「名」を含むことわざ

全23件

相手のさする功名
あいてのさするこうみょう
相手の力が弱かったり、やり方が劣っていたために、思わぬ手柄を立てることのたとえ。「さする」は「してくれる」の意。
言い勝ち功名
いいがちこうみょう
多少筋が通らない意見でも、たくさんしゃべる人の意見に賛同する人が増え、結局は支持されるようになるということ。つまり、黙っていては、どんな良い意見も人には伝わらないということ。
瓜の皮は大名に剝かせよ柿の皮は乞食に剝かせよ
うりのかわはだいみょうにむかせよかきのかわはこじきにむかせよ
瓜の皮は厚くむき、柿の皮は薄くむいたほうがおいしいということ。大名はおう揚なので、瓜の皮を厚くむかせる時に適し、貧乏な乞食は柿の皮を薄くむかせる時に適しているという意から。
江戸っ子の往き大名還り乞食
えどっこのゆきだいみょうかえりこじき
江戸っ子は気前がよく無計画なので、往きは大名のように贅沢をしてお金を使い果たし、帰りには乞食のように一文無しになるということ。
歌人は居ながらにして名所を知る
かじんはいながらにしてめいしょをしる
歌人は古歌や歌枕の研究によって、実際にその場所に行ったことはなくても、名所について詳しいということ。
嫌いは知らぬの唐名
きらいはしらぬのからな
負け惜しみの強い人は「知らない」とは言いたくないので、「嫌い」と言ってごまかすというたとえ。「唐名」は、別名の意。
怪我の功名
けがのこうみょう
誤ってしたこと、何気なくしたことが、意外によい結果になることのたとえ。「怪我」は、過ちの意。過ちが生んだ手柄という意から。「過ちの功名」ともいう。
功成り名遂げて身退くは天の道なり
こうなりなとげてみしりぞくはてんのみちなり
りっぱな仕事を成し遂げて名声を得たら、その地位にとどまらず退くのが、自然の摂理にかなった身の処し方であるということ。
功名を竹帛に垂る
こうみょうをちくはくにたる
手柄を立てて、歴史に名を残すたとえ。「竹帛」は、竹の札と絹のこと。中国で、紙の発明以前に、これに文字を記したところから書物または歴史書の意。「垂る」は、残すという意。
正直は阿呆の異名
しょうじきはあほうのいみょう
融通のきかない正直は、世渡りがへたな愚か者のすることであるということ。
住むばかりの名所
すむばかりのめいしょ
名所に住んでいると、他人にはよさそうに見えるが、ただ名所に住んでいるだけのことで、必ずしも住みやすいとは言えないということ。
唐紙唐紙仮名で書け
とうし からかみ かなでかけ
「唐紙」を「とうし」と読めば書画用の紙、「からかみ」と読めば襖(ふすま)のこと。このように読み方で意味の変わることばは仮名で書いたほうがよいということ。
得を取るより名を取れ
とくをとるよりなをとれ
利益を得ることより、名誉を大切にせよということ。
ない名は呼ばれず
ないなはよばれず
名前のないものは呼びようがないということ。また、何もないところには噂は立たないということ。
抜かぬ太刀の高名
ぬかぬたちのこうみょう
力量のある人がそれを発揮せず、かえって人から重んじられることのたとえ。また、口先だけ達者で実際に腕前を披露したことのない人をあざけることば。
抜け駆けの功名
ぬけがけのこうみょう
人を出し抜いて手に入れた手柄。「抜け駆け」は自分の戦陣を抜け出して、人より先に敵陣に攻め込むこと。
見掛けばかりの空大名
みかけばかりのからだいみょう
見かけは豪勢だが、中身は貧弱なことのたとえ。
名所に見所なし
めいしょにみどころなし
一般に名所といわれている所も、案外見るものが少なくつまらない所が多い。名は必ずしも実を伴わないということ。
名人は人を謗らず
めいじんはひとをそしらず
名人は人の欠点を悪く言うようなことはしないということ。
名馬に癖あり
めいばにくせあり
名馬と言われる馬は、どこかしら扱いにくい癖を持っている。人間も優れた才能の持ち主には、強い個性があるということ。
名物に旨い物なし
めいぶつにうまいものなし
名物と言われている物には、案外旨い物がない。名と実は必ずしも一致しないということ。
行き大名の帰り乞食
ゆきだいみょうのかえりこじき
はじめに無計画に金を使い、あとでどうにもならなくなること。旅に出て、行きは大名のように贅沢に金を使い、帰りは旅費が足りなくなり乞食のようなみじめな思いをするという意から。
律儀は阿呆の唐名
りちぎはあほうのからな
実直すぎるのは、愚かなことと同じだということ。「唐名」は別名の意。