「事」を含むことわざ
全68件
秋葉山から火事
あきばさんからかじ
人を戒める指導的立場の者が、自ら過ちを犯してしまうたとえ。「秋葉山」は火災除けの神を祭る静岡県の秋葉神社のこと。
悪事千里を走る
あくじ せんりをはしる
悪い行いは、たちまち世間に広まるというたとえ。「悪事、千里を行く」ともいう。
悪事身にかえる
あくじ みにかえる
自分の犯した悪事は、めぐりめぐって戻ってきて自分を苦しめる結果になるということ。
悪は一旦の事なり
あくはいったんのことなり
一時的にうまくいっても悪は長続きせず、結局は正義に勝てないということ。
明日の事は明日案じよ
あすのことはあすあんじよ
明日の事は明日のこと。何が起こるかわからないから今日から心配しても仕方ないということ。
明日の事を言えば鬼が笑う
あすのことをいえばおにがわらう
先のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
当て事と越中褌は向こうから外れる
あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる
当てにしていた事は、相手の都合などで外れることが多いというたとえ。「当て事」は当てにしている事。「向こう」は身体の前、また、相手のこと。当てにしていた事は、越中褌と同じように、向こうから外れるという意から。「当て事は向こうから外れる」ともいう。
一事が万事
いちじがばんじ
一つの事を見るだけで他のすべての事を推察できるということ。
旨い事は二度考えよ
うまいことはにどかんがえよ
うまい話には裏があったり危険が伴うことがあるので、すぐに飛びつかずにじっくり考えるのがよいという戒めの言葉。
海の事は漁師に問え
うみのことはりょうしにとえ
その道のことは、その道の専門家に相談するのが最善の方法だということ。
思う事一つ叶えばまた一つ
おもうことひとつかなえばまたひとつ
欲望には限りがないということ。一つ望みが叶うと、すぐにまた次を望む意から。
陰では王様の事も言う
かげではおうさまのこともいう
誰であろうと陰口を言われない者はいないということ。陰では王様でさえ悪口を言われるという意から。「陰では殿の事も言う」ともいう。
陰では殿の事も言う
かげではとののこともいう
だれであろうとも陰口を言われない者はいないということ。陰では殿様でさえ悪口を言われるという意から。「陰では王様の事も言う」ともいう。
火事あとの釘拾い
かじあとのくぎひろい
大損や浪費の後で、ささやかな節約をしても何の足しにもならないことのたとえ。火事で家屋敷を焼失した後で、役に立たない焼け釘を拾うという意から。
火事あとの火の用心
かじあとのひのようじん
時機に遅れて役に立たないことのたとえ。火事を出してしまってから火の用心をしても間に合わないという意から。
火事と喧嘩は江戸の花
かじとけんかはえどのはな
江戸は人家が密集していたため大火事が多く、火消しの働きぶりが華やかであった。また、江戸っ子は気が短いため喧嘩も威勢がよく派手であった。この二つが江戸の名物だったということ。
火事と葬式に行けば勘当もゆりる
かじとそうしきにいけばかんどうもゆりる
火事や葬式の時にわびに行って手伝えば、勘当された者も許されるということ。「ゆりる」は、許されるという意。
火事場の馬鹿力
かじばのばかぢから
切迫した状況に置かれると、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということのたとえ。火事の時に、ふつうでは持ち上げることのできないような重い物を動かす力が出ることから。
片口聞いて公事を分くるな
かたくちきいてくじをわくるな
訴訟の裁きは、一方の言い分だけを聞いて判定してはいけないということ。「片口」は一方だけの言い分、「公事」は訴訟のこと。
軽い返事に重い尻
かるいへんじにおもいしり
簡単に引き受けて、なかなか実行しないことのたとえ。いい返事をしても、なかなか尻を上げないという意から。
癇癪持ちの事破り
かんしゃくもちのことやぶり
気短な人間は少しのことでも怒り出して、決まりかけた話や計画を台無しにしてしまうことがあるということ。
棺を蓋いて事定まる
かんをおおいてことさだまる
人間の真価は死後になって初めて決まるということ。棺に蓋をしたあとで、その人の本当の評価が定まるという意から。「人事は棺を蓋いて定まる」ともいう。
聞いた事は聞き捨て
きいたことはききすて
人から聞いた事は、その場かぎりの話として聞き捨てるのがよいということ。人から聞いた話を、面白半分に他の人にしゃべるなということ。
聞かぬ事は後学にならず
きかぬことはこうがくにならず
どんなことでも聞いておかなければ将来のための教養にならないということ。
客と白鷺は立ったが見事
きゃくとしらさぎはたったがみごと
客は長居をしないで、早く帰るほうがよいということ。白鷺の美しい立ち姿に掛けていった言葉。
金時の火事見舞い
きんときのかじみまい
飲酒などで真っ赤になった顔のたとえ。「金時」は、源頼光の四天王の一人、坂田金時のこと。赤ら顔の金時が火事見舞いに行くと、ますます赤くなることから。
口自慢の仕事下手
くちじまんのしごとべた
口は達者だが、仕事はさっぱりできないこと。
好事魔多し
こうじ まおおし
よいことが実現しそうな時には往々にして邪魔が入りやすいということ。
好事門を出でず悪事千里を行く
こうじもんをいでず あくじせんりをいく
善い行いは、なかなか世間に知られず、悪い行いは、すぐに世間に知れ渡るということ。
志ある者は事竟に成る
こころざしあるものはことついになる
確固たる志を持っている者は、どんな困難があっても最後には必ず成功するということ。
後生が大事
ごしょうがだいじ
来世の安楽を願って信心することが大切だということ。
後生大事や金欲しや死んでも命のあるように
ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように
来世の安楽を願いながら、現世の金も欲しいと、あれもこれも願う人間の強欲さのたとえ。
事ある時は仏の足を戴く
ことあるときはほとけのあしをいただく
普段は不信心な人でも、困ったときには仏の足元にひれ伏して救いを求めるというたとえ。
事がな笛吹かん
ことがなふえふかん
何か事件が起こるのを待ちかまえ、それに乗ずる機会をねらっているたとえ。「がな」は、助動詞。何か事が起こらないか、起こったら笛を吹いてはやしたてようという意から。
事が延びれば尾鰭が付く
ことがのびればおひれがつく
物事は長引くと余計な問題が起こって面倒になるので、なるべく早く処理せよということ。
今度と化け物には行き会った事がない
こんどとばけものにはいきあったことがない
「今度はきっと」などという約束があてにならないことを皮肉った言葉。
三度の火事より一度の後家
さんどのかじよりいちどのごけ
三度火事に遭うより、一度だけでも夫に先立たれるほうが精神的打撃が大きくて立ち直りにくいというたとえ。
仕事幽霊飯弁慶その癖夏痩せ寒細りたまたま肥ゆれば腫れ病
しごとゆうれいめしべんけい そのくせなつやせかんぼそり たまたまこゆればはれやまい
仕事は出来ないのに飯は山のように食べ、夏も冬の痩せていて、たまに太ったかと思えば病気にかかっている。怠け者の大食漢の多病をあざけった言葉。
事実は小説よりも奇なり
じじつはしょうせつよりもきなり
この世の実際の出来事は、作り事の小説よりも変化に富んでおもしろいということ。イギリスの詩人バイロンの言葉。
地震雷火事親父
じしん かみなり かじ おやじ
世の中で恐ろしいとされているものを、恐いもの順に並べた言葉。
しょう事なしに米の飯
しょうことなしにこめのめし
貧しさのため、かえって不経済な生活をしなければならないことのたとえ。また、一つしか取り柄がないので、やむなくその事を自慢するたとえ。「しょう事なし」は、どうしたらいいのか、適当な方法がみつからないこと。麦飯のほうが安上がりだが、新たに麦を買う金がないので、仕方なく持っている米の飯を食べるということから。
小事は大事
しょうじはだいじ
些細なことから大事が起こる。小事だからといって物事をあなどってはいけないということ。
人事を尽くして天命を待つ
じんじをつくしててんめいをまつ
出来る限りのことをして、あとは天命に任せるということ。「人事」は人間の力で出来る事柄、「天命」は天の命令の意。
好いた事はせぬが損
すいたことはせぬがそん
