「犬」を含むことわざ

全33件

生きている犬は死んだライオンに勝る
いきているいぬはしんだらいおんにまさる
どんな偉人でも死んでしまってはおしまいだから、凡人でも生きてる方がいいということ。
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ
一人の人間がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人が、それを真実として広めてしまうことのたとえ。一匹の犬が何かの影を見て吠え出すと、辺りの百匹の犬がそれにつられて吠え出すという意から。
犬一代に狸一匹
いぬいちだいにたぬきいっぴき
めったにない大きなチャンスのたとえ。犬が狸のような大物を捕らえるのは一生に一度あるかどうかということから。
犬が西向きゃ尾は東
いぬがにしむきゃおはひがし
当たり前のことのたとえ。犬が東を向くと、当然尾は西を向くことから。
犬と猿
いぬとさる
仲の悪い者同士のたとえ。「犬猿の仲」ともいう。
犬に論語
いぬにろんご
道理の通じない相手には何を説いても無駄ということのたとえ。犬に論語を説いて聞かせても、まったくわからないことから。
犬の遠吠え
いぬのとおぼえ
弱い者や臆病な者が、陰で虚勢を張り陰口をたたくことのたとえ。弱い犬は、強い相手に対しては遠くから吠え立てることから。
犬は人につき猫は家につく
いぬはひとにつきねこはいえにつく
引っ越す時、犬は飼い主について行くが猫は家から離れようとしないということ。「犬は人になつき猫は家になつく」ともいう。
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ
犬は三日間餌をやってかわいがれば三年間恩を忘れない。犬でさえそうなのだから、人間は受けた恩を忘れてはいけないという戒めの言葉。
犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる
何かしようとすれば、災難に遭いやすいというたとえ。また、何かをやっているうちに思わぬ幸運にめぐりあうことのたとえ。犬もあちこち歩きまわるから、人間の振り回す棒に当たる羽目になるという意から。本来は出しゃばると思わぬ災難に遭う意だったが、現在は幸運にめぐりあうという意で使われることが多い。江戸いろはがるたの一つ。
犬も朋輩鷹も朋輩
いぬもほうばい たかもほうばい
役目や地位が違っても、同じ職場で働けばみな同僚であることに変わりがないから、仲良くすべきであるということ。鷹狩りで、犬と鷹には違った役目があるが、同じ主人に仕える仲間であるという意から。
飢えたる犬は棒を恐れず
うえたるいぬはぼうをおそれず
生活に困っている人間は、危険な事や悪い事をするのを恐れないということ。飢えた犬は、人間が振るう恐い棒をも恐れずに、食べ物にありつこうとする意味。
兎を見て犬を呼ぶ
うさぎをみていぬをよぶ
手遅れのように見えても間に合うこともあるので、事をみきわめてから対策を講じても遅くないというたとえ。逆に手遅れのたとえにも使う。兎を見つけてから猟犬を呼んでも遅くないという意から。
家の前の痩せ犬
うちのまえのやせいぬ
後ろ盾がある時はいばり、ない時は意気地がない人のたとえ。痩せて弱い犬も飼い主の家の前では威張って吠えることから。
大所の犬になるとも小所の犬になるな
おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな
どうぜ人に仕えるなら、勢力・権力のある相手の下につけというたとえ。
尾を振る犬は叩かれず
おをふるいぬはたたかれず
従順な人は誰からも害を加えられることはないというたとえ。尾を振ってなついてくる犬は人から叩かれないということから。
飼い犬に手を噛まれる
かいいぬにてをかまれる
日頃から特別に目をかけていた者や信用していた者に裏切られるたとえ。
垣堅くして犬入らず
かきかたくしていぬいらず
家庭内が健全であれば外部からこれを乱すような者が入ってくることはないということ。垣根が厳重だと犬が入ってこられないという意から。
噛み合う犬は呼び難し
かみあういぬはよびがたし
何かに熱中していると、他から何を言われても耳に入らないというたとえ。争って噛み合っている犬は、こちらの声が聞こえずいくら呼んでも来ないという意から。
食いつく犬は吠えつかぬ
くいつくいぬはほえつかぬ
自信や実力のある者はむやみに騒ぎたてないというたとえ。やたらに吠える犬は怖そうにみえても意気地が無いので噛みつかず、強い犬はむやみに吠えないという意から。
犬猿の仲
けんえんのなか
仲の悪い関係のたとえ。「犬猿」ともいう。
犬馬の養い
けんばのやしない
父母をただ養うだけで、尊敬する気持ちのないことのたとえ。父母を養うのに、ただ衣食の面倒をみるだけで、まるで犬や馬を養うのと同じだという意から。
犬馬の齢
けんばのよわい
自分の年齢をへりくだっていう言葉。人間として価値あることもせず、犬や馬のように、ただ重ねただけの年齢という意から。「犬馬の年」ともいう。
犬馬の労
けんばのろう
他人のために力を尽くして働くことをへりくだっていう言葉。犬や馬程度の苦労や労働の意から。
米食った犬が叩かれずに糠食った犬が叩かれる
こめくったいぬがたたかれずにぬかくったいぬがたたかれる
大きな悪事をはたらいた者が罪を逃れ、小さな悪事を犯した者が罰せられるたとえ。
自慢の糞は犬も食わぬ
じまんのくそはいぬもくわぬ
誰にも相手にされないこと。自慢をする者はまわりの人に嫌われ、糞をかぎ回る犬でさえ、そういう人間の糞は避けるという意から。
蜀犬日に吠ゆ
しょっけん ひにほゆ
無知なために、当たり前のことに疑いを抱いて騒ぎ立てるたとえ。また、見識が狭い人が他人のすぐれた言動を疑い、非難するたとえ。「蜀犬」は、中国の蜀地方にすむ犬のこと。山地で雨の降ることが多い蜀地方は、めったに日がささず、太陽が出ると犬が怪しんで吠えるということから。
杖の下に回る犬は打てぬ
つえのしたにまわるいぬはうてぬ
自分を慕ってくるくるものには残酷な仕打ちはできないということ。追い払おうと振り上げた杖の下に、甘えてじゃれついてくる犬は人情として打つことはできないという意から。
所で吠えぬ犬はない
ところでほえぬいぬはない
自分の住まいで吠えない犬はいないように、弱い者でも自分の縄張りでは威張るということ。
能なし犬は昼吠える
のうなしいぬはひるほえる
才能のない者にかぎって必要のないときに大騒ぎしたり、大きなことを言ったりするというたとえ。
夫婦喧嘩は犬も食わない
ふうふげんかはいぬもくわない
夫婦喧嘩は長続きせず、すぐに仲直りするものだから、他人が仲裁に入るのは馬鹿馬鹿しいことであるというたとえ。何でも食べる犬でせ気に止めないという意から。
吠える犬はめったに噛みつかない
ほえるいぬはめったにかみつかない
虚勢を張って強そうなことを言う者にかぎって実力がないというたとえ。
孫飼わんより犬の子飼え
まごかわんよりいぬのこかえ
孫を可愛がっても孝養は期待できないから、犬でも飼ったほうがましだということ。