「寒」を含むことわざ

全16件

暑さ寒さも彼岸まで
あつささむさもひがんまで
夏の残暑も秋の彼岸頃には衰えて涼しくなり、余寒も春の彼岸頃にはやわらいで暖かくなるという言い伝え。
医者寒からず儒者寒し
いしゃさむからずじゅしゃさむし
医者はおおむね裕福で、学者はたいてい貧乏だということ。「儒者」は学者、「寒し」は貧しい意。
遠慮ひだるし伊達寒し
えんりょひだるしだてさむし
遠慮したり、見栄をはったりするのもほどほどにせよということ。「ひだるし」はひもじいの意。食事をすすめられ遠慮して食べないとひもじいし、伊達をして薄着でいると寒い思いをするという意から。
河童の寒稽古
かっぱのかんげいこ
他人が見れば大変そうに見えても、実際にはなんでもないことのたとえ。河童の寒中水泳はつらそうに見えるが、河童にとっては寒くもなんともないことから。
寒に帷子土用に布子
かんにかたびら どようにぬのこ
物事が逆さまであること。また、季節はずれで役に立たないことのたとえ。「帷子」は裏地をつけない夏物の衣類、「布子」は木綿の綿入れのこと。冬の寒い時に単衣の帷子を着、暑い時に綿入れを着るということから、物事が逆になることのたとえ。また、時節はずれのたとえ。「土用布子に寒帷子」ともいう。
唇滅びて歯寒し
くちびるほろびてはさむし
互いに助け合う者同士の一方が滅びると、もう一方も危うくなるというたとえ。唇がなくなると歯が寒くなるという意から。
賢者ひだるし伊達寒し
けんじゃひだるし だてさむし
人並みのことをしない者はつらい目にあうということ。賢者は清貧のために貧乏でひもじい思いをし、伊達者は見栄を張って薄着でいるので寒い思いをするという意から。「ひだるし」は、ひもじいの意。
氷は水より出でて水よりも寒し
こおりはみずよりいでてみずよりもさむし
弟子が師よりも優れたものになることのたとえ。水から出来た氷が、水より冷たくなるという意から。
歳寒の松柏
さいかんのしょうはく
冬になっても松や柏が葉の色を変えないことから、どんな逆境に陥っても節操がかたく信念を貫きとおすことのたとえ。「松柏の操」ともいう。
寒さ小便ひだるさ欠伸
さむさしょうべん ひだるさあくび
寒い時にはやたらと小便がしたくなり、空腹の時にはしきりに欠伸が出るということ。「ひだるい」は、空腹であること。「ひだるさ欠伸寒さ小便」ともいう。
寒さの果ても涅槃まで
さむさのはてもねはんまで
冬の寒さも涅槃会が来ると終わるということ。「涅槃」は、陰暦二月十五日の釈迦入滅の日に行う法会、涅槃会のこと。
仕事幽霊飯弁慶その癖夏痩せ寒細りたまたま肥ゆれば腫れ病
しごとゆうれいめしべんけい そのくせなつやせかんぼそり たまたまこゆればはれやまい
仕事は出来ないのに飯は山のように食べ、夏も冬の痩せていて、たまに太ったかと思えば病気にかかっている。怠け者の大食漢の多病をあざけった言葉。
心胆を寒からしめる
しんたんをさむからしめる
心の底から恐れおののかせること。震え上がらせること。「心胆」は、きもったまの意。
眠い煙い寒い
ねむいけむいさむい
人間が我慢しにくいことを調子よく並べたことば。
風流は寒いもの
ふうりゅうはさむいもの
雪見や梅見などは、風流を解さない者にとっては寒いだけでつまらないということ。
物言えば唇寒し秋の風
ものいえばくちびるさむしあきのかぜ
余計なことを言うと、思いがけない災難を招くということ。松尾芭蕉の句。