好きな事をしないのは損だということ。やりたい事があれば後悔しないようすぐにやったほうがよいということ。
好きな事には騙され易い
すきなことにはだまされやすい
好きなことは冷静な判断が出来にくく、深入りしやすいから、人の企みに陥りやすいということ。
精神一到何事か成らざん
せいしんいっとう なにごとかならざん
全精神を集中して懸命におこなえば、どのような難事でも成し遂げることが出来るということ。
急いては事を仕損じる
せいてはことをしそんじる
あせって事を急ぐと失敗しやすく、急いだことが無駄になるということ。
急かねば事が間に合わぬ
せかねばことがまにあわぬ
事を急ぐと失敗しやすいとわかっているが、急がなければ間に合わず、役に立たないということ。
急く事はゆるりとせよ
せくことはゆるりとせよ
急がなければならない事は、ゆっくり落ち着いてするほうが、焦って失敗することもなく結果としては早いということ。
対岸の火事
たいがんのかじ
自分にはまったく影響がなく、苦痛を感じないたとえ。向こう岸の火事はこちらまで燃え移ってくる危険がないことから。
田の事すれば畑が荒れる
たのことすればはたけがあれる
一方に気をとられていると、他方がおろそかになり、両方同時にはできないということのたとえ。田んぼのことをすれば、畑まで手が回らずに荒れてしまうという意から。
遠くの火事背中の灸
とおくのかじ せなかのきゅう
遠くの大事件より自分に関係する小事のほうが気にかかるというたとえ。
能事畢る
のうじおわる
しなければならないことは残らずやり終えたということ。やり遂げた時に充実感を覚えて言ったり、あとは運を天に任せるしかないという気持ちで言ったりすることば。
腹の立つ事は明日言え
はらのたつことはあすいえ
腹が立ってもすぐ口に出さず、一晩じっくり考えてから言うほうが失言せずにすむということ。
人の初事は咎めぬもの
ひとのういごとはとがめぬもの
初恋に悩む人間の言葉は、たとえ誤りがあっても、咎めたりしないものだということ。「初言」は初めて言う言葉。転じて、初めて恋人に語りかける言葉。
人の事は我の事
ひとのことはわれのこと
人ごとと思っている他人の不幸も、いつか自分の身におこらないとも限らないということ。
人の事より我が事
ひとのことよりわがこと
人の世話を焼くより、まず自分の事をしっかりせよということ。
人の牛蒡で法事する
ひとのごぼうでほうじする
人の物を利用して自分の義理を果たすことのたとえ。他人が持ってきた牛蒡を使って精進料理を作り、法事のもてなしをするという意から。
火を見たら火事と思え
ひをみたらかじとおもえ
何事も用心を重ね、警戒を怠りなくせよという教え。少しの火でも火事だと思って用心せよという意から。
屁と火事は元から騒ぐ
へとかじはもとからさわぐ
まっさきに騒ぎ出すのが張本人であることが多いというたとえ。最初に臭いと騒ぐのがおならをした当人で、火事だと騒ぎ出すのが火元の家である意から。
坊主捨て置け医者大事
ぼうずすておけいしゃだいじ
急病の時は、急いで医者を呼ぶのが大事だということ。
見ぬ事は話にならぬ
みぬことははなしにならぬ
一度見てみないと、人に話せないということ。
昔から言う事に嘘はない
むかしからいうことにうそはない
昔から言い伝えられてきた格言やことわざは、多くの先人の経験や知識からできたものなので、どれも真理であるということ。
物は言いなし事は聞きなし
ものはいいなしことはききなし
ものは言い方によって、相手に良くも悪くも受け取られる。また、聞き手の聞き方次第で受け取る感じも違ってくるということ。
来年の事を言えば鬼が笑う
らいねんのことをいえばおにがわらう
来年のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
礼儀も事による
れいぎもことによる
礼儀作法を守ってさえいればいいというものではなく、事と場合によっては、礼儀が二の次になることもあるということ。
我が事と下り坂に走らぬ者なし
わがこととくだりざかにはしらぬものなし
自分に関することとなれば、下り坂で自然と早足になるように、自ら進んで走りまわるということ。
我が身の事は人に問え
わがみのことはひとにとえ
自分のことはわかりにくいから、人の意見を聞くのがよいということ。