「天」を含むことわざ

全44件

仰いで天に愧じず
あおいでてんにはじず
天を仰ぎ見ても恥ずかしくないほど、心も行いも何らやましいことがないこと。
天の邪鬼
あまのじゃく
人の意見にわざと逆らうひねくれ者。民話に登場する悪い鬼。
雨の降る日は天気が悪い
あめのふるひはてんきがわるい
あたりまえのこと、わかりきったことのたとえ。
蟻の思いも天に届く
ありのおもいもてんにとどく
弱小な者でも懸命に努力すれば、希望を叶えることができるというたとえ。蟻のように小さなものでも、一心に努力すれば願いは天に達するという意から。「蟻の思いも天に昇る」ともいう。
韋駄天走り
いだてんばしり
非常に速く走ること。「韋駄天」は、非常に足が速いとされる仏法の守護神で、その韋駄天のような速さで走るという意から。
一念天に通ず
いちねん てんにつうず
成し遂げようとする強い信念があれば、その意志は天に通じ必ず成就するということ。
一葉落ちて天下の秋を知る
いちようおちててんかのあきをしる
わずかな前兆を見て、その後の大事を予知するたとえ。
一天万乗の君
いってんばんじょうのきみ
天下を治める天子のこと。「一天」は天下、「万乗」は兵車一万台の意。中国の周代、天子は戦時に兵車一万台を徴発できる制度だったことから。「万乗の君」ともいう。
後ろ弁天前不動
うしろべんてん まえふどう
後ろから見るとまるで弁天様のように美しいが、前から見ると不動明王のように恐い顔をした女性のこと。
運は天にあり
うんはてんにあり
人の運命は天命によるもので、人力ではどうにもできないということ。また、最善をつくしたて天命を待てば、幸運が舞い込むかもしれないという期待もかけられるということ。
嬶天下にからっ風
かかあでんかにからっかぜ
上州(群馬県)名物といわれる嬶天下とからっ風の二つを並べて、上州人の気質や風土性を言ったことば。
学者の取った天下なし
がくしゃのとったてんかなし
学者は学問の上で政治を論ずるが、実際は理屈どおりにはいかず、学者に現実の国家を治める能力はないということ。
金は天下の回り物
かねはてんかのまわりもの
金は人から人へと渡り回っていくものだから、いつか自分の所にも回ってくるはずだから、今は貧しくてもくよくよするなということ。
干天の慈雨
かんてんのじう
待ち望んでいたことが実現することのたとえ。また、困っている時に助けが現れることのたとえ。「干天」は「旱天」とも書き、日照りのこと。日照りの時に恵みの雨が降るという意から。
管を以て天を窺う
かんをもっててんをうかがう
自分の狭い見識で、大きな問題について勝手な判断を下すたとえ。「管」は「くだ」とも読む。「管の穴から天を覗く」ともいう。
旭日昇天の勢い
きょくじつしょうてんのいきおい
天に昇る朝日のように、勢いが盛んなようす。「旭日」は、朝日の意。
管の穴から天を覗く
くだのあなからてんをのぞく
自分の狭い見識で、大きな問題について勝手な判断をするたとえ。「管を以て天を窺う」ともいう。
管を以て天を窺う
くだをもっててんをうかがう
狭い見識で、大きな問題について勝手な判断を下すたとえ。「管」は「かん」とも読む。「管の穴から天を覗く」ともいう。
功成り名遂げて身退くは天の道なり
こうなりなとげてみしりぞくはてんのみちなり
りっぱな仕事を成し遂げて名声を得たら、その地位にとどまらず退くのが、自然の摂理にかなった身の処し方であるということ。
壺中の天地
こちゅうのてんち
俗世間から離れた別世界のたとえ。また、酒を飲んで俗世間のことを忘れる楽しみのたとえ。中国後漢の費長房が、薬売りの老人が商売が終わると壺の中に入るのを見て一緒に入れてもらったところ、りっぱな建物があり、美酒や旨い肴が並んでいたので、ともに飲食して外に出たという故事から。
米の飯と天道様はどこへ行っても付いて回る
こめのめしとてんとうさまはどこへいってもついてまわる
どんな所でも太陽が当たるように、どこへ行っても食べることは何とでもなるということ。
酒は天の美禄
さけはてんのびろく
酒は天が与えてくれた有難い贈り物である、と酒をたたえる言葉。
習慣は第二の天性なり
しゅうかんはだいにのてんせいなり
習慣はいつしか深く身について、まるで生まれつきの性質のように日常生活に影響を及ぼすということ。
