「分」を含むことわざ
全21件
預かり物は半分の主
あずかりものははんぶんのぬし
人から預かった物は、半分は自分の物だと思ってもかまわないということ。「預かり半分」「預かり主は半分」「預かる物は半分の主」ともいう。
一升徳利こけても三分
いっしょうどっくりこけてもさんぶ
元手が多ければ、多少損をしても平気だというたとえ。一升徳利が倒れて中身がこぼれても、三分(三合)くらいは残っているという意から。
一寸の虫にも五分の魂
いっすんのむしにもごぶのたましい
どんなに小さくて弱いものにも、それ相応の意地や考えがあるので侮ってはいけないということのたとえ。わずか一寸の虫でもからだ半分の五分の魂があるという意から。
浮世は衣装七分
うきよはいしょうしちぶ
とかく世間では外見を重んじ、うわべで内容を判断しがちだということ。七分は十分の七のことで、衣装で七分がた評価が下される意から。
片口聞いて公事を分くるな
かたくちきいてくじをわくるな
訴訟の裁きは、一方の言い分だけを聞いて判定してはいけないということ。「片口」は一方だけの言い分、「公事」は訴訟のこと。
気の利いた化け物は引っ込む時分
きのきいたばけものはひっこむじぶん
長居する客や、なかなか引退せずに長く地位を占めