「小」を含むことわざ
全44件
愛想も小想もつきはてる
あいそもこそもつきはてる
愛情や好意がすっかりなくなり、まったくいやになってしまうこと。
愛は小出しにせよ
あいはこだしにせよ
人を愛する時は、少しずつ長く続けるのがよいということ。
戴く物は夏も小袖
いただくものはなつもこそで
欲の深いことのたとえ。貰える物なら、その季節に不要な綿入れでも何でもよいという意から。「貰う物は夏も小袖」ともいう。
因果の小車
いんがのおぐるま
悪行に対しては悪い報いがすぐにめぐってくるということ。小さな車輪がくるくる回転するように、悪い行いは悪い結果となってすぐに回ってくるという意から。
旨い物は小人数
うまいものはこにんずう
旨い物を食べる時は小人数の方がたくさん食べられるということ。また、儲け話も小人数でやる方が、分け前が多くなってよいということ。
大嘘はつくとも小嘘はつくな
おおうそはつくともこうそはつくな
誰も信用しなような大きな嘘はついても害が少ないが、小さな嘘は真偽がわかりにくく、人が信じ込む恐れがあるので、ついてはいけないということ。
大木の下に小木育たず
おおきのしたにおぎそだたず
大きな権力の庇護の下では立派な人間は育ちにくいというたとえ。大きな木の下は採光や風通しも悪く、小さな木が育たないという意から。
大木の下に小木育つ
おおきのしたにおぎそだつ
強大な権力を持つ人物のもとには、その庇護を受けている者がたくさんいることのたとえ。
大遣いより小遣い
おおづかいよりこづかい
大きくまとまった一度の出費よりも、日常のこまごました出費のほうが、かえって大きい金額になりやすいというたとえ。
大摑みより小摑み
おおづかみよりこづかみ
一度に大儲けしようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが、結果的には成功するということ。
大所の犬になるとも小所の犬になるな
おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな
どうぜ人に仕えるなら、勢力・権力のある相手の下につけというたとえ。
大取りより小取り
おおどりよりこどり
一度に大儲けしようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが堅実だということ。
小田原評定
おだわらひょうじょう
長引いてなかなか結論が出ない話し合いのこと。豊臣秀吉の小田原征伐の時、城を包囲された北条氏が、戦い続けるか降伏するかをなかなか決定しなかったことから。
重荷に小づけ
おもににこづけ
重い負担がある上に、さらに負担が加わるたとえ。「小づけ」は、大きな荷物の上に乗せる小さな荷物のこと。「大荷に小づけ」ともいう。
君子は和して同ぜず小人は同じて和せず
くんしはわしてどうぜず しょうじんはどうじてわせず
すぐれた人物は、人と仲良くするが自主性を失わずむやみに同調しない。つまらぬ人間は、すぐに同調し自主性を欠いているということ。
小男の腕立て
こおとこのうでたて
抵抗しようとしても、非力で問題にならないことのたとえ。「腕立て」は、自分の腕力をたのみとして人と争うこと。
小男の総身の知恵も知れたもの
こおとこのそうみのちえもしれたもの
小男の全身が知恵だとしても、その量はたかが知れているということ。「大男総身に知恵が回りかね」に対して言い返す言葉。
小言八百愚痴千粒
こごとはっぴゃくぐちせんつぶ
ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。
小姑一人は鬼千匹にむかう
こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
小糠三合あったら婿に行くな
こぬかさんごうあったらむこにいくな
男はわずかでも財産があったら、気苦労の多い婿養子などにはならずに、独立して生計を立てよということ。「小糠三合」は、わずかな財産の意。「小糠三合あるなら入り婿すな」ともいう。「小糠」は、「粉糠」とも書く。
小船の宵拵え
こぶねのよいごしらえ
手回しがよすぎることのたとえ。小船を出すのに前の晩から船出の準備をするという意から。
小股が切れ上がる
こまたがきれあがる
きりっと引き締まって小粋な姿をしている女性を表す言葉。
寒さ小便ひだるさ欠伸
さむさしょうべん ひだるさあくび
寒い時にはやたらと小便がしたくなり、空腹の時にはしきりに欠伸が出るということ。「ひだるい」は、空腹であること。「ひだるさ欠伸寒さ小便」ともいう。
