「手」を含むことわざ
全78件
相手変われど主変わらず
あいてかわれどぬしかわらず
相手は次々と変わっているのに、こちらは常に変わらず同じことを繰り返しているということ。「相手変われど手前変わらず」ともいう。
相手のさする功名
あいてのさするこうみょう
相手の力が弱かったり、やり方が劣っていたために、思わぬ手柄を立てることのたとえ。「さする」は「してくれる」の意。
相手のない喧嘩はできぬ
あいてのないけんかはできぬ
受けて立つ者がいなければ喧嘩は成り立たないから、喧嘩を売られても相手にするなというおしえ。
相手見てからの喧嘩声
あいてみてからのけんかごえ
相手が自分より弱そうだと判断すると、いきなり喧嘩を売る大声を出して威張り出すこと。
赤子の手を捩じるよう
あかごのてをねじるよう
相手をたやすく打ち負かしたり、物事を容易に行えることのたとえ。
商い上手の仕入れ下手
あきないじょうずのしいれべた
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。
開けて悔しき玉手箱
あけてくやしきたまてばこ
期待がはずれてがっかりすること。浦島太郎が竜宮城から持ち帰った玉手箱を開けたとたん、白い煙が出てあっという間に年をとってしまったという浦島太郎の伝説から。
ある手からこぼれる
あるてからこぼれる
金持ちは金が有り余るほどあるから、自然にまわりに金がこぼれ落ちる。だから施す気持ちがなくても、まわりの人々に恩恵を施していることになるということ。
医者上手にかかり下手
いしゃじょうずにかかりべた
物事はうまく行うためには相手を信用しなければならないというたとえ。どんな名医でも、患者が信頼して従わなければ病気を治すことは出来ないという意から。
一挙手一投足
いっきょしゅいっとうそく
わずかな労力のこと。また、細かい一つ一つの動作や行動のこと。一度手を挙げ、一度足を動かすという意から。
得手勝手は向こうには効かない
えてかってはむこうにはきかない
自分の都合のいいように振る舞っても、なかなか相手が応じてはくれないということ。
得手に鼻つく
えてにはなつく
得意なことだと、つい気が緩んで失敗するというたとえ。
得手に帆を揚げる
えてにほをあげる
絶好の機会に恵まれ、得意になって事を行うこと。「得手」は、得意とすること。「得手に帆」「追風に帆を上げる」「得手に帆を掛ける」ともいう。
追手に帆を揚げる
おいてにほをあげる
勢いに乗って物事が順調に進むたとえ。追い風に帆を揚げれば船は早く進むことから。
大河を手で堰く
おおかわをてでせく
無謀で不可能なことをするたとえ。大きな川を手で堰き止めようとするということから。
泳ぎ上手は川で死ぬ
およぎじょうずはかわでしぬ
自分の力を過信するあまり、得意なことで失敗することのたとえ。泳ぎの上手な人が、油断して川で死ぬことがあるという意から。
飼い犬に手を噛まれる
かいいぬにてをかまれる
日頃から特別に目をかけていた者や信用していた者に裏切られるたとえ。
片手で錐は揉まれぬ
かたてできりはもまれぬ
物事を成し遂げるためには、力を合わせることが大事だというたとえ。穴をあけるための錐は片手では揉むことができないという意から。
痒い所に手が届く
かゆいところにてがとどく
細かい点まで心配りが行き届いて、気が利いていることのたとえ。
聞き上手の話し下手
ききじょうずのはなしべた
人の話を上手に聞く人は、自分が人に話すのは下手だということ。
客人一杯手八杯
きゃくじんいっぱいてはちはい
客に酒を一杯すすめる間に、主人が手酌で酒を八杯飲むということ。酒好きの人が客にかこつけて酒を飲むことにもいう。
切る手遅かれ
きるておそかれ
事を決行したり、決断を下したりする前によく熟慮せよということ。
口が動けば手が止む
くちがうごけばてがやむ
話に夢中になると、仕事をする手先がおろそかになるということ。
口自慢の仕事下手
くちじまんのしごとべた
口は達者だが、仕事はさっぱりできないこと。
口叩きの手足らず
くちたたきのてたらず
おしゃべりは達者だが、仕事はさっぱりできないこと。
口も八丁手も八丁
くちもはっちょう てもはっちょう
話も上手で、することも達者なこと。「八丁」は巧み・達者の意。
下戸の手強
げこのてごわ
酒を飲めない下戸は、酒飲みのように簡単にこちらの話しに乗ってこないから、容易に付け入ることが出来ず厄介だということ。
蹴る馬も乗り手次第
けるうまものりてしだい
乱暴で扱いにくい者でも、頭の上がらない相手がいる、また、上手い扱い方があるということのたとえ。暴れ馬でも乗り手の調教次第でおとなしくなるという意から。
国手
こくしゅ