修身斉家治国平天下
しゅうしんせいかちこくへいてんか
天下を治めるには、まず自分の心と行いを正しくし、次に家庭を整え、次に国家を治めて天下を平和にすべきだということ。
人事を尽くして天命を待つ
じんじをつくしててんめいをまつ
出来る限りのことをして、あとは天命に任せるということ。「人事」は人間の力で出来る事柄、「天命」は天の命令の意。
青天の霹靂
せいてんのへきれき
思いもよらない大事件や変動が突然起こること。
天災は忘れた頃にやってくる
てんさいはわすれたころにやってくる
天災はその悲惨さを忘れた頃に、また襲ってくるものであるということ。だから、油断禁物、用心を怠るなという戒めの言葉。「災害は忘れた頃にやってくる」ともいう。物理学者・随筆家の寺田寅彦の言葉とされる。
天知る地知る我知る人知る
てんしるちしるわれしるひとしる
悪事はいつか必ず発覚するということ。誰も知るまいと思っても、隠し事は天の神様も知っている、地の神様も知っている、自分も知っている、あなたも知っているという意から。「四知」ともいう。
天高く馬肥ゆる秋
てんたかくうまこゆるあき
さわやかな秋を言い表す言葉。秋の空は高く澄み渡り、馬もよく食べて太るという意から。「天高く馬肥ゆ」ともいう。
天地夏冬雪と墨
てんち なつふゆ ゆきとすみ
まったく正反対なこと、非常に差があることのたとえ。
天地は万物の逆旅
てんちはばんぶつのげきりょ
この世のすべてのものは、うつろいやすくはかないということのたとえ。「逆旅」は宿屋のことで、天地はあらゆる生物が生まれてから死ぬまでのわずかな間に泊まる宿屋に過ぎないという意から。
天に唾す
てんにつばきす
他人に害を与えようとして、逆に自分に災いを招くことのたとえ。上を向いて唾をはけば、自分の顔に落ちてくることから。「天を仰いで唾す」ともいう。
天は自ら助くる者を助く
てんはみずからたすくるものをたすく
天は、人に頼らず自ら努力する者に力を貸し、幸福を与えるということ。「天は自ら助くる者を助く」ともいう。
天網恢々疎にして漏らさず
てんもうかいかいそにしてもらさず
悪事を犯した者は必ず天罰を受けるということ。「恢々」は広大、「疎」は粗い意。天の網は広く、目が粗いように見えるが、絶対に網の目から漏らすことはないという意から。
天を仰いで唾す
てんをあおいでつばきす
人に害を与えようとして、逆に自分がひどい目に遭うことのたとえ。上を向いて唾をはけば、その唾が自分の顔に落ちてくることから。「天に唾す」ともいう。
天を怨みず人を咎めず
てんをうらみずひとをとがめず
自分の身がどんなに不遇でも、天を恨んだり人をとがめたりしないで、自ら反省して修養に努めよということ。
倶に天を戴かず
ともにてんをいただかず
相手を殺すか自分が殺されるかの関係で、共存出来ないということ。また、復讐せずにはいられないと思うほど、激しく憎むこと。相手と同じ天の下で生きていけないという意から。「不倶戴天」ともいう。
猫に木天蓼
ねこにまたたび
大好物のたとえ。また、それを与えれば非常に効き目があることのたとえ。
蚤の息も天に上がる
のみのいきもてんにあがる
誰でも一心に努力すれば望みを遂げられるということ。蚤のような小さなものの吐息も天に届かせることができるという意から。
富貴天に在り
ふうきてんにあり
富や地位は天の与えるものであり、人の力ではどうすることもできないということ。
俯仰天地に愧じず
ふぎょう てんちにはじず
自分にやましいところや恥じるところは何一つないということ。「俯」はうつむく、「仰」はあおぐこと。うつむいて地に恥じるところがなく、あおいで天に恥じるところがないという意から。
命は天に在り
めいはてんにあり
運命は天が定めることで、人間の力ではどうすることも出来ないということ。
夜上がり天気雨近し
よあがりてんきあめちかし
夜のうちに雨が上がり晴れた天気は、長く続かないということ。
葦の髄から天井を覗く
よしのずいからてんじょうをのぞく
極めて狭い見方や考え方で大きな問題を判断することのたとえ。葦の茎の小さな穴から天井の一部分を見て、天井の全てを見たと思い込むという意から。江戸いろはがるたの一つ。