「家」を含むことわざ
全40件
空き家で声嗄らす
あきやでこえからす
努力しても報われないことのたとえ。空き家で大声で案内を求めても返事がないことから。
空き家の雪隠
あきやのせっちん
返事がない、応答がないことのたとえ。「雪隠」は便所のことで、空き家では使う人がないから「肥えなし」でそれを「声なし」にかけたしゃれ。
家鴨も鴨の気位
あひるもかものきぐらい
それほどでもない者が、高い気位を持っていることのたとえ。姿がよくない家鴨が、鴨の気位を持つという意から。
家柄より芋茎
いえがらよりいもがら
良い家柄より、食べられる芋がらの方が値打ちがあるということ。「家柄」と「芋茎」の語呂合わせで、落ちぶれた名家をあざける言葉。
家に女房なきは火のない炉のごとし
いえににょうぼうなきはひのないろのごとし
家に主婦がいないのは、炉の中に火がないのと同じで、大事なものが欠けていて寂しいということ。
家に鼠国に盗人
いえにねずみ くににぬすびと
規模の違いはあるが、どんな所にも悪いことをする者がいるということ。
家貧しくして孝子顕る
いえまずしくしてこうしあらわる
貧乏な家庭では、子どもも親を助けるために働いたりするので、その孝行ぶりが目立って人に知られるようになるということ。
家貧しくして良妻を思う
いえまずしくしてりょうさいをおもう
貧乏をすると、この境遇を一緒に乗り越えてくれる良い妻が欲しいと、つくつぐ思うということ。
家を道端に作れば三年成らず
いえをみちばたにつくればさんねんならず
他人の助言をいちいち聞いていると、何事もやり遂げることが出来ないというたとえ。道に面した場所に家を建てようとうると、人の口出しが多くてなかなか出来上がらないという意から。
一家の言を成す
いっかのげんをなす
その人独特の主張や学説を打ち立てること。「一家言を成す」ともいう。「一家言」は、独自の意見や主張のこと。
犬は人につき猫は家につく
いぬはひとにつきねこはいえにつく
引っ越す時、犬は飼い主について行くが猫は家から離れようとしないということ。「犬は人になつき猫は家になつく」ともいう。
家の前の痩せ犬
うちのまえのやせいぬ
後ろ盾がある時はいばり、ない時は意気地がない人のたとえ。痩せて弱い犬も飼い主の家の前では威張って吠えることから。
家裸でも外錦
うちはだかでもそとにしき
どんなに苦しくても世間体を繕わなければ世の中をうまく渡っていくことはできないというたとえ。貧しくて家の中では裸同然の暮らしをしていても、外に出る時はきちんとした身なりをしなければならないという意から。
売家と唐様で書く三代目
うりいえとからようでかくさんだいめ
初代が苦労して残した財産も、三代目にもなると没落し、家を売りに出すような羽目になるが、その「売家」と書いた札の文字は唐様(中国風)でしゃれている。仕事をしないで道楽三昧をする人を皮肉ったもの。
お家がらがら
おいえがらがら
家柄の良いことを自慢する者を嘲笑したことば。「がらがら」は中身のないことの形容で、家柄の柄をかけたもの。
大きな家には大きな風
おおきないえにはおおきなかぜ
人にはそぜぞれの境遇に合った悩みがあるということ。金持ちは何の心配もないように見えるが、家が大きければ、それなりに風当たりが強く、金持ちなりの悩みがあるという意から。
大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然
おおやといえばおやもどうぜん たなこといえばこもどうぜん
借家人にとって家主は親と同様の存在であり、家主にとって借家人は我が子同様の存在だということ。「店子」は、借家人の意。昔の大家と店子の関係をいった言葉。
驕る平家は久しからず
おごるへいけはひさしからず
驕り高ぶって滅亡した平家のように、贅沢を尽くし勝手気ままにふるまう者は、長く栄えることなく早く滅びてしまうというたとえ。
女は三界に家なし
おんなはさんがいにいえなし
女はこの広い世界のどこにも安住できる所がないということ。「三界」は仏教語で欲界・色界・無色界のこと。つまり全世界のこと。女は結婚するまでは父に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従うのが定めとされ、三界のどこにも安住できる家がないという意から。
家書万金に抵る
かしょばんきんにあたる
旅先で受け取る家からの手紙は、万金に匹敵するほど貴重だということ。
敵の家でも口を濡らせ
かたきのいえでもくちをぬらせ
