「盗」を含むことわざ

全25件

寇に兵を藉し盗に糧を齎す
あだにへいをかし とうにへいをもたらす
敵に利益を与える行動をするたとえ。「寇」は敵、「兵」は武器の意。敵に武器を貸し与えたり、盗賊に食糧を与えたりすることから。
家に鼠国に盗人
いえにねずみ くににぬすびと
規模の違いはあるが、どんな所にも悪いことをする者がいるということ。
稲荷の前の昼盗人
いなりのまえのひるぬすびと
神をも恐れない図々しい人のたとえ。稲荷神社の前で、昼間に物を盗むふとどき者という意から。
渇しても盗泉の水を飲まず
かっしてもとうせんのみずをのまず
どんなに困っていても、断じて不正には手を出さないというたとえ。「盗泉」は、中国山東省にある泉の名。孔子はのどが渇いていても、その名を嫌って泉の水を飲まなかったという故事から。
国に盗人家に鼠
くににぬすびと いえにねずみ
物事には、その内部に害をなすものがあるというたとえ。
大根と女房は盗まれるほど良い
だいこんとにょうぼうはぬすまれるほどよい
大根や女房は盗まれたり手を出されたりするほうが魅力があるということ。
盗人猛々しい
ぬすっとたけだけしい
悪事をはたらきながら、平然としていたり、居直ったりすること。
盗人が盗人に盗まれる
ぬすびとがぬすびとにぬすまれる
上には上があるというたとえ。泥棒が逆に自分の物を盗まれてしまうという意から。
盗人と言えば手を出す
ぬすびとといえばてをだす
他人に盗人と言われて、手を出して暴れるような者は本当に盗人であるということ。
盗人に追い銭
ぬすびとにおいせん
損をしたうえに、さらに損をするたとえ。泥棒に物を盗まれたうえに、さらに金銭までやるという意から。
盗人に鍵を預ける
ぬすびとにかぎをあずける
悪人とは知らずに信頼して、うかつにも悪事の手助けをしてしまうたとえ。また、気づかずに災いを大きくする手伝いをするたとえ。盗難を防ぐための鍵をよりにもよって盗人に預けてしまう意から。
盗人にも三分の理
ぬすびとにもさんぶのり
どんなことでも、こじつければ理屈はつけられるというたとえ。盗みは悪いことだが、それを正当化する三分ほどの理屈があるという意から。「泥棒にも三分の道理」「盗人にも一理屈」ともいう。
盗人にも仁義
ぬすびとにもじんぎ
盗人の世界にも仁義や礼儀があるということ。
盗人の上米を取る
ぬすびとのうわまいをとる
悪人にも、上には上があるということのたとえ。盗人が盗んだ物の一部を盗み取るという意から。
盗人の提灯持ち
ぬすびとのちょうちんもち
悪人の手先となって、手助けをすること。「提灯持ち」は、夜道に提灯を持って先に行く人。転じて、人の手先になって、その人をほめ従う者。
盗人の取り残しはあれど火の取り残しはなし
ぬすびとのとりのこしはあれどひのとりのこしはなし
盗難に遭っても取り残しがあるが、火事は全てを焼いてしまい残る物はないということ。火事の恐ろしさを言ったことば。
盗人の寝言
ぬすびとのねごと
盗人が正体を隠そうとしてみても、寝言ではつい本音が出てどうしようもないということ。
盗人の隙はあれど守り手の隙はなし
ぬすびとのひまはあれどまもりてのひまはなし
盗難を防ぐのは難しいということ。盗人はよい機会を狙って盗みに入るので暇もあるが、番をする方は盗人がいつ来るかわからないので休む暇がないという意から。
盗人の昼寝
ぬすびとのひるね
ひそかに悪事をたくらんで準備をしていること。また、何をするにも思惑があるということ。盗人が夜の盗みに備えて昼寝をするということから。「盗人の昼寝にもあてがある」ともいう。
盗人も戸締り
ぬすびともとじまり
盗人も自分の物は盗まれないように戸締りをするということ。
盗人を捕らえて見れば我が子なり
ぬすびとをとらえてみればわがこなり
思いがけない事態に直面し、処置に窮することのたとえ。また、親しい者でも油断できないというたとえ。
盗人を見て縄を綯う
ぬすびとをみてなわをなう
事が起きてから慌てて準備することのたとえ。泥棒を捕まえてから縛る縄を綯うという意から。
花盗人は風流のうち
はなぬすびとはふうりゅうのうち
美しい花を、つい一枝折ってしまうのは風流というもので、とがめるほどのことではないということ。
貧の盗みに恋の歌
ひんのぬすみにこいのうた
人間は必要に迫られれば、なんでもするというたとえ。貧乏すれば盗みも働くし、恋をすれば歌を詠むという意から。
耳を掩うて鐘を盗む
みみをおおうてかねをぬすむ
良心に背くことをしながら、あえて何も考えないようにすること。、また、うまく悪事を隠したつもりでも、実際はすっかり知れ渡っていること。ある男が、盗もうとした鐘が大きすぎるので、割って運ぼうと槌で叩くと大きな音がして、人に聞かれるのを恐れて、愚かにも自分の耳をふさいだという故事から。「耳を掩うて鈴を盗む」ともいう。