「鹿」を含むことわざ
全34件
秋の鹿は笛に寄る
あきのしかはふえによる
恋のために身を滅ぼすことのたとえ。また、弱みにつけこまれて危険な目に遭うことのたとえ。秋の発情期、雌鹿の鳴き声に似た笛に雄鹿がおびき寄せられて、人間に捕らえられることから。
一番風呂は馬鹿が入る
いちばんぶろはばかがはいる
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
馬を鹿
うまをしか
人を威圧して、間違いや無理を押し通すことのたとえ。秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が、自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と偽って献上し、「これは鹿ではないのか?」と幼帝が尋ねたが、趙高の権勢を恐れた側近たちも「馬です」と答えたという故事による。「鹿を指して馬となす」ともいう。
親馬鹿子馬鹿
おやばかこばか
わが子かわいさのあまり、親は子の愚かさを見抜けず、子は親の愛情に甘えて愚かなまねをするということ。
火事場の馬鹿力
かじばのばかぢから
切迫した状況に置かれると、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということのたとえ。火事の時に、ふつうでは持ち上げることのできないような重い物を動かす力が出ることから。
鹿島立ち
かしまだち
旅に出ること。門出。昔、防人や武士が旅に出る前、鹿島神宮に道中の無事を祈願したことによるという。
金があれば馬鹿も旦那
かねがあればばかもだんな
金さえ持っていれば、馬鹿でも旦那と持ち上げられるということ。人柄や経歴に関係なく、金の力が威光のもとだということ。
下種の一寸のろまの三寸馬鹿の開けっ放し
げすのいっすん のろまのさんずん ばかのあけっぱなし
戸を閉める時に、下種は一寸閉め残し、のろまな者は三寸閉め残し、愚か者は開けっ放しにしてしまう。戸の閉め方で、その人の品性・性格がわかるということ。
桜折る馬鹿柿折らぬ馬鹿
さくらおるばか かきおらぬばか
桜は枝を折ると枯れてしまうことがある。一方、刃物を嫌う柿は枝を折るほうが新しい枝が茂って多くの実をつけるということ。
桜切る馬鹿梅切らぬ馬鹿
さくらきるばか うめきらぬばか
樹木の剪定(せんてい)方法をいったことば。桜は枝を切ると枯れることがあるのでそのままがいいし、梅は無駄な枝が伸びないように切ったほうがよいということ。
鹿の角を蜂が刺す
しかのつのをはちがさす
なんとも感じないことのたとえ。鹿の角を蜂が刺しても、まったく痛くもかゆくもないことから。
鹿を逐う者は山を見ず
しかをおうものはやまをみず
利益を得ることに夢中になっている者は、周囲の事を考える余裕がなくなり道理を忘れてしまうというたとえ。鹿を追う者は狩りに夢中になり山の様子が目に入らないという意から。
鹿を指して馬となす
しかをさしてうまとなす
権力を利用して、間違いや無理を押し通すことのたとえ。秦の始皇帝の死後、宰相となった趙高が、自分の権勢を試すため幼少の皇帝に鹿を馬と偽って献上し、「これは鹿ではないのか?」と幼帝が尋ねたが、趙高の権勢を恐れた側近たちも「馬です」と答えたという故事による。「馬を鹿」ともいう。
自慢高慢馬鹿のうち
じまんこうまん ばかのうち
自慢や高慢な態度は愚かしいということ。
正直者が馬鹿を見る
しょうじきものがばかをみる
ずる賢く立ち回る者が得をして、正直に規則や秩序を守る者が損をするというたとえ。
先生と言われるほどの馬鹿でなし
せんせいといわれるほどのばかでなし
先生という呼称は敬意を伴わない場合もある。先生と呼ばれて気分をよくするほど馬鹿ではないということ。また、先生と呼ばれていい気になっている者をあざけっていう言葉。
釣りする馬鹿に見る阿呆
つりするばかにみるあほう
魚釣りをする人間も、それを見ている人間も、どちらも無駄な時間を過ごしている、と釣り好きをあざけった言葉。
馬鹿があればこそ利口が引き立つ
ばかがあればこそりこうがひきたつ
愚かな人間がいて利口な人間が目立つように、世の中は種々雑多な人間で成り立っている。世の中はさまざまな人間が、持ちつ持たれつの関係で生きているということ。
馬鹿と暗闇おっかない
ばかとくらやみおっかない
暗闇も怖いが、馬鹿も何をしでかすか予想できないので恐ろしいということ。
馬鹿と煙は高いところへ上る
ばかとけむりはたかいところへのぼる
愚か者はおだてにのりやすいというたとえ。
馬鹿と子供には勝てぬ
ばかとこどもにはかてぬ
理屈が通じない愚か者と子どもには、とうていかなわないということ。
馬鹿と鋏は使いよう
ばかとはさみはつかいよう
人を使うときは、使い方次第で役に立たせることができるということ。切れない鋏にも使い方があるように、愚かな人間も上手に使えば役に立つという意から。
馬鹿な子ほど可愛い
ばかなこほどかわいい
親にとっては、賢い子より愚かな子のほうがふびんでかわいいということ。
馬鹿に付ける薬はない
ばかにつけるくすりはない
愚かな者の頭を賢くする薬はない。愚か者は救いようがないということ。
馬鹿の一念
ばかのいちねん
愚か者も一心に事をおこなえば、すばらしい大事業を成し遂げられるということ。
馬鹿の大足
ばかのおおあし
大きな足は馬鹿のしるしであるという俗説から、足の大きな人をからかっていうことば。
馬鹿の大食い
ばかのおおぐい
大食漢をからかっていうことば。また、食事の作法をわきまえないことの非難のことばとしても使われる。
馬鹿の三杯汁
ばかのさんばいじる
何倍も汁のお代わりをすることをあざけっていうことば。汁のおかわりは二杯までが常識で、三杯もお代わりをするのは愚か者だという意から。
馬鹿の一つ覚え
ばかのひとつおぼえ
愚か者が、たった一つ覚えていることを得意げに振りかざすことをあざけっていう言葉。
馬鹿は死ななきゃ治らない
ばかはしななきゃなおらない
愚か者の性質は治そうとしても治らない、手の施しようがないということ。
馬鹿も休み休み言え
ばかもやすみやすみいえ
くだらないことを言うのもいい加減にしろということ。
馬鹿を見たくば親を見よ
ばかをみたくばおやをみよ
親が我が子かわいさのあまり、愚かなことをすることをいった言葉。馬鹿というものを知りたければ親を見よという意から。
馬鹿を笑うも貧乏を笑うな
ばかをわらうもびんぼうをわらうな
愚か者は自分が悪いのだが、貧乏は本人のせいばかりではないので、笑ってはいけないという戒めの言葉。
河豚食う馬鹿食わぬ馬鹿
ふぐくうばか くわぬばか
毒がある河豚をむやみに食べるのも愚かだが、毒を恐れておいしい河豚を食べないのもやはり愚かであるということ。「河豚食う無分別河豚食わぬ無分別」ともいう。