「毛」を含むことわざ
全16件
命は鴻毛より軽し
いのちはこうもうよりかろし
命は尊いものだが、正義のためなら捨てても少しも惜しくはないということ。「鴻毛」は鴻の羽毛で、きわめて軽いことのたとえ。
内で掃除せぬ馬は外で毛を振る
うちでそうじせぬうまはそとでけをふる
家庭のしつけが悪い子どもは、外に出るとすぐにわかるということのたとえ。飼い主の手入れの悪い馬は、外に出た時に毛を振って汚れを落とそうとするので、すぐわかるという意から。
兎の毛で突いたほど
うのけでついたほど
きわめて小さいことのたとえ。うさぎの細い毛の先で突いたほどのわずかという意から。
女の髪の毛には大象も繋がる
おんなのかみのけにはたいぞうもつながる
女の魅力には、男の心を引きつける強い力があるというたとえ。女の髪の毛で足を繋がれて動けなくなった大きな象を、煩悩にとらわれて悟れない人にたとえた仏教の経典から。
九牛の一毛
きゅうぎゅうのいちもう
多数の中のわずかな一部分のたとえ。取るに足りないことのたとえ。「九牛」は、多くの牛の意。多くの牛の中の一本の毛という意から。
結構毛だらけ
けっこうけだらけ
大変結構だ、ということをおかしくいったもの。「結構毛だらけ猫灰だらけ」「結構毛だらけ灰だらけ」ともいう。
毛のない猿
けのないさる
人としての人情や良心がない人をなじった言葉。体に毛がないことだけが、猿との違いだという意から。「毛のない犬」ともいう。
毛を吹いて疵を求む
けをふいてきずをもとむ
人の欠点を無理に暴き立てようとするたとえ。また、人の過ちを暴こうとして、かえって自分の弱点をさらけ出してしまうたとえ。髪の毛を吹き分けて、隠れている小さな傷を探し求めるという意から。
毛を見て馬を相す
けをみてうまをそうす
外見だけで物事の価値を判断することのたとえ。毛並みだけを見て馬の値打ちを判断する意から。
猿は人間に毛が三筋足らぬ
さるはにんげんにけがみすじたらぬ
猿は非常に利口で人間に最も近い動物だが、人間に及ばないのは毛が三本足りないからだということ。「猿は人間に毛が三本足らぬ」ともいう。
下腹に毛がない
したはらにけがない
老獪な人物や腹黒い人物のたとえ。年老いた狼や狸の下腹には毛がないという言い伝えから。
死は或は泰山より重く或は鴻毛より軽し
しはあるいはたいざんよりおもく あるいはこうもうよりかろし
人の命は重んじて大切に守るべき場合と、潔く捨てるべき場合とがあるというたとえ。「泰山」は中国山東省にある山、「鴻毛」はおおとりの羽毛。人の命は、高い山よりも重く見る場合と、おおとりの羽毛よりも軽く見なければならない場合があるという意から。
譬えに嘘なし坊主に毛なし
たとえにうそなしぼうずにけなし
昔から言い伝えられてきたたとえやことわざは、どれも真理であり嘘はないということ。
眉毛に火が付く
まゆげにひがつく
自分の眉毛に火が付いたように、危険な事態が差し迫っているたとえ。「眉に火が付く」ともいう。
眉毛を読まれる
まゆげをよまれる
相手に心中を見抜かれてしまうことのたとえ。相手に自分の眉毛の本数を数えられてしまうように、心の中を見透かされる意から。
目は毫毛を見るも睫を見ず
めはごうもうをみるもまつげをみず
人の欠点は細かい点までわかるが、自分のことはなかなか気がつかないというたとえ。「毫毛」は細かい毛。目は細かい毛さえ見ることができるのに、自分の睫は見ることができないという意から。