「如」を含むことわざ
全43件
危うきこと虎の尾を踏むが如し
あやうきこととらのおをふむがごとし
非常に危険なことをすることのたとえ。
危うきこと累卵の如し
あやうきことるいらんのごとし
きわめて不安定で危険な状態のたとえ。「累卵」は積み重ねた卵のことで、いつくずれるかわからないという意から。
一見旧の如し
いっけん きゅうのごとし
一度会っただけで、古くからの友達のように親しくなること。「一見」は一度会う、「旧」は以前からの知り合いの意。
魚の木に登るが如し
うおのきにのぼるがごとし
魚が木に登ろうとするように、不可能なことをしようとするたとえ。
魚の釜中に遊ぶが如し
うおのふちゅうにあそぶがごとし
危険が迫っていることも知らずにのんきにしていることのたとえ。やがて煮られることも知らずに魚が釜の中を泳ぎまわっていることから。「釜中の魚」ともいう。
己に如かざる者を友とするなかれ
おのれにしかざるものをともとするなかれ
自分をより向上させるためには、自分より劣った者を友として交際すべきではないという教え
影の形に随うが如し
かげのかたちにしたがうがごとし
いつもいっしょにいて離れないこと。影が必ず物につき随うことから。「影の形に添うが如し」ともいう。
鼎の沸くが如し
かなえのわくがごとし
鼎の中で湯が沸き立つように、物事が混乱して騒がしく、おさまりがつかないことのたとえ。
禍福は糾える縄の如し
かふくはあざなえるなわのごとし
わざわいと幸福は、より合わせた縄のように表裏一体を成しているということ。「糾う」とは縄をより合わせること。
帰心矢の如し
きしん やのごとし
故郷や我が家に帰りたいと思う気持ちが募ること。
綺羅星の如し
きらぼしのごとし
立派な人や明るいものが、ずらりと並ぶ様子のたとえ。「綺羅、星の如し」からできた語で、「綺羅」は、美しい衣服の意。転じて、外見が華やかなこと、栄華をきわめること。本来「綺羅と星と」と、美しいものを列挙した語が、のちに誤って「綺羅星」と一語化された語になった。
錐の嚢中に処るが如し
きりののうちゅうにおるがごとし
すぐれた人は、多くの人の中にいても自然とその才能が現れるというたとえ。袋の中にの錐は、その鋭い先端が外に飛び出ることから。
傾蓋旧の如し
けいがい きゅうのごとし
ちょっと会っただけでまるで旧友でもあるかのように親しくなること。「傾蓋」は孔子(こうし)と程子(ていし)がたまたま道で出会って車の蓋(かさ)を傾けて語りあったという故事から、会ったばかりで旧知のように親しく打ち解けることのたとえ。
外面似菩薩内心如夜叉
げめんじぼさつ ないしんにょやしゃ
外面は菩薩のようにやさしく美しいが、内面は夜叉のように邪悪で恐ろしい人のこと。仏教で、修行中の者が女性に心を動かされ、修行の妨げになることを恐れていった言葉から。「外面如菩薩内心如夜叉」ともいう。
光陰矢の如し
こういん やのごとし
月日が経つのが早いことのたとえ。「光」は日、「陰」は月の意。月日は、矢が飛ぶようにあっという間に過ぎ去るという意から。
功詐は拙誠に如かず
こうさはせっせいにしかず
巧みにいつわりごまかすのは、下手でも誠意があるものには及ばないということ。
巧遅は拙速に如かず
こうちはせっそくにしかず
仕事の出来がよくて遅いよりは、下手でも速いほうがいいということ。
尽く書を信ずれば即ち書なきに如かず
ことごとくしょをしんずればすなわちしょなきにしかず
どんな書物も完全ではないから、その欠陥を批判できる力を養うことが必要だということ。書物に書かれていることを全部信じ込むくらいなら、書物などまったく読まないほうがましだという意から。
子を見ること親に如かず
こをみることおやにしかず
子どもの長所や短所をいちばんよく知っているのは親であるということ。
三十六計逃げるに如かず
さんじゅうろっけいにげるにしかず
計略も様々なものがあるが、困ったときは逃げるのが最良の策だということ。「三十六計」は、古代中国の兵法で使われた三十六種類のはかりごと。その兵法のうち、逃げるという計略に及ぶものはないという意から。
十読は一写に如かず