山椒は小粒でもぴりりと辛い
さんしょはこつぶでもぴりりとからい
体は小さくても、激しい気性と優れた才能を持ち、侮り難い存在のたとえ。山椒の実は小粒ながら、激しい辛味を持つことから。「山椒」は、本来「さんしょう」という。
事実は小説よりも奇なり
じじつはしょうせつよりもきなり
この世の実際の出来事は、作り事の小説よりも変化に富んでおもしろいということ。イギリスの詩人バイロンの言葉。
小異を捨てて大同につく
しょういをすててだいどうにつく
多少の意見の違いがあっても、多数が支持する意見に従うということ。「大同」は、多くの者が一つにまとまること。
小事は大事
しょうじはだいじ
些細なことから大事が起こる。小事だからといって物事をあなどってはいけないということ。
小人閑居して不善をなす
しょうじんかんきょしてふぜんをなす
小人物は暇を持て余すと、とかくろくでもないことをするということ。「小人」は君子に対する言葉で、人徳や教養のない卑しい者の意。「閑居」は本来「間居」と書き、暇でのんびり暮らすこと。
小人罪なし璧を懐いて罪あり
しょうじんつみなしたまをいだいてつみあり
身分不相応なものを持ったために災いを招いてしまうというたとえ。「小人」は身分の低い凡人のこと。凡人が、持ちなれない財宝を持ったために罪を犯してしまうという意から。「匹夫罪なし璧を懐いて罪あり」ともいう。
上手の小糸
じょうずのこいと
上手な人は仕事を要領よくやるというたとえ。裁縫の上手な人は必要なだけの糸を使うという意から。
小の虫を殺して大の虫を助ける
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける
小さなものを犠牲にして大きなものを守ること。また、全体を生かすために一部分を犠牲にすることのたとえ。
小を捨てて大に就く
しょうをすててだいにつく
小さなものを犠牲にして重要なものを守ること。
大魚は小池に棲まず
たいぎょはしょうちにすまず
大人物はつまらない仕事や地位には満足しないというたとえ。大きな魚は小さな池には棲んでいないという意から。
大功を論ずる者は小過を録せず
たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず
大きな功績を表彰しようと議論する時、たとえそのかげに小さな過失があっても大目に見て問題にしないということ。
高い舟借りて安い小魚釣る
たかいふねかりてやすいこざかなつる
好きな事のためには、損得など考えないということのたとえ。
小さく生んで大きく育てる
ちいさくうんでおおきくそだてる
子どもは小さい子を楽に生んで大きく育てるのが賢明だということ。事業なども小規模で始めてだんだん大きくしていくのがよいやり方だということ。
小さくとも針は呑まれぬ
ちいさくともはりはのまれぬ
いくら小さいからといっても針をのむことはできない。すなわち形が小さくても侮れないことのたとえ。
知恵は小出しにせよ
ちえはこだしにせよ
自分の持っている知恵を一度に出さず、必要に応じて少しずつ出すのが賢明だということ。
女房は灰小屋から貰え
にょうぼうははいごやからもらえ
妻を迎えるなら、自分より格下の家からもらうのがよいということ。身分の高い家から妻をもらうと、親戚付き合いに苦労したり、夫の権威が下がる恐れがあるということから。「女房は台所から貰え」「女房は掃き溜めから拾え」ともいう。
猫に小判
ねこにこばん
どんなに貴重なものでも、その価値のわからないものには、なんの値打ちもないことのたとえ。
蚤の小便蚊の涙
のみのしょうべん かのなみだ
極めてわずかなことのたとえ。
下手の長糸上手の小糸
へたのちょういと じょうずのこいと
裁縫の下手な人は、針にむやみに長い糸を通して縫いにくくするが、上手な人は必要なだけの糸を使って仕事をしやすくするということ。下手な人ほど無駄なことをし、上手な人は要領よくやるというたとえ。「下手の長糸遣い」ともいう。
貰う物は夏も小袖
もらうものはなつもこそで
きわめて欲の深いことのたとえ。貰える物なら、その時期に不要な綿入れでも何でもよいという意から。「戴く物は夏も小袖」ともいう。
門前の小僧習わぬ経を読む
もんぜんのこぞう ならわぬきょうをよむ
ふだん見聞きしていると、知らないうちに覚えてしまうというたとえ。寺の前に住んでいる子どもたちは、習わなくても自然に経を読めるようになるという意から。