「持」を含むことわざ
全30件
浮世は回り持ち
うきよはまわりもち
幸不幸、貧富、栄枯盛衰などは絶えず人から人へと回っていき、一ヶ所にとどまらないということ。
馬持たずに馬貸すな
うまもたずにうまかすな
物の扱い方を知らない人に、物を貸してはいけないというたとえ。「馬持たず」は馬を持っていない人のこと。馬を持ったことのない人は、馬の扱い方が下手で愛情もわかず、粗末に扱うかもしれないから貸さない方がいいという意から。
縁の下の力持ち
えんのしたのちからもち
他人のために、人目につかない所で苦労や努力をすること。また、そういう人のたとえ。
置き酌失礼持たぬが不調法
おきじゃくしつれい もたぬがぶちょうほう
お酌のとき、置いた杯に酒を注ぐのも失礼だが、杯を持とうとしない受け手も不調法である。酒の席での微妙なおもむきを言ったことば。
お椀を持たぬ乞食はない
おわんをもたぬこじきはない
仕事に必要な道具はちゃんと揃えておけということ。乞食でも、貰い物を入れるお椀をいつもちゃんと持っているという意から。
金持ち金使わず
かねもち かねつかわず
金持ちはけちが多いということ。また、金持ちは無駄な金は使わないということ。
金持ち喧嘩せず
かねもちけんかせず
喧嘩をしても得にならないことを金持ちは知っているので、人と争うような愚かなことはしないというたとえ。
金持ちと灰吹きは溜まるほど汚い
かねもちとはいふきはたまるほどきたない
金持ちは、財産を増やそうとしたり、減らすまいとしてけちになり、心が卑しくなるというたとえ。「灰吹き」はたばこの吸い殻を入れる竹筒のことで、吸い殻が溜まることと金が貯まることをかけている。
癇癪持ちの事破り
かんしゃくもちのことやぶり
気短な人間は少しのことでも怒り出して、決まりかけた話や計画を台無しにしてしまうことがあるということ。
食うた餅より心持ち
くうたもちよりこころもち
ごちそうしてもらったり、贈り物をもらったりするのもうれしいが、それをしてくれた相手の心持ちがもっとうれしいということ。「餅」と「持ち」をかけたしゃれ。
怪我と弁当は自分持ち
けがとべんとうはじぶんもち
自分で負った怪我は自分の責任だ、という職人の間で言われている言葉。
子を持って知る親の恩
こをもってしるおやのおん
自分が子どもを持ち育ててみて、初めて親のありがたさがわかり恩を感じるということ。
三人子持ちは笑うて暮らす
さんにんこもちはわろうてくらす
子どもを持つなら三人くらいがちょうどよく、幸せな暮らしができるということ。
渋柿の長持ち
しぶがきのながもち
何の取り柄もない人や悪人が長生きすることのたとえ。そのまま食べられない渋柿は人に採られることなく長く木に残っているということから。
述懐奉公身を持たず
じゅっかいぼうこうみをもたず
不平、不満を持ちながら働いていても、身が持たないということ。
脛に疵持つ
すねにきずもつ
やましいことがある、人に知られたくない前歴があることのたとえ。他人の目につきにくい向こう脛に傷があるという意から。
脛に疵持てば笹原走る
すねにきずもてばささはらはしる
自分の身にやましいところのある者は、世間をうかがい、こそこそ生きていかなければならないというたとえ。脛に傷のある者は、笹が傷にふれて痛いので笹原をゆっくり歩いていられないという意から。また、後ろ暗いところのある者は、笹の葉が風に動く音にもおびえて走り出すという意から。
提灯持ち
ちょうちんもち
人の手先になって、その人のことを褒めて回ること。また、それをする人。
搗いた餅より心持ち
ついたもちよりこころもち
品物をもらったことより、その心づかいがなおうれしいということ。
盗人の提灯持ち
ぬすびとのちょうちんもち
悪人の手先となって、手助けをすること。「提灯持ち」は、夜道に提灯を持って先に行く人。転じて、人の手先になって、その人をほめ従う者。
掃き溜めと金持ちは溜まるほど汚い
はきだめとかねもちはたまるほどきたない
金持ちは、お金がたまればたまるほど欲深くけちになるというたとえ。「掃き溜め」は、ごみ捨て場のこと。
娘三人持てば身代潰す
むすめさんにんもてばしんだいつぶす
娘を三人持てば、その嫁入り支度で財産がなくなるということ。
持ち物は主に似る
もちものはぬしににる
持ち物には持ち主の性格や好みが表れるので、持ち物を見ればその持ち主の人柄が想像できるということ。
持ったが病
もったがやまい
持たなければ何もなかったものをなまじ持ったばっかりに、いらぬ苦労をするということ。
持つべきものは子
もつべきものはこ
他人ではあてにできない事も、わが子ならばしてくれる。子は持つべきもので、わが子ほどありがたいものはないということ。、
持つべきものは女房
もつべきものはにょうぼう
苦労や感動をともにわかち合える妻のありがたさを言うことば。
持てる者と持たざる者
もてるものともたざるもの
世の中は財産を持つ豊かな者と、それを持たない貧しい者の二種類しかないということ。
世は相持ち
よはあいもち
世の中はお互いに助け合っていくことで成り立つということ。「世の中は相持ち」ともいう。
両端を持す
りょうたんをじす
どちらに付くか迷い、あいまいな態度をとること。
艪を押して櫂は持たれぬ
ろをおしてかいはもたれぬ
艪を漕ぎながら櫂を操ることはできないように、一人で同時に二つのことはできないというたとえ。