じゅうどくはいちしゃにしかず
何回も読むより、一回書き写したほうが内容をよく理解できるということ。「十遍読むより一遍写せ」ともいう。
十年一日の如し
じゅうねんいちじつのごとし
長い年月、少しも変わらずずっと同じ状態である様子。十年が、まるで一日であるかのようだという意から。
芝蘭の室に入るが如し
しらんのしつにいるがごとし
立派な人と交際すると、自然とその人のよい影響を受けるというたとえ。芝と蘭のある部屋に入ると、いつの間にかそのよい香りが身に染みつくという意から。
人生朝露の如し
じんせい ちょうろのごとし
人生は朝日が射せばたちまち消えてしまう露のようにはかないものだということ。
過ぎたるは猶及ばざるが如し
すぎたるはなおおよばざるがごとし
何事も度が過ぎると足りないのと同じようなものだということ。物事は中庸が大切だということ。
赤貧洗うが如し
せきひんあらうがごとし
非常に貧しくて、まるで洗い流したように何もない様子。「赤」は、何もないという意。
善悪の報いは影の形に随うが如し
ぜんあくのむくいはかげのかたちにしたがうがごとし
影が形に付き随うように、善悪の行為に対する報いは必ずあるということ。
千人の諾諾は一士の諤諤に如かず
せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。「諾諾」は、他人の言葉にさからわないで従うさま。「諤諤」は、正しいと思うことを恐れはばかることなく述べるさま。
大賢は愚なるが如し
たいけんはぐなるがごとし
本当に賢い人は知識をひけらかさないから、一見愚か者のように見えるということ。
大功は拙なるが如し
たいこうはせつなるがごとし
真の名人は小細工をしないから、一見すると下手に見えるということ。
嚢中の物を探るが如し
のうちゅうのものをさぐるがごとし
袋の中の物を探すように、非常に簡単なことのたとえ。「嚢中」は袋の中。「袋の物を探るが如し」ともいう。
薄氷を履むが如し
はくひょうをふむがごとし
きわめて危険な事に臨むことのたとえ。薄く張った氷の上を歩くように、非常に危険な事をするという意から。
白駒の隙を過ぐるが如し
はっくのげきをすぐるがごとし
月日の過ぎるのが、きわめて早いことのたとえ。「白駒」は白い馬、「隙」は壁のすき間の意。人の一生は、白い馬が走り過ぎるのを壁のすき間からちらっと見るようなものだという意から。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし
人生は長く苦しいものだから、辛抱強く努力を重ねて着実に進んでいかなければならないという教え。徳川家康の遺訓から。
人の心は面の如し
ひとのこころはおもてのごとし
人の顔がひとりひとり違うように、人の心もそれぞれ異なるということ。「人心の同じからざるは其の面の如し」ともいう。
富貴は浮雲の如し
ふうきはふうんのごとし
富や地位は、まるで空に浮かぶ雲のようにはかないものだということ。
浮生夢の如し
ふせいゆめのごとし
人生はまるで夢のように短くはかないものだということ。
弊履を棄つるが如し
へいりをすつるがごとし
破れた履物を捨てるように、惜しげもなく捨てることのたとえ。
星を数うる如し
ほしをかぞうるごとし
限りのないこと、できるはずのないことのたとえ。
水の低きに就くが如し
みずのひくきにつくがごとし
水が低い方へ流れていくように、物事のなりゆきは止めようとしても止められないということ。
良賈は深く蔵して虚しきが如し
りょうこはふかくぞうしてむなしきがごとし
賢者は自分の才能や知識をみだりにひけらかしたりしないというたとえ。「良賈」はすぐれた商人の意。すぐれた商人は商品を店の奥にしまっておくため、一見商品が乏しいように見えるという意から。
綸言汗の如し
りんげんあせのごとし
一度出た汗が二度と体内に戻らないように、君主が一度口にした言葉は取り消したり改めたりできないということ。「綸言」は君主のことば。
例によって例の如し
れいによってれいのごとし
目新しいことや変わったこともなく、いつも通りということ。