「上」を含むことわざ
全72件
商い上手の仕入れ下手
あきないじょうずのしいれべた
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。
上げ膳に据え膳
あげぜんにすえぜん
自分では何もしないで、すべて人にしてもらうことのたとえ。「上げ膳」は食事が済んで膳を下げること。「据え膳」は食膳を人の前に整えること。
顎が干上がる
あごがひあがる
収入がなくなり生活に困るようす。
頭押さえりゃ尻上がる
あたまおさえりゃしりあがる
両方うまくはいかないということ。頭を押さえれば尻が持ち上げるように、一方がうまくいけば、もう片方がうまくいかなくなるということから。
頭の上の蠅も追われぬ
あたまのうえのはえもおわれぬ
自分自身のことさえ満足に出来ないことのたとえ。自分の頭にたかる蠅さえ追い払えないという意から。
鞍上人なく鞍下馬なし
あんじょうひとなくあんかうまなし
乗り手が巧みに馬を乗り回し、乗り手と馬が一体となって見えるさま。乗り手と馬の呼吸が合い、鞍の上の人と鞍の下の馬が渾然一体となっている意から。
石の上にも三年
いしのうえにもさんねん
辛抱すればいつか必ず成功することのたとえ。冷たい石の上でも、三年座り続ければ暖まるという意から。
医者上手にかかり下手
いしゃじょうずにかかりべた
物事はうまく行うためには相手を信用しなければならないというたとえ。どんな名医でも、患者が信頼して従わなければ病気を治すことは出来ないという意から。
痛い上の針
いたいうえのはり
不運や災難のうえに、さらに不運や災難が重なることのたとえ。痛みがあるところに、さらに針が刺さるという意から。
痛む上に塩を塗る
いたむうえにしおをぬる
悪いことのうえに、さらに悪いことが重なるたとえ。痛みがある傷口に塩を塗れば、いっそう痛くなるという意から。
憂いも辛いも食うての上
ういもつらいもくうてのうえ
悲しいとか辛いとかいう不満は、三度の食事の心配がなくなって初めて言える事で、食べるものも食べられない状況ではそんな事は言っていられないということ。
上には上がある
うえにはうえがある
これが最高と思っても、さらにその上にも優れたものがある。物事には限度がないということ。
上見ぬ鷲
うえみぬわし
何者もおそれずゆったりと落ち着いている様子。また、他をはばからず傲慢にふるまうことのたとえ。鷲は強いので上空からの攻撃を警戒しなくてよいことから。
上を下への大騒ぎ
うえをしたへのおおさわぎ
上にあるべきものが下へ、下にあるべきものが上へというような、ごった返した大騒動のこと。
上を見れば方図がない
うえをみればほうずがない
上を見ればきりがないから、節度をわきまえよということ。「方図」は際限の意。
うだつが上がらぬ
うだつがあがらぬ
逆境から抜け出せずに地位や生活がよくならにことのたとえ。「うだつ」は梁の上に立てて棟木を支える短い柱のこと。棟木に押さえられて頭が上がらない、つまり出世出来ないという意から。
易者身の上知らず
えきしゃ みのうえしらず
他人の事についてあれこれ占う易者も、自分の事は正しい判断が出来ないということ。
陸に上がった河童
おかにあがったかっぱ
自分の能力やわざを発揮できる環境から離れて、力が出せず無力になるたとえ。水中では自由に活動できる河童も陸に上がれば無力であることから。
屋上屋を架す
おくじょう おくをかす
無駄なことをするたとえ。屋根の上にさらに屋根を架ける意から。
御神酒上がらぬ神はない
おみきあがらぬかみはない
酒飲みが飲酒することの自己弁護に使う言葉。「御神酒」は、神前に供える酒のこと。神様でさえお酒を召し上がるのだから、人間が酒を飲むのは当たり前だという意から。
泳ぎ上手は川で死ぬ
およぎじょうずはかわでしぬ
自分の力を過信するあまり、得意なことで失敗することのたとえ。泳ぎの上手な人が、油断して川で死ぬことがあるという意から。
陰陽師身の上知らず
おんようじ みのうえしらず
他人の事についてあれこれ占う易者も、自分の事は占えず正しい判断が出来ないということ。
蝸牛角上の争い
かぎゅう かくじょうのあらそい
