありえないことのたとえ。風は網の目を通り抜けるはずなのに、網に風がたまっているという意から。
雨塊を破らず風枝を鳴らさず
あめつちくれをやぶらず かぜえだをならさず
世の中が大平であることのたとえ。周公が中国を統治していた頃は天下泰平で、雨は静かに降って土のかたまりを壊さず、風は木の枝も動かないように静かに吹いたという故事から。
阿波に吹く風は讃岐にも吹く
あわにふくかぜはさぬきにもふく
ある土地の風習は、他の土地にも移る。上の人の行いは、下の者も真似るようになるということ。また、どこの土地でも人情は変わらないということ。「阿波」は現在の徳島県、「讃岐」は香川県。
一に褒められ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪ひく
いちにほめられにににくまれさんにほれられしにかぜひく
くしゃみについてのことわざ。一回なら誰かに褒められているし、二回は憎まれていて、三回は惚れられているが、四回は風邪をひく前兆である。
一番風呂は馬鹿が入る
いちばんぶろはばかがはいる
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
一世を風靡する
いっせいをふうびする
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
入り船に良い風出船に悪い
いりふねによいかぜでふねにわるい
一方によいことは他方には悪く、両方によいことはないというたとえ。入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるという意から。
越鳥南枝に巣くい胡馬北風に嘶く
えっちょうなんしにすくい こばほくふうにいななく
故郷の忘れがたいことのたとえ。中国南方の越の国から北国へ渡った鳥は、樹木の南側の枝に巣をかけ、北方の胡の国から来た馬は、北風が吹きよせると故郷を想って嘶くという意から。『文選』の古詩「胡馬は北風に依り、越鳥は南枝に巣くう」による。単に「越鳥南枝に巣くう」や「胡馬北風に嘶く」ともいう。
大風が吹けば桶屋が儲かる
おおかぜがふけばおけやがもうかる
意外なところに影響が出るたとえ。また、あてにならない期待をするたとえ。大風が吹けば土ぼこりが立って目に入り、目の不自由な人が増える。目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。猫が減ればねずみが増え、ねずみが桶をかじるので桶屋が儲かって喜ぶ、という話から。「風が吹けば桶屋が儲かる」「風が吹けば桶屋が喜ぶ」ともいう。
大きな家には大きな風
おおきないえにはおおきなかぜ
人にはそぜぞれの境遇に合った悩みがあるということ。金持ちは何の心配もないように見えるが、家が大きければ、それなりに風当たりが強く、金持ちなりの悩みがあるという意から。
大風呂敷を広げる
おおぶろしきをひろげる
大げさなことを言うこと。また、ほらを吹くこと。
臆病風に吹かれる
おくびょうかぜにふかれる
臆病な気持ちになること。怖じ気づくこと。
嬶天下にからっ風
かかあでんかにからっかぜ
上州(群馬県)名物といわれる嬶天下とからっ風の二つを並べて、上州人の気質や風土性を言ったことば。
風上にも置けない
かざかみにもおけない
性質や行動が下品で卑劣な人間をののしっていう言葉。悪臭のある物は臭くて困るので、風上に置くわけにはいかないという意から。「風上に置けない」ともいう。
風が吹けば桶屋が儲かる
かぜがふけばおけやがもうかる
思いもかけないところに影響が出るたとえ。また、あてにならない期待をするたとえ。大風が吹けば土ぼこりが舞い上がって目に入り、目の不自由な人が増える。目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。猫が少なくなるとねずみが増え、ねずみが桶をかじるので桶屋が儲かって喜ぶ、という話から。「大風が吹けば桶屋が儲かる」ともいう。
風に櫛り雨に沐う
かぜにくしけずりあめにかみあらう
風雨にさらされて苦労することのたとえ。風で髪をとかし、雨で体を洗うという意から。「櫛風沐雨」ともいう。
風に柳
かぜにやなぎ
柳が風になびくように、巧みに受け流して穏やかにあしらうこと。「柳に風」ともいう。
風の便り
かぜのたより
どこからともなく伝わってくる噂のこと。
風の前の塵
かぜのまえのちり
物事のはかないことのたとえ。また、危険が間近に迫っていることのたとえ。塵は風にひとたまりもなく吹き飛ばされてしまうことから。
風邪は百病のもと
かぜはひゃくびょうのもと
風邪はあらゆる病気のもとであるから、用心が必要であるということ。「風邪は百病の長」「風邪は万病のもと」ともいう。
風は吹けども山は動せず
かぜはふけどもやまはどうせず
周囲の騒ぎの中で、少しも動じないで悠然としていることのたとえ。激しい風が吹き荒れても山はびくともしないという意から。
風邪は万病のもと
かぜはまんびょうのもと
風邪はあらゆる病気のもとであるから、たかが風邪と油断してはいけないということ。「風邪は百病の長」「風邪は百病のもと」ともいう。
風を食らう
かぜをくらう
事態を察知して、すばやく逃げるようすをいう。息せききって大口を開けて走り、口いっぱいに空気が入り込む様子をいった言葉。多くは悪事が発覚した時などに使う。
樹静かならんと欲すれども風止まず
きしずかならんとほっすれどもかぜやまず
