「思」を含むことわざ

全42件

合うも不思議合わぬも不思議
あうもふしぎあわぬもふしぎ
夢はそもそも不思議なものだから、現実が夢のとおりになっても不思議ではないということ。
明るけりゃ月夜だと思う
あかるけりゃつきよだとおもう
考え方が単純で現実を知らないことのたとえ。外が明るいとすべて月夜だと思う意から。
悪獣もなおその類を思う
あくじゅうもなおそのるいをおもう
猛獣でさえ仲間を思いやる気持ちを持っている。まして人間ならなおさらその気持ちがあるはず、という意。「悪獣」は猛獣のこと。
明日ありと思う心の仇桜
あすありとおもうこころのあだざくら
いつ何が起こるかわからない、人生や世の中の無常をいった言葉。桜の花が、明日も咲いているだろうと安心していると、夜中の嵐で散ってしまうかもしれないという意から。「夜半に嵐の吹かぬものかは」という句がこれに続く。
頭の濡れぬ思案
あたまのぬれぬしあん
先のことを考えるより、まず自分の身に及んでいる問題を解決することが大事だということ。いま降っている雨に頭を濡れないようにすることがまず必要だという意から。
蟻の思いも天に届く
ありのおもいもてんにとどく
弱小な者でも懸命に努力すれば、希望を叶えることができるというたとえ。蟻のように小さなものでも、一心に努力すれば願いは天に達するという意から。「蟻の思いも天に昇る」ともいう。
あるは厭なり思うは成らず
あるはいやなりおもうはならず
ものごとが思うようにいかないこと。自分を好きになってくれる相手は好きになれず、自分が思う相手はふりむいてくれないという意から。
鮑の片思い
あわびのかたおもい
自分が慕っているだけで、相手はなんとも思ってくれないこと。片思いをしゃれていう言葉。鮑は一枚貝で貝殻が二枚貝の片方だけのように見えるところから、「片思い」にかけた言葉。「磯の鮑の片思い」ともいう。
安に居て危を思う
あんにいてきをおもう
平和の時でも、常に災難・危機に対する備えを忘れないようにすること。
家貧しくして良妻を思う
いえまずしくしてりょうさいをおもう
貧乏をすると、この境遇を一緒に乗り越えてくれる良い妻が欲しいと、つくつぐ思うということ。
怒りは敵と思え
いかりはてきとおもえ
怒りは慎むべきであるという戒めの言葉。怒りをもてば、相手の怒りや憎しみを招くことになり、結局自分の身を滅ぼすことになるという意から。徳川家康の遺訓のひとつ。
磯の鮑の片思い
いそのあわびのかたおもい
自分が思っているだけで、相手にはその気がないこと。片思いをしゃれていう言葉。鮑は一枚貝で貝殻が二枚貝の片方だけのように見えるところから、「片思い」にかけた言葉。単に「鮑の片思い」ともいう。
一日千秋の思い
いちじつせんしゅうのおもい
待ち焦がれて、一日が千年もの長さに感じられること。
いつまでもあると思うな親と金
いつまでもあるとおもうなおやとかね
独立と倹約を心がけよという戒めのことば。親はいつまでも面倒見てくれるわけでもなく、金も使えばなくるという意から。
色は思案の外
いろはしあんのほか
恋愛は理性を失わせるから、常識や理屈ではとうてい理解できないということ。「恋は思案の外」「恋は分別の外」ともいう。
怨みほど恩を思え
うらみほどおんをおもえ
人は怨みという感情はなかなか忘れないが、恩義を受けたことは忘れがちである。怨みを忘れないのと同じように、恩を忘れてはいけないということ。
思し召しより米の飯
おぼしめしよりこめのめし
思いやりのある言葉よりも実際に役に立つものをもらうほうが有り難いというたとえ。口先だけの好意より、腹の足しになる米の飯をもらうほうが有り難いという意から。「召し」と「飯」の語呂合わせの言葉。
思い内にあれば色外に現る
おもいうちにあればいろそとにあらわる
心の中で思っていることは、自然と言動や態度にあらわれるということ。
思い思瘡思われ面皰
おもいおもくさ おもわれにきび
人に恋したり、誰かに思いを寄せられたりすると、にきびができるということ。「思瘡」は、にきびの意。
思い立ったが吉日
おもいたったがきちじつ
何かをしようと思ったら、その日が吉日としてすぐに始めるのがよいということ。「吉日」は暦で縁起がいい日。
思い半ばに過ぐ