名医。また、医師を敬っていう語。国の病を治療する名手の意から。なお、囲碁の名人をいうこともある。
心の駒に手綱許すな
こころのこまにたづなゆるすな
過ちを犯さないように、常に心を引き締めよというたとえ。「駒」は馬のこと。心を馬にたとえて、放っておくと悪い方へ走りがちなので、手綱を引き締めて制御せよという意から。
言葉は国の手形
ことばはくにのてがた
言葉のなまりは通行手形のように、その人間の生まれ育った国を表すということ。
塩を売っても手を嘗めろ
しおをうってもてをなめろ
塩を売る商人が、手に付いた塩も無駄にせず嘗めるように、細かな事にも注意して、無駄のないように気をつけよという戒めの言葉。
塩を売れば手が鹹くなる
しおをうればてがからくなる
仕事の癖や習慣は、いつの間にか身について、生まれつきのようになっているというたとえ。毎日塩を売っていれば、自然と手が鹹くなっているということから。
七十五日は金の手洗い
しちじゅうごにちはかねのてあらい
嫁や婿、養子に行った時は、しばらくの間は大事にされるということ。「金の手洗い」は、金属製の洗面器で来客などに使われたもの。
十目の視る所十手の指す所
じゅうもくのみるところ じってのゆびさすところ
多くの人が一致して認めること。十人の目が見て、十人の手が指し示す所という意から。
手足を措く所なし
しゅそくをおくところなし
安心して身を置く所がないということ。また、不安でたまらないこと。
手套を脱す
しゅとうをだっす
秘めていた本来の力を発揮するたとえ。「手套」は、手袋のことで、それを脱ぐということから。
上戸の手弱
じょうごのてよわ
酒好きは、酒につられることが多いので誘惑に弱く、つけ込みやすいということ。
上手の小糸
じょうずのこいと
上手な人は仕事を要領よくやるというたとえ。裁縫の上手な人は必要なだけの糸を使うという意から。
上手の手から水が漏る
じょうずのてからみずがもる
どんな名人でも時には失敗するというたとえ。
上手は下手の手本下手は上手の手本
じょうずはへたのてほん へたはじょうずのてほん
下手な人が上手な人のやり方を手本にするのは当たり前だが、上手な人も下手な人のやり方が参考になることもあるというたとえ。
西瓜は土で作れ南瓜は手で作れ
すいかはつちでつくれかぼちゃはてでつくれ
西瓜を作るときは肥料と土壌が大事で、南瓜を作るときは念入りに手入れすることが大事ということ。作物の上手な作り方をいった言葉。
好きこそ物の上手なれ
すきこそもののじょうずなれ
好きであることは、上手になるための大切な条件であるということ。
先手は万手
せんてはまんて
機先を制することが、どんな手段より効果的だということ。
大海を手で塞ぐ
たいかいをてでふさぐ
とうてい出来るはずがない不可能なことをするたとえ。大海の水を手で堰き止めようとする意味。
近火で手を焙る
ちかびでてをあぶる
目の前の小さな利益を追うたとえ。とりあえず身近にある火で手を焙って暖める意から。
手が空けば口が開く
てがあけばくちがあく
仕事がなくなり手が空けば、食べる物もなくなり口も開いてしまう。また、暇になればつい無駄話をしがちだということ。
手が入れば足も入る
てがいればあしもいる
一度気を許すと次々と入り込まれることのたとえ。また、次第に深入りすることのたとえ。
手書きあれども文書きなし
てかきあれどもふみかきなし
文字を上手に書く人は多いが、文章の上手い人は少ないということ。
適時の一針は九針の手間を省く
てきじのいっしんはきゅうしんのてまをはぶく
その場で始末を付けておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということのたとえ。その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことになるという意から。「時を得た一針は九針の手間を省く」ともいう。
手ぐすね引く
てぐすねひく
十分用意をして待ち構えること。「くすね」は弓の弦を強くするために塗る薬で、それを手にとり、弦に塗って準備するという意から。
遠火で手を焙る
とおびでてをあぶる
たいした効果がないことのたとえ。遠く離れた火で手を焙ってもあまり暖かくない意から。
時を得た一針は九針の手間を省く
ときをえたいっしんはきゅうしんのてまをはぶく
適時に始末を付けておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということのたとえ。その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことになるという意から。「適時の一針は九針の手間を省く」ともいう。
