「流」を含むことわざ

全19件

石が流れて木の葉が沈む
いしがながれてこのはがしずむ
物事の道理が逆であることのたとえ。
石に漱ぎ流れに枕す
いしにくちすすぎ ながれにまくらす
負け惜しみが強いことのたとえ。また、屁理屈をつけて自説を正当化することのたとえ。晋の孫楚が「石に枕し、流れに漱ぐ」というべきところを「石に漱ぎ、流れに枕す」といい誤ったとき、「石に漱ぐとは歯を磨くこと、流れに枕すとは耳を洗うことだ」とこじつけた故事から。夏目漱石の号もこの故事から。
一樹の陰一河の流れも他生の縁
いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん
この世で起こるすべての出来事は、みな前世からの因縁によるということ。一本の木の陰でともに雨宿りし、同じ流れの水を飲むのも、すべてめぐり合わせによるということから。「一河の流れを汲むも他生の縁」ともいう。
江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
えどっこはさつきのこいのふきながし
江戸っ子は口は悪いが気性はさっぱりとしていて、物事にこだわらないということ。また、口先ばかり威勢がよくて意気地がないということ。「吹き流し」は、鯉のぼりのことで、吹き抜けで腹の中が空洞になっていることから。「口先ばかりで腸なし」と続けてもいう。
河海は細流を択ばず
かかいはさいりゅうをえらばず
度量の広い大人物は、どんな人でも受け入れるというたとえ。「河」は黄河のこと。黄河や大きな川はどんな小さな流れでも差別なく受け入れるという意から。
河童の川流れ
かっぱのかわながれ
どんな達人でも、たまには失敗することがあるというたとえ。泳ぎの得意な河童でも、時には水に押し流されることがあるという意から。
金槌の川流れ
かなづちのかわながれ
人に頭が上がらないことのたとえ。また、出世する見込みがないことのたとえ。水に入れた金槌は、柄は浮くが頭の部分は沈むことから。
木っ端を拾うて材木を流す
こっぱをひろうてざいもくをながす
小事にかまけて大事に失敗するたとえ。木のきれはしを集めて材木を流してしまうということから。
細工は流々仕上げをご覧じろ
さいくはりゅうりゅう しあげをごろうじろ
仕事のやり方はいろいろあるので、途中で口を出さずに出来上がりを見てから批評してほしいということ。
車軸を流す
しゃじくをながす
激しく雨が降るようす。「車軸」は車の心棒のこと。その車軸のような太い雨が降るという意から。「車軸を下す」ともいう。
花盗人は風流のうち
はなぬすびとはふうりゅうのうち
美しい花を、つい一枝折ってしまうのは風流というもので、とがめるほどのことではないということ。
風流は寒いもの
ふうりゅうはさむいもの
雪見や梅見などは、風流を解さない者にとっては寒いだけでつまらないということ。
深い川は静かに流れる
ふかいかわはしずかにながれる
思慮深い人は決して騒ぎ立てず、冷静に行動するというたとえ。
水に流す
みずにながす
過去のいざこざを、すべてなかったことにして和解することのたとえ。
見たら見流し聞いたら聞き流し
みたらみながし きいたらききながし
見たり聞いたりしたことは、みだりに口外しないほうがよいということ。
源清ければ流れ清し
みなもときよければながれきよし
清らかな水源を持った川は、下流も自然に清らかになるように、上に立つ者の行いが正しければ、下の者の行いも正しくなるということ。
落花情あれども流水意なし
らっかじょうあれどもりゅうすいいなし
一方には恋しく思う気持ちがあるのに、相手に思いが通じないことのたとえ。散る花は流れのままに流されていきたいが、川はそしらぬ顔で流れていくという意から。
落花流水の情
らっかりゅうすいのじょう
男女が慕い合う気持ちを持っていることのたとえ。散る花は、流れのままに流されて行きたいと思い、流れる水は散った花を浮かべて流れたいと思っている意から。
流言は知者に止まる
りゅうげんはちしゃにとどまる
確かな根拠のない噂が広まっても、知恵のある人はそれを他人に話さないから、噂はそこで止まってしまうということ。