たとえ敵の家でも出された食べ物には口をつけるのが礼儀だということ。つまり、いかなる場合も礼儀を守らなければならないということ。「口を濡らせ」は、少しだけでも飲食せよということ。本来は酒について言った言葉。
国に盗人家に鼠
くににぬすびと いえにねずみ
物事には、その内部に害をなすものがあるというたとえ。
甲張り強くして家押し倒す
こうばりつよくしていえおしたおす
よかれと思ってしたことも、度を越すと、かえって悪い結果を招いてしまうというたとえ。「甲張り」は「勾張り」とも書き、家などが倒れないようにあてがう材木のこと。家が倒れないようにあてがった材木が強すぎて、逆に家を押し倒してしまうという意から。
三度の火事より一度の後家
さんどのかじよりいちどのごけ
三度火事に遭うより、一度だけでも夫に先立たれるほうが精神的打撃が大きくて立ち直りにくいというたとえ。
自家薬籠中の物
じかやくろうちゅうのもの
いつでも自分の思うままににできる人・物のたとえ。また、すっかり身につけた知識や技術のたとえ。「自家」は自分、「薬籠」は薬箱のこと。自分の薬箱の薬のように、いつでも自分の思いのままに使えるものという意から。
修身斉家治国平天下
しゅうしんせいかちこくへいてんか
天下を治めるには、まず自分の心と行いを正しくし、次に家庭を整え、次に国家を治めて天下を平和にすべきだということ。
出家の念仏嫌い
しゅっけのねんぶつぎらい
もっとも大切なことが嫌いだったり、出来なかったりすることのたとえ。僧となって仏道を修行する者が念仏を唱えるのが嫌いという意から。
積善の家には必ず余慶あり
せきぜんのいえにはかならずよけいあり
善行を積み重ねた家には、その報いとしての幸せが必ず子孫におとずれるということ。「余慶」は、祖先の善行のおかげで、子孫に及ぶ幸福のこと。
喪家の狗
そうかのいぬ
やせおとろえて元気のない人のたとえ。「喪家」は喪中の家、「狗」は犬のこと。葬式を出した家は忙しさで飼い犬に餌をやることを忘れ、犬がやせおとろえたという意味。弟子とはぐれ、やつれ果てた孔子の姿を見た人が「まるで葬家の狗のようだ」と言ったという故事から。
男子家を出ずれば七人の敵あり
だんしいえをいずればしちにんのてきあり
男が世の中に出て活動するようになると、多くの競争相手や敵に出会うということのたとえ。男が家から外に出れば七人の敵がすでに待ち構えているという意から。「男は敷居を跨げば七人の敵あり」「敷居を跨げば七人の敵あり」ともいう。
付き合いなら家でも焼く
つきあいならいえでもやく
付き合いは、大切なものを犠牲にしてもしなければならないくらい大事だということ。また、付き合いを大事にして自分の家庭をかえりみないことを戒めて言うことば。
鄭家の奴は詩をうたう
ていかのやっこはしをうたう
ふだん見聞きしていることは。自然に覚えるというたとえ。「鄭家」は、中国後漢の学者である鄭玄。鄭玄の家の雇い人は習いもしないのに詩経をうたうということから。
東家に食して西家に眠らん
とうかにしょくしてせいかにねむらん
欲が深いことのたとえ。昔、中国斉の国の美女が両隣の男性から求婚され、東側の家は金持ちだが醜男、西側の家は貧乏だが美男だった。母親がどちらに嫁ぐのか尋ねたところ、昼間は東側の家で過ごし、夜は西側の家で過ごしたいと答えたという故事から。
女房に惚れてお家繁盛
にょうぼうにほれておいえはんじょう
亭主が女房に惚れ込んでいると、外で浮気や道楽もせず家庭円満になるということ。
腹の立つように家蔵建たぬ
はらのたつようにいえくらたたぬ
世の中には腹が立つことが多いので、腹を立てるのは簡単だが、家や蔵を建てるくらいの金を稼ぐのは簡単にはいかないということ。
平家を滅ぼすは平家
へいけをほろぼすはへいけ
自分をだめにするのは、自分自身だというたとえ。平家が滅びたのは、驕り高ぶった平家自身の自業自得だったという意から。
方位家の家潰し
ほういかのいえつぶし
方角の吉凶を気にしすぎると身動きがとれなくなり、ついには家をつぶす結果になるということ。
醜い家鴨の子
みにくいあひるのこ
みんなから容姿が悪いとか、愚かだとか言われていても、大人になってきれいになったり、偉くなったりする子どものこと。アンデルセンの童話から。
雌鳥うたえば家滅ぶ
めんどりうたえばいえほろぶ
妻の勢力が夫より強い家は、家庭内がうまくいかず、やがて破滅するというたとえ。雌鳥が雄鶏より先に時を告げるようになると、その家は滅ぶという意から。
我が家楽の釜盥
わがいえ らくのかまだらい
盥を買えずに釜で代用しているような貧乏な暮らしでも、我が家ほど楽しい所はないということ。