おもいなかばにすぐ
考えてみると思いあたるふしが多く、十分に推し量ることができるということ。思い当たるところが全体の半分以上あるという意から。
思い邪なし
おもいよこしまなし
心が純粋で、邪念も偽りもまったくないということ。
思うこと言わねば腹ふくる
おもうこといわねばはらふくる
思っていることを我慢して言わないのは、腹がふくれているようですっきりしないということ。「言わねば腹ふくる」ともいう。
思う事一つ叶えばまた一つ
おもうことひとつかなえばまたひとつ
欲望には限りがないということ。一つ望みが叶うと、すぐにまた次を望む意から。
思うに別れて思わぬに添う
おもうにわかれておもわぬにそう
好きな人とは一緒になれず、思ってもいなかった相手と結婚するということ。
思う念力岩をも徹す
おもうねんりき いわをもとおす
心を込めて一心に事を行えば、どんなことでも必ず成し遂げられるというたとえ。楚の熊渠子が石を虎と見誤って弓を射たら、矢が石に刺さったという故事から。
思うようなら子と三人
おもうようならことさんにん
人生が思い通りになるなら、夫婦と子ども一人の三人で暮らすのが一番いいということ。
思えば思わるる
おもえばおもわるる
こちらが相手に好意を持てば、相手も好意を持ってくれるようになるということ。
親思う心にまさる親心
おやおもうこころにまさるおやごころ
子どもが親を思う気持ちよりも、親の子どもに対する愛情のほうがより深いというたとえ。「親思う心にまさる親心けふの音づれ何ときくらん」という吉田松陰の辞世の歌から。
鎹思案
かすがいじあん
二つのことをどちらも思い通りに達成しようという考えのたとえ。「鎹」は、材木と材木をつなぐために用いるコの字形の釘。その釘でつなぎ止めるように、両方を得ようと考えるという意から。
堪忍五両思案十両
かんにんごりょう しあんじゅうりょう
世の中を生きていくためには、腹の立つことをじっと我慢し、よく考えて慎重に行動することが大切だということ。忍耐は五両、熟慮には十両の価値があるという意から。
下種の後思案
げすのあとじあん
愚かな者は必要なときは考えが浮かばず、事が終わった後に名案を思いつくということ。「下種の後知恵」ともいう。
恋は思案の外
こいはしあんのほか
恋は理性を失わせるから、そのなりゆきは、常識や理屈でははかりしれないということ。「色は思案の外」「恋は分別の外」ともいう。
凝っては思案に余る
こってはしあんにあまる
物事に熱中しすぎると、よい考えも浮かばなくなり、冷静な判断が出来なくなるということ。
米の飯より思し召し
こめのめしよりおぼしめし
ごちそうしてくれるのもうれしいが、その気持ちのほうがずっとうれしいということ。「飯」と「召し」をかけて調子よく言った言葉。
思案投げ首
しあんなげくび
名案が浮かばず途方にくれて首をかしげているようす。
思案の案の字が百貫する
しあんのあんのじがひゃっかんする
どんなことをするときも実行する前によく考えて、慎重を期すのが大事だというたとえ。「百貫」は昔の金銭の単位で一貫は千文。転じて価値あるもののたとえ。
遠ざかるほど思いが募る
とおざかるほどおもいがつのる
人を思う気持ちは、遠く離れたりして会えないほど、強くなるということ。
火を見たら火事と思え
ひをみたらかじとおもえ
何事も用心を重ね、警戒を怠りなくせよという教え。少しの火でも火事だと思って用心せよという意から。
糸瓜の皮とも思わない
へちまのかわともおもわない
まったく気にかけないようす。「糸瓜」はここではつまらない物の意で、その皮ほどにも思わないという意から。「なんの糸瓜の皮」「糸瓜の皮」ともいう。
我が物と思えば軽し笠の雪
わがものとおもえばかるしかさのゆき
つらいことも苦しいことも、自分のためだと思えば苦にならないものだというたとえ。笠に降り積もる重い雪も自分のものだと思えば軽く感じられるという意から。江戸時代の俳人、宝井其角の句「我が雪と思へば軽し笠の上」から。
我思う故に我あり
われおもう ゆえにわれあり
すべての物事は疑うことができるが、その疑いを持つ自分の存在だけは疑うことが出来ないということ。フランスの哲学者デカルトの「私は考える。だから私は存在する」という意の言葉から。