「鬼」を含むことわざ

全38件

明日の事を言えば鬼が笑う
あすのことをいえばおにがわらう
先のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
天の邪鬼
あまのじゃく
人の意見にわざと逆らうひねくれ者。民話に登場する悪い鬼。
異域の鬼となる
いいきのおにとなる
外国で死ぬこと。「異域」は外国、「鬼」はは死者の意。
恐れ入谷の鬼子母神
おそれいりやのきしもじん
「恐れ入りました」をしゃれていう言葉。「鬼子母神」は、出産・育児の神で、その鬼子母神を祭る東京都台東区入谷と「恐れ入りやした」の「入りや」をかけていったもの。
鬼が出るか蛇が出るか
おにがでるかじゃがでるか
どんな恐ろしいことになるか予測できないことのたとえ。「鬼が出るか仏が出るか」ともいう。からくり人形師の口上から出た言葉。
鬼瓦にも化粧
おにがわらにもけしょう
鬼瓦のように器量のよくない女性も、化粧ひとつでそれなりにきれいに見えるというたとえ。
鬼に金棒
おににかなぼう
もともと強いものがさらに強くなることのたとえ。もともと強い鬼に鉄の棒を持たせる意から。「金棒」は「鉄棒」とも書く。江戸いろはがるたの一つ。
鬼に瘤を取られる
おににこぶをとられる
一見損害を受けたようで、実際は利益になることのたとえ。「こぶとりじいさん」の昔話にもとづくもの。
鬼に衣
おににころも
不必要なこと。また、不釣り合いなことのたとえ。鬼はもともと裸で衣服を必要としないことから。
鬼にもなれば仏にもなる
おににもなればほとけにもなる
相手次第、出方次第で、鬼のような恐い存在にもなれば、仏のようにやさしい存在にもなるということ。
鬼の居ぬ間に洗濯
おにのいぬまにせんたく
怖い人や気兼ねする人がいない間にのびのびと寛ぐこと。「洗濯」は命の洗濯の意で気晴らしのこと。
鬼の霍乱
おにのかくらん
ふだん非常に丈夫な人が珍しく病気にかかることのたとえ。「霍乱」は日射病のこと、鬼が日射病で患うという意から。
鬼の首を取ったよう
おにのくびをとったよう
まるで鬼を退治して首を取るという大手柄を立てたかのように得意になるようす。
鬼の念仏
おにのねんぶつ
鬼のように冷酷な心を持った者が、うわべだけ情け深い様子を見せること。
鬼の目にも涙
おにのめにもなみだ
鬼のように無慈悲な者でも、時には情け深い心を起こし、目に涙をうかべることがあるというたとえ。
鬼の目にも見残し
おにのめにもみのこし
鬼のようにくまなく目を光らせている人でも、時には見落としや不注意があるというたとえ。
鬼も十八番茶も出花
おにもじゅうはち ばんちゃもでばな
器量が悪くても、年ごろになれば誰でも娘らしい魅力が出てくるということ。鬼の娘でも18という年ごろになれば娘らしくなるし、安い番茶も入れたては香りがよくおいしいという意から。
鬼も頼めば人食わず
おにもたのめばひとくわず
好きな事でも、こちらから頼むともったいぶってしてくれないというたとえ。鬼に食べてくれとこちらから頼めば、かえってたべないという意から。「頼めば鬼も人食わず」ともいう。
鬼も角折る
おにもつのおる
悪人がふとしたきっかけで善いことをしたり、真人間になることのたとえ。鬼が邪悪のシンボルである角を折るという意から。
親に似ぬ子は鬼子
おやににぬこはおにご
子どもは当然親に似るものであり、親に似ない子はいないということ。親に似ない子は人間の子ではなく鬼の子であるという意から。
餓鬼に苧殻
がきにおがら
まったく頼りにならないことのたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者、「苧殻」は皮をはいだ麻の茎。やせおとろえた餓鬼に苧殻を持たせても何の役にも立たないことから。
餓鬼の断食
がきのだんじき
あたりまえのことなのに、特別なことをするかのように言い、うわべを繕うことのたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。飢えのために断食状態にある餓鬼が断食をしていると言い立てる意から。
餓鬼の花争い
がきのはなあらそい
貧しい者が生活に関係ない趣味に熱中するたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼が食べられない花のことで争うことから。
餓鬼の目に水見えず
がきのめにみずみえず
熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、あせって近くにある水に気がつかない意から。
餓鬼も人数
がきもにんずう
力の弱い者でも多数集まればあなどりがたい力になるということ。「餓鬼」は子どもを罵って言う言葉から転じて弱い者という意。
疑心暗鬼を生ず
ぎしん あんきをしょうず
疑いの心を持つと、何でもないことまで恐ろしく、不安になること。
鬼籍に入る
きせきにいる
死亡すること。「鬼籍」は寺で、檀家の死者の氏名などを記録する名簿のことで、それに記入される意から。
鬼面人を嚇す
きめん ひとをおどす
鬼の面をかぶって人をおどかすかのように、大げさな見せかけで人をおどかすたとえ。「鬼面人を驚かす」「鬼面人を威(おど)す」ともいう。
鬼門
きもん
万事に不吉だとされた艮 (うしとら)の方角(北東)。行くのがいやな場所のたとえ。また、苦手で避けたい人物や事柄のたとえ。北東の方角は、陰陽道で鬼が出入りすると忌み嫌われたことから。
心の鬼が身を責める
こころのおにがみをせめる
良心に責められることのたとえ。「心の鬼」は、良心の呵責の意。
心を鬼にする
こころをおににする
相手のためにわざと厳しい態度をとること。
小姑一人は鬼千匹にむかう
こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
知らぬ神より馴染みの鬼
しらぬかみよりなじみのおに
どんな人間でも、よく知らない人より身近な人のほうが頼りになるというたとえ。知らない神様より、よく知っている鬼のほうがいいという意から。「知らぬ仏より馴染みの鬼」ともいう。
知らぬ仏より馴染みの鬼
しらぬほとけよりなじみのおに
どんなに善い人でもよく知らない人より身近な人、懇意にしている人のほうが頼りになるというたとえ。知らない仏様より、よく知っている鬼のほうがいいという意から。「知らぬ神より馴染みの鬼」ともいう。
墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼にとらせよ
すみはがきにすらせふではおににとらせよ
墨を磨るときは飢えて力のない餓鬼のように力を入れず、筆を使って書くときには鬼のように力を込めるのがよいということ。
銭ある時は鬼をも使う
ぜにあるときはおにをもつかう
金さえあれば、どんな人でも自分の思うままに使えるというたとえ。金があれば、怖い鬼でも意のままに使えるという意から。
来年の事を言えば鬼が笑う
らいねんのことをいえばおにがわらう
来年のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
渡る世間に鬼はない
わたるせけんにおにはない
世の中は薄情な人ばかりではなく、困った時には助けてくれる情け深い人もいるというたとえ。