狭い世界でのつまらない争いのこと。「蝸牛」はかたつむり。かたつむりの左右の角の上にある触国と蛮国が領土争いで戦ったという寓話による。
風上にも置けない
かざかみにもおけない
性質や行動が下品で卑劣な人間をののしっていう言葉。悪臭のある物は臭くて困るので、風上に置くわけにはいかないという意から。「風上に置けない」ともいう。
聞き上手の話し下手
ききじょうずのはなしべた
人の話を上手に聞く人は、自分が人に話すのは下手だということ。
机上の空論
きじょうのくうろん
頭の中だけで考えられた、実際には役に立たない理論。
錦上花を添える
きんじょう はなをそえる
美しいものの上に、さらに美しいものを加えること。よいこと、めでたいことが重なることのたとえ。美しい錦の上に、さらに美しい花を添えるという意から。
空腹は最上のソース
くうふくはさいじょうのそーす
空腹の時は何を食べてもおいしいということ。
口あれば京に上る
くちあればきょうにのぼる
その気になればなんでもできるというたとえ。口さえあれば、道を尋ねながら都まででも行けるという意から。
口が干上がる
くちがひあがる
生活が苦しくなり、食べていけなくなること。
桂馬の高上がり
けいまのたかあがり
身分や実力に不相応な地位につくと、とかく失敗するおそれがあるということ。将棋で桂馬が進みすぎると歩に取られてしまうことがあることから。
恋に上下の隔てなし
こいにじょうげのへだてなし
恋愛には身分や地位の上下による分け隔てはないということ。
こけた上を踏まれる
こけたうえをふまれる
不幸に見舞われている時に、さらに不幸なことが重なって起こるたとえ。「こける」は、転ぶ意。転んだ時に、その上を踏まれるという意から。
小股が切れ上がる
こまたがきれあがる
きりっと引き締まって小粋な姿をしている女性を表す言葉。
細工は流々仕上げをご覧じろ
さいくはりゅうりゅう しあげをごろうじろ
仕事のやり方はいろいろあるので、途中で口を出さずに出来上がりを見てから批評してほしいということ。
災難なら畳の上でも死ぬ
さいなんならたたみのうえでもしぬ
災難はいつどこで起こるかわからないということ。安全な畳の上でも滑って転び、打ち所が悪くて死ぬことがあるという意から。
砂上の楼閣
さじょうのろうかく
見かけは立派だが、基礎がしっかりしていないために長く続かないことのたとえ。また、実現不可能な物事や計画のたとえ。「楼閣」は、高い建物。砂の上に経てた楼閣はすぐに倒れるということから。
仕上げが肝心
しあげがかんじん
物事は途中よりも、最後の出来栄えで値打ちが決まるということ。
地獄の上の一足飛び
じごくのうえのいっそくとび
きわめて危険な行為のたとえ。
下いびりの上へつらい
しもいびりのかみへつらい
自分より下の者にいばる人間は、上の者には媚びへつらうものだということ。
上戸に餅下戸に酒
じょうごにもち げこにさけ
見当違いでありがた迷惑であることのたとえ。酒好きに餅、酒の飲めない人に酒を出すということから。
上戸の手弱
じょうごのてよわ
酒好きは、酒につられることが多いので誘惑に弱く、つけ込みやすいということ。
上戸は毒を知らず下戸は薬を知らず
じょうごはどくをしらずげこはくすりをしらず
酒飲みは酒が体に害になることを知らずに飲み過ぎ、酒を飲めない者は酒の効用を知らない。つまり、酒は飲み方しだいで、毒にも薬にもなるということ。
上戸めでたや丸裸
じょうごめでたやまるはだか
酒飲みは、酒をたくさん飲んでいい気持ちになり、いつのまにか全財産を飲み尽くしてしまうというたとえ。「上戸可愛や丸裸」ともいう。
上梓
じょうし
書物を出版すること。昔、木版印刷の版木に梓(あずさ)の木を使ったことから。「梓に上(のぼ)す」ともいう。
上手の小糸
じょうずのこいと
上手な人は仕事を要領よくやるというたとえ。裁縫の上手な人は必要なだけの糸を使うという意から。
上手の手から水が漏る
じょうずのてからみずがもる
どんな名人でも時には失敗するというたとえ。
上手は下手の手本下手は上手の手本
じょうずはへたのてほん へたはじょうずのてほん
下手な人が上手な人のやり方を手本にするのは当たり前だが、上手な人も下手な人のやり方が参考になることもあるというたとえ。
上知と下愚とは移らず
