「落」を含むことわざ

全25件

秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる
あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる
年々衰える年寄りの健康状態を、急速に暮れていく秋の夕日にたとえたことば。
秋の日は釣瓶落とし
あきのひはつるべおとし
秋の日が急速に暮れていくようす。秋の日が、井戸の中へ釣瓶が垂直に速く落ちるように暮れていく意から。
油を以って油煙を落とす
あぶらをもってゆえんをおとす
油を使って油煙を落とすように、同種のものをうまく利用して効果を上げることのたとえ。
一葉落ちて天下の秋を知る
いちようおちててんかのあきをしる
わずかな前兆を見て、その後の大事を予知するたとえ。
鰯で精進落ち
いわしでしょうじんおち
せっかくの努力がつまらないことで報われなくなることのたとえ。また、長い間の努力が十分に報われないことのたとえ。「精進落ち」は菜食で身を慎む精進期間が終わって、魚肉類を食べること。精進期間中に鰯のような魚をうっかり食べてそれまでの努力を無駄にするという意から。また、精進期間が終わったのに鰯のようなつまらない魚で祝いをするという意から。
落ち武者は薄の穂にも怖ず
おちむしゃはすすきのほにもおず
怖いと思えば、なんでもないものまで怖く感じることのたとえ。戦に負けて逃げる落ち武者は、揺れるすすきの穂まで怖がるということから。
落つれば同じ谷川の水
おつればおなじたにがわのみず
出発点は違っていても、行き着く先は同じだということ。また、人間も身分や貧富の差があっても、死ねば同じ土になるというたとえ。「雨霰雪や氷と隔つらん落つれば同じ谷川の水」という和歌から。
落とした物は拾い徳
おとしたものはひろいどく
落し物は不注意な落とし主の責任だから、拾った人の物にしてもかまわないということ。
語るに落ちる
かたるにおちる
人に聞かれた時は用心して言わないようにするが、自分から話をしている時はうっかり本当のことを言ってしまうということ。「落ちる」は、白状するという意。「問うに落ちず語るに落ちる」の略。
金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる
かねさえあればとぶとりもおちる
世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。
木から落ちた猿
きからおちたさる
頼みとするものを失って、途方にくれている状態のたとえ。
金的を射落とす
きんてきをいおとす
誰もがあこがれていたものを、自分のものにすること。「金的」は、金色の弓の的。小さいものなので射落とすことが難しいことから、あこがれの的を指すようになった。「金的を射当てる」「金的を射止める」ともいう。
こけら落とし
こけらおとし
劇場などの新築や改築を祝って行う最初の興行のこと。「こけら」は、材木の削りくずのことで、新築や改築の最後の仕上げに、それを払い落としたことから。
猿も木から落ちる
さるもきからおちる
その道の達人でも、たまには失敗することもあるということ。木登りが得意な猿でも、ときには誤って落ちることもあるという意から。
獅子の子落とし
ししのこおとし
我が子に苦しい経験をさせて、厳しく鍛えて育てることのたとえ。獅子は、生まれた子を深い谷に投げ落とし、這い上がってきた強い子だけを育てるという言い伝えから。
人後に落ちない
じんごにおちない
他人にひけをとらないこと。「人後」は、他人のうしろの意。
棚から落ちた達磨
たなからおちただるま
威張っていた人が、落ち目になって格好のつかないぶざまな姿になることのたとえ。
棚から牡丹餅は落ちてこない
たなからぼたもちはおちてこない
思いがけない幸運は、まず舞い込むことはないということ。
釣り落とした魚は大きい
つりおとしたさかなはおおきい
手に入れ損なったものは、くやしさが加わって、特にすぐれたもののように感じられるというたとえ。「魚」は「うお」とも読む。「逃がした魚は大きい」ともいう。
問うに落ちずに語るに落ちる
とうにおちずにかたるにおちる
人に聞かれた時は用心してしゃべらないようにするが、自分から話をしている時はうっかり本当のことをしゃべってしまうということ。「落ちる」は、白状するという意。単に「語るに落ちる」ともいう。
目から鱗が落ちる
めからうろこがおちる
何かのきっかけで急に物事の実態がはっきりわかるようになるたとえ。鱗で目をふさがれた状態のように、よく見えなかったものが、急に鱗が落ちて目が見えるようになったという意から。
落花枝に返らず破鏡再び照らさず
らっかえだにかえらず はきょうふたたびてらさず
一度こわれた男女の仲は、再びもとに戻ることはないというたとえ。散り落ちた花は再びもとの枝に返ることはなく、割れた鏡は再び物をうつすことはできない意から。
落花情あれども流水意なし
らっかじょうあれどもりゅうすいいなし
一方には恋しく思う気持ちがあるのに、相手に思いが通じないことのたとえ。散る花は流れのままに流されていきたいが、川はそしらぬ顔で流れていくという意から。
落花流水の情
らっかりゅうすいのじょう
男女が慕い合う気持ちを持っていることのたとえ。散る花は、流れのままに流されて行きたいと思い、流れる水は散った花を浮かべて流れたいと思っている意から。
理に勝って非に落ちる
りにかってひにおちる
理屈では相手に勝っても、実質上は負けたと同様の不利な立場に陥ること。「理に勝って非に負ける」とも言う。