親孝行をしようと思う時に、親はもうこの世にいなくてままならないというたとえ。樹木が静かに立っていようとしても、風が止まないので静かになれない意から。
喬木は風に折らる
きょうぼくはかぜにおらる
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて失脚することが多いというたとえ。高い木ほど強い風を受けて折れやすいという意から。「高木は風に折らる」ともいう。
水母の風向かい
くらげのかぜむかい
いくらあがいても無駄なことのたとえ。水母が風上に向かっても進めないことから。
高木は風に折らる
こうぼくはかぜにおらる
地位や名声の高い人ほど、人からねたまれたり批判されたりして身を滅ぼしやすいことのたとえ。高い木ほど風当たりが強く折れやすいという意から。「大木は風に折らる」ともいう。
子供は風の子大人は火の子
こどもはかぜのこ おとなはひのこ
子どもは寒い風が吹く中でも元気に外で遊びまわり、大人は寒がって火のそばを離れないということ。
胡馬北風に嘶く
こば ほくふうにいななく
故郷の忘れがたいことのたとえ。北方の胡の国から来た馬は、北風が吹くたびに故郷を想って嘶くという意から。『文選』の古詩「胡馬は北風に依り、越鳥は南枝に巣くう」から。
山雨来らんとして風楼に満つ
さんうきたらんとして かぜ ろうにみつ
何事か変事が起こる前に、なんとなく不穏な気配がただよう様子。「楼」は、高殿。山の雨が降り出す前には、前ぶれとしての風が高殿へ吹きつけるということから。「山雨来らんと欲して風楼に満つ」ともいう。
疾風に勁草を知る
しっぷうにけいそうをしる
困難にあった時、はじめてその人の真価がわかるというたとえ。「疾風」は速く吹く風、「勁草」は強い草の意。速く激しい風が吹いて、はじめて強い草が見分けられるという意から。
透き間風は冷たい
すきまかぜはつめたい
義理の仲が、なんとなくしっくりいかないことのたとえ。また、友人や男女の間で感情の隔たりができると、まったくの他人どうしでないだけに、よけいに冷たさが身にしみるというたとえ。
節季の風邪は買っても引け
せっきのかぜはかってもひけ
節季のような忙しい時でも、病気ならば公然と休めるから、病気もときには重宝だということ。
大木は風に折らる
たいぼくはかぜにおらる
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。高い木ほど強い風を受けて折れやすいという意から。「高木は風に折らる」ともいう。
月に叢雲花に風
つきにむらくも はなにかぜ
良いこと、楽しいことにはとかく邪魔が入りやすく長続きしないというたとえ。名月には雲がかかって見えず、春の花は風が吹いて花びらを散らすということから。
出船によい風は入り船に悪い
でふねによいかぜはいりふねにわるい
一方によければ他方に不利で、両方によいことはないというたとえ。出船に都合のよい順風は、入り船にとっては逆風になるという意から。
どうした風の吹き回し
どうしたかぜのふきまわし
思いがけない人の来訪など意外なことが起こるようす。
西風と夫婦喧嘩は夕限り
にしかぜとふうふげんかはゆうかぎり
西風と夫婦喧嘩は夜になるとおさまるということ。
花盗人は風流のうち
はなぬすびとはふうりゅうのうち
美しい花を、つい一枝折ってしまうのは風流というもので、とがめるほどのことではないということ。
人と屏風は直ぐには立たぬ
ひととびょうぶはすぐにはたたぬ
屏風は折り曲げないと立たないように、人も真っ正直なだけでは世の中を渡っていくことはできないということ。
風雲急を告げる
ふううんきゅうをつげる
大事変が今にも起こりそうな、緊迫した情勢のたとえ。
風樹の歎
ふうじゅのたん
親に孝行したいと思ったときには、すでに親は無く、どうすることもできないという嘆きのことば。「風樹」とは、風に吹かれて揺れ動く木のこと。『韓詩外伝』「樹静かならんと欲すれども風止まず。子養わんと欲すれども親待たず。(木は静かに静止していたいのに、風がやまなければどうすることもできない。子どもが孝行したいと思っても親は待ってくれない。)」に基づく。
風前の灯火
ふうぜんのともしび
危険が差し迫り、危ういことのたとえ。風の吹き付ける所にある灯の意から。
風馬牛
ふうばぎゅう
自分とは無関係であること。また、そういう態度をとること。「風」は盛りがつく意。盛りのついた牛や馬の雌雄が、互いを求め合っても会う事が出来ないほど遠く隔たっているという意から。
風流は寒いもの
ふうりゅうはさむいもの
雪見や梅見などは、風流を解さない者にとっては寒いだけでつまらないということ。
吹く風枝を鳴らさず
ふくかぜえだをならさず
世の中がよく治まり平和なようすのたとえ。吹く風が静かで枝は音も立てないという意から。
昔は肩で風を切り今は歩くに息を切る
むかしはかたでかぜをきり いまはあるくにいきをきる
昔は威勢のよかった者が、今は衰えてしまったことのたとえ。若いころは肩で風を切ってさっそうと歩いていた者も、年をとって歩くだけで息切れするということから。
目病み女に風邪引き男
めやみおんなにかぜひきおとこ
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
物言えば唇寒し秋の風
ものいえばくちびるさむしあきのかぜ
余計なことを言うと、思いがけない災難を招くということ。松尾芭蕉の句。
柳に風
やなぎにかぜ
柳が風になびくように、逆らわずに穏やかにあしらうこと。「風に柳」ともいう。
弱みに付け込む風邪の神
よわみにつけこむかぜのかみ
悪いことが重なることのたとえ。