逃ぐるが一の手
にぐるがいちのて
困難に直面したら、とりあえず逃げて身の安全をはかるのが上策だということ。また、面倒なことは避けるのが一番いい方法だということ。
盗人と言えば手を出す
ぬすびとといえばてをだす
他人に盗人と言われて、手を出して暴れるような者は本当に盗人であるということ。
盗人の隙はあれど守り手の隙はなし
ぬすびとのひまはあれどまもりてのひまはなし
盗難を防ぐのは難しいということ。盗人はよい機会を狙って盗みに入るので暇もあるが、番をする方は盗人がいつ来るかわからないので休む暇がないという意から。
濡れ手で粟
ぬれてであわ
苦労せずに楽々と利益を得ることのたとえ。濡れた手で粟を掴むと、手に粟粒がたくさん付いてくることから。
猫の手も借りたい
ねこのてもかりたい
非常に忙しくて手が足りず、誰でもいいから手助けがほしいようす。
喉から手が出る
のどからてがでる
欲しくて欲しくてたまらないことのたとえ。
話上手の聞き下手
はなしじょうずのききべた
話が上手い人は自分の話に夢中になり、相手の話を聞くのが下手なことが多いということ。
話上手は聞き上手
はなしじょうずはききじょうず
話の上手な人は、相手の話を聞くときにもその立場で話を聞くので、上手に会話を続けることができるということ。
日方と手間取りは日のうち
ひかたとてまどりはひのうち
日雇いの仕事が夕方には終わるように、南風も夕方にはやむということ。「日方」は日のある方から吹く風。南西風、南東風のこと。「手間取り」は日雇い仕事のこと。
下手があるので上手が知れる
へたがあるのでじょうずがしれる
下手な人間がいるからこそ、上手な人間の巧みさがわかるということ。だから世の中には下手な人間も必要であり、どんな人間でもそれなりに役に立つということ。
下手が却って上手
へたがかえってじょうず
下手な人は念入りに仕事をするので、かえって上手な人より立派な仕上がりになることがあるということ。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
へたなてっぽうもかずうちゃあたる
数多く試みれば、まぐれ当たりで成功することもあるというたとえ。鉄砲を撃つのが下手な者でも、数多く撃てば命中することもあるという意から。
下手の射る矢
へたのいるや
まともな人間は相手にしやすいが、無茶苦茶人間は相手にしにくいということ。下手な者の射る矢はどこへ飛ぶかわからないので避けようがないという意から。「狐が下手の射る矢を恐る」「下手の鉄砲烏が怖じる」ともいう。
下手の考え休むに似たり
へたのかんがえやすむににたり
よい考えも出ないのに、あれこれ考えるのは、時間の無駄だということ。もとは将棋や碁で、下手な人の長考をあざけって言った言葉。「下手の思案は休むに同じ」ともいう。
下手の長糸上手の小糸
へたのちょういと じょうずのこいと
裁縫の下手な人は、針にむやみに長い糸を通して縫いにくくするが、上手な人は必要なだけの糸を使って仕事をしやすくするということ。下手な人ほど無駄なことをし、上手な人は要領よくやるというたとえ。「下手の長糸遣い」ともいう。
下手の道具調べ
へたのどうぐしらべ
下手な者にかぎって、道具にこだわり注文をつけるということ。
下手の長談義
へたのながだんぎ
話の下手な人にかぎって、長々と話をするということ。「下手の長口上」ともいう。上方いろはがるたの一つ。
下手の真ん中上手の縁矢
へたのまんなか じょうずのふちや
物事は、時のはずみで意外な結果になることがあるというたとえ。下手な人が的の真ん中を射抜いたり、上手な人が的を外して矢が縁に当たったりするという意から。
下手の横好き
へたのよこずき
下手なくせに、その事が非常に好きで熱心なこと。「下手の物好き」ともいう。
焼き餅焼くとて手を焼くな
やきもちやくとててをやくな
嫉妬も度が過ぎると取り返しのつかないことになりかねない。やきもちは適度に焼けということ。焼き餅を焼くと、持て余す意の手を焼くをかけた言葉。
横手を打つ
よこでをうつ
感じ入ったり、思い当たったりする時などに、思わず両方の手のひらを打ち合わせること。
理屈上手の行い下手
りくつじょうずのおこないべた
理屈を言うのは上手だが、いざ実践となるとさっぱりだめなこと。
両手に花
りょうてにはな
すばらしいものを二つ同時に手に入れることのたとえ。また、一人の男性が二人の女性を連れていることのたとえ。
六十の手習い
ろくじゅうのてならい
年をとってから学問や稽古事を始めること。「八十の手習い」ともいう。
忘れたと知らぬには手がつかぬ
わすれたとしらぬにはてがつかぬ
忘れたとか知らないという者には、何を言っても無駄であるということ。