じょうちとかぐとはうつらず
生まれつき賢い者、また、生まれつき愚かな者はあとからの教育や環境で変わるものではないということ。「上知」はすぐれた知恵、「下愚」はきわめて愚かなこと。
好きこそ物の上手なれ
すきこそもののじょうずなれ
好きであることは、上手になるための大切な条件であるということ。
世上物騒我が身息災
せじょうぶっそうわがみそくさい
世間にどんな事が起こっても、自分の身が安全ならかまわない。世の中に無関心で利己主義な人のことをいう。
雪上に霜を加う
せつじょうにしもをくわう
十分すぎるほどあるうえに、さらに同じようなものを加えること。「雪に霜を加える」「雪の上に霜」ともいう。
長口上は欠伸の種
ながこうじょうはあくびのたね
長話は人を退屈させるから、話は簡潔にせよということ。
盗人の上米を取る
ぬすびとのうわまいをとる
悪人にも、上には上があるということのたとえ。盗人が盗んだ物の一部を盗み取るという意から。
上り一日下り一時
のぼりいちにち くだりいっとき
物事を作り上げるのには多くの時間と労力を要するが、壊すのはたやすいというたとえ。上るのは一日かかる道も下る時はわずかな時間しかかからないという意から。
上り坂あれば下り坂あり
のぼりざかあればくだりざかあり
人生には、栄える時もあれば衰える時もあるということ。
蚤の息も天に上がる
のみのいきもてんにあがる
誰でも一心に努力すれば望みを遂げられるということ。蚤のような小さなものの吐息も天に届かせることができるという意から。
馬鹿と煙は高いところへ上る
ばかとけむりはたかいところへのぼる
愚か者はおだてにのりやすいというたとえ。
話上手の聞き下手
はなしじょうずのききべた
話が上手い人は自分の話に夢中になり、相手の話を聞くのが下手なことが多いということ。
話上手は聞き上手
はなしじょうずはききじょうず
話の上手な人は、相手の話を聞くときにもその立場で話を聞くので、上手に会話を続けることができるということ。
下手があるので上手が知れる
へたがあるのでじょうずがしれる
下手な人間がいるからこそ、上手な人間の巧みさがわかるということ。だから世の中には下手な人間も必要であり、どんな人間でもそれなりに役に立つということ。
下手が却って上手
へたがかえってじょうず
下手な人は念入りに仕事をするので、かえって上手な人より立派な仕上がりになることがあるということ。
下手の長糸上手の小糸
へたのちょういと じょうずのこいと
裁縫の下手な人は、針にむやみに長い糸を通して縫いにくくするが、上手な人は必要なだけの糸を使って仕事をしやすくするということ。下手な人ほど無駄なことをし、上手な人は要領よくやるというたとえ。「下手の長糸遣い」ともいう。
下手の真ん中上手の縁矢
へたのまんなか じょうずのふちや
物事は、時のはずみで意外な結果になることがあるというたとえ。下手な人が的の真ん中を射抜いたり、上手な人が的を外して矢が縁に当たったりするという意から。
神輿を上げる
みこしをあげる
座り込んでいた人が立ち上がるたとえ。また行動をおこして仕事にとりかかること。「輿」と「腰」を掛けたことば。
目の上の瘤
めのうえのこぶ
何かと目障りで自分の活動の邪魔になるひと。
湯上りにはおじ坊主が惚れる
ゆあがりにはおじぼうずがほれる
女性の湯上り姿は艶やかで誰でも心ひかれるということ。「おじ坊主」は、伯父(叔父)や坊主もという意と、おじの坊主という解釈もある。「湯上りは親でも惚れる」「洗い髪にはおじ坊主が惚れる」などともいう。
雪の上に霜
ゆきのうえにしも
余計なことや無駄なことのたとえ。
夜上がり天気雨近し
よあがりてんきあめちかし
夜のうちに雨が上がり晴れた天気は、長く続かないということ。
理屈上手の行い下手
りくつじょうずのおこないべた
理屈を言うのは上手だが、いざ実践となるとさっぱりだめなこと。
梁上の君子
りょうじょうのくんし
泥棒のこと。または鼠のこと。中国の後漢の陳寔が梁の上に潜む賊を指して、悪い習慣が身に付くと梁の上の君子のようになると子ども達を戒めたという故事による。
我が上の星は見えぬ
わがうえのほしはみえぬ
誰にも自分の運命はわからないということ。「星」は運命の意。