「道」を含むことわざ
全42件
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり
朝に人の生きるべき道を悟ることができれば、その夕方に死んだとしてもかまわないということ。
家を道端に作れば三年成らず
いえをみちばたにつくればさんねんならず
他人の助言をいちいち聞いていると、何事もやり遂げることが出来ないというたとえ。道に面した場所に家を建てようとうると、人の口出しが多くてなかなか出来上がらないという意から。
意志のある所には道がある
いしのあるところにはみちがある
実現しようという意志があれば、できないことはないというたとえ。
鼬の道切り
いたちのみちきり
交際や音信が途絶えることのたとえ。鼬(イタチ)は一度通った道は二度と通らないといわれていることから。「鼬の道」ともいう。
一芸は道に通ずる
いちげいはみちにつうずる
一芸を極めた人は、他のどんな分野においても人にぬきんでることができるということ。
老いたる馬は道を忘れず
おいたるうまはみちをわすれず
老馬はいろいろな道を知っており、迷うことがないことから転じて、人生経験の豊かな人はものごとの方針を誤らないというたとえ。中国、斉の桓公が山中で道に迷った時に、老馬を放ち、その後に従って行き、道を見つけたという故事から。
学問に王道なし
がくもんにおうどうなし
学問というものは、段階を追って学んでいかなければならないもので、一挙に身につける安易な方法なないということ。「王道」は、王様のための特別な近道の意。エジプト王がユークリッドに、幾何学を簡単に学ぶ方法を尋ねた時、「幾何学に王道なし」と答えたという故事から。
幾何学に王道なし
きかがくにおうどうなし
学問というものは、積み重ねて学んでいかなければならないもので、一挙に身につける安易な方法なないということ。「王道」は、王様のための特別な近道の意。エジプト王がユークリッドに、幾何学を簡単に学ぶ方法を尋ねた時、「幾何学に王道なし」と答えたという故事から。「学問に王道なし」ともいう。
荊棘の道
けいきょくのみち
困難で苦しい人生のたとえ。「荊」「棘」とも茨の意で、困難や障害がある道ということ。
芸は道によって賢し
げいはみちによってかしこし
一芸に通じた人は、その道に関しては何でもよく知っているということ。専門家は専門とする分野については精通しているということ。
恋の道には女がさかしい
こいのみちにはおんながさかしい
恋に関しては、女は男が足元にも及ばないほど知恵がはたらくということ。「さかしい」は賢い意。
功成り名遂げて身退くは天の道なり
こうなりなとげてみしりぞくはてんのみちなり
りっぱな仕事を成し遂げて名声を得たら、その地位にとどまらず退くのが、自然の摂理にかなった身の処し方であるということ。
子供叱るな来た道だ老人笑うな行く道だ
こどもしかるなきたみちだろうじんわらうないくみちだ
子どものいたずらなどは誰しも身に覚えがあるので叱るべきではないし、自分もいずれ年をとるので老人を笑いものにすべきではないということ。
米の飯と天道様はどこへ行っても付いて回る
こめのめしとてんとうさまはどこへいってもついてまわる
どんな所でも太陽が当たるように、どこへ行っても食べることは何とでもなるということ。
酒と朝寝は貧乏の近道
さけとあさねはびんぼうのちかみち
酒を飲み過ぎ、朝寝をして怠けていれば、たちまち貧乏になってしまうということ。
四十過ぎての道楽と七つ下がって降る雨は止みそうで止まぬ
しじゅうすぎてのどうらくとななつさがってふるあめはやみそうでやまぬ
中年になってから始めた道楽と、七つ下がりに降り出した雨は、なかなかやまないということ。「七つ下がり」は午後四時過ぎのこと。
蛇の道は蛇
じゃのみちはへび
同類のことは、同類がいちばんよくわかるというたとえ。蛇の通る道は、仲間の蛇がよく知っているという意から。
商売は道によって賢し
しょうばいはみちによってかしこし
商人は、商売に関しては何でもよく知っているということ。専門家は、専門とする分野についてよく知っているというたとえ。
水道の水で産湯を使う
すいどうのみずでうぶゆをつかう
江戸っ子が江戸生まれであることを自慢していうことば。江戸には金と労力をかけて作った神田上水と玉川上水があり、この水道水の産湯を使ったということから。
すべての道はローマに通ず
すべてのみちはろーまにつうず
どんな方法をとっても同じ目的に達するというたとえ。また、すべてのことは一つの真理から発しているというたとえ。ローマ帝国の全盛時代、世界各地からの道がローマに通じていたことから。17世紀のフランスの詩人ラ・フォンテーヌが「寓話」の中で用いた言葉。
滑り道とお経は早い方がよい
すべりみちとおきょうははやいほうがよい
ぬかるんで滑りやすい道は人より早く先を歩く方が歩きやすく、退屈なお経は早く終わる方がありがたいということ。「滑り道と観音経は早い方が良い」ともいう。
是非は道によって賢し
ぜひはみちによってかしこし
物事のよしあしを判断するのは、その道の専門家に任せるのが確かだということ。
千里の道も一歩から
せんりのみちもいっぽから
どんな遠大な計画も、はじめは身近なことから始まるというたとえ。千里の道のりも踏み出した第一歩からから始まるという意から。「千里の行も足下より始まる」ともいう。
善を責むるは朋友の道なり
ぜんをせむるはほうゆうのみちなり
善い行いをするように勧めるのが、友としての大切な務めだということ。「責むる」は、当然なすべき事を勧めるという意。
近道は遠道
ちかみちはとおみち
近道は危険だったり悪路だったりして結局時間がかかることがある。物事も一見回り道のように見えても安全で確実な道を選ぶほうがいいということ。
釣りは道楽の行き止まり
つりはどうらくのいきどまり
魚釣りは最高の道楽だということ。
道理に向かう刃なし
どうりにむかうやいばなし
どんな無法者でも道理に勝てないということ。
道理百遍義理一遍
どうりひゃっぺん ぎりいっぺん
ものの道理を百回聞かせるよりも、たった一度、義理を尽くした行いを見せるほうが、人の心を動かすことができるということ。
遠道は近道
とおみちはちかみち
危険な近道を行くより、一見遠回りのようでも安全で確実な道を行くほうが早く着く。物事も焦らずじっくり行うほうが早く目的を遂げられるというたとえ。
抜き足すれば道付く
ぬきあしすればみちつく
人に知られないようにすると、かえって目立つことになるというたとえ。音を立てないように抜き足差し足で歩くと、かえってその跡が付くという意から。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし
人生は長く苦しいものだから、辛抱強く努力を重ねて着実に進んでいかなければならないという教え。徳川家康の遺訓から。
貧は諸道の妨げ
ひんはしょどうのさまたげ
金がなければ何もできず、貧乏は何をするにも妨げになるということ。
兵は詭道
へいはきどう
戦争に勝つためには、正当な方法だけでなく、人を欺く方法も用いなければならないということ。「詭道」は正しくない方法のこと。
下手の道具調べ
へたのどうぐしらべ
下手な者にかぎって、道具にこだわり注文をつけるということ。
道に遺を拾わず
みちにいをひろわず
世の中が太平で人々が満ち足りた暮らしをしていることのたとえ。「遺」は落ちている物のことで、人々が落ちている物を拾おうとしないほど太平であるという意から。「道に遺ちたるを拾わず」ともいう。
道は邇きに在りて遠きに求む
みちはちかきにありてとおきにもとむ
無駄に高遠なものや難しい理論を求めて、近くの真理を見落としてしまうたとえ。「邇き」は近きの意。真理は近いところにあるのに、わざわざ遠いところにそれを求めるという意から。
無理が通れば道理引っ込む
むりがとおればどうりひっこむ
理に合わないことが通用するような世の中では、道理にかなったことは行われなくなるということ。
無理も通れば道理になる
むりもとおればどうりになる
理屈に合わないことでも強引に押し通してしまえば、それが正しいことのように通用してしまうということ。
冥土の道には王なし
めいどのみちにはおうなし
現世での身分の上下、貧富の差は、死ねばいっさい無くなるということ。また、死は誰にも等しく訪れるということ。「冥土」は「冥途」とも書き、死者の霊魂が行くという世界のこと。
欲と道連れ
よくとみちづれ
欲につられて行動すること。「欲と二人連れ」ともいう。
夜道に日は暮れぬ
よみちにひはくれぬ
夜の帰り道には日が暮れる心配はないから、あわてずにのんびりやろうということ。
悋気は女の七つ道具
りんきはおんなのななつどうぐ
やきもちは女の強力な武器だということ。「七つ道具」は武士が用いた七つの武具のこと。