「前」を含むことわざ

全30件

朝飯前のお茶漬け
あさめしまえのおちゃづけ
ものごとが容易にできることのたとえ。朝飯前の空腹時に食べるお茶漬けは、さらさらと簡単に食べられるということから。
嵐の前の静けさ
あらしのまえのしずけさ
台風が来る前に一時的に風が止むように、事件や変事が起こる前の不気味な静けさのこと。
稲荷の前の昼盗人
いなりのまえのひるぬすびと
神をも恐れない図々しい人のたとえ。稲荷神社の前で、昼間に物を盗むふとどき者という意から。
後ろ千両前一文
うしろせんりょうまえいちもん
後ろ姿はとても美しいのに、前から見ると全然美しくないこと。
後ろに柱前に酒
うしろにはしらまえにさけ
快く気楽な気分のたとえ。後ろにある柱にもたれかかり酒を飲むという意から。
後ろ弁天前不動
うしろべんてん まえふどう
後ろから見るとまるで弁天様のように美しいが、前から見ると不動明王のように恐い顔をした女性のこと。
家の前の痩せ犬
うちのまえのやせいぬ
後ろ盾がある時はいばり、ない時は意気地がない人のたとえ。痩せて弱い犬も飼い主の家の前では威張って吠えることから。
生まれる前の襁褓定め
うまれるまえのむつきさだめ
物事の手回しがよすぎて大げさなことのたとえ。「襁褓」は、おむつのこと。生まれる前から、赤ん坊のおむつの準備で大騒ぎするという意から。
お前百までわしゃ九十九まで
おまえひゃくまでわしゃくじゅうくまで
夫婦がともに元気で仲睦まじく長生きしたいと願う言葉。「お前」は夫、「わしゃ」は妻のことで、この後に「共に白髪の生えるまで」と続く。
風の前の塵
かぜのまえのちり
物事のはかないことのたとえ。また、危険が間近に迫っていることのたとえ。塵は風にひとたまりもなく吹き飛ばされてしまうことから。
敵の前より借金の前
かたきのまえよりしゃっきんのまえ
敵の前では平然とできても、借金をしている相手の前では頭が上がらないということ。
器量より気前
きりょうよりきまえ
器量がいいことより、気立てのいいことのほうが大事だということ。
前車の覆るは後車の戒め
ぜんしゃのくつがえるはこうしゃのいましめ
先人の失敗は後人の戒めになるというたとえ。前の車が覆るのを見て、後の車は戒めとするという意から。単に「後車の戒め」ともいう。
前車の轍を踏む
ぜんしゃのてつをふむ
前の人と同じ失敗を繰り返すことのたとえ。「轍」は、車のわだちのこと。前に行った車のわだちを、あとの車がたどるという意から。「前轍を踏む」ともいう。
前轍を踏む
ぜんてつをふむ
前の人と同じような失敗を繰り返すことのたとえ。「前轍」は、前を行く車のわだちのこと。前に行った車のわだちを、あとの車がたどるという意から。「前車の轍を踏む」ともいう。
前門に虎を防ぎ後門に狼を進む
ぜんもんにとらをふせぎこうもんにおおかみをすすむ
一つの災いを逃れても、さらにまた別の災難に見舞われることのたとえ。前門で恐い虎の侵入をやっと防いだと思ったら、すでに後門に恐ろしい狼が入っていたという意から。「前門の虎、後門の狼」ともいう。
前門の虎後門の狼
ぜんもんのとら こうもんのおおかみ
一つの災難を逃れても、さらにまた別の災いに遭うことのたとえ。前門で恐い虎の侵入をやっと防いだと思ったら、今度は後門に恐ろしい狼が現れるという意から。「前門に虎を防ぎ後門に狼を進む」ともいう。
痴人の前に夢を説く
ちじんのまえにゆめをとく
このうえなく馬鹿げたことをするたとえ。愚かな人にとりとめない夢の話を説き聞かせる意から。
月の前の灯
つきのまえのともしび
立派なものに比較されて見劣りがすることのたとえ。名月の夜には灯火は目立たないことから。
猫の前の鼠
ねこのまえのねずみ
恐ろしさのあまり、身がすくんで動けないようすのたとえ。
風前の灯火
ふうぜんのともしび
危険が差し迫り、危ういことのたとえ。風の吹き付ける所にある灯の意から。
前急ぎは後急ぎ
まえいそぎはあといそぎ
先へと急ぎすぎると失敗が多いということ。
前十両に後ろ三両
まえじゅうりょうにうしろさんりょう
前から見ると美しいが、後姿はそれほどでもないということ。
前を踏み後ろにつまずく
まえをふみうしろにつまずく
前に進むことも後ろに下がることもできないというたとえ。
祭りより前の日
まつりよりまえのひ
祭りの当日より、待ちかねている前日のほうが楽しいということ。
儲けぬ前の胸算用
もうけぬまえのむなざんよう
不確かな事柄に期待をかけて、計画を立てることのたとえ。
門前市を成す
もんぜんいちをなす
権勢や名声を慕い、訪れる人が非常に多いたとえ。門の前に人が大勢集まってまるで市場のようであるという意から。
門前雀羅を張る
もんぜんじゃくらをはる
訪れる人もなく、ひっそりしていることのたとえ。「羅」は網のこと。門前に雀を捕る網が張れるほどさびれているという意から。単に「門前雀羅」ともいう。
門前の小僧習わぬ経を読む
もんぜんのこぞう ならわぬきょうをよむ
ふだん見聞きしていると、知らないうちに覚えてしまうというたとえ。寺の前に住んでいる子どもたちは、習わなくても自然に経を読めるようになるという意から。
夜明け前が一番暗い
よあけまえがいちばんくらい
どん底の後には必ずいいことがあるというたとえ。日が昇る直前に一番暗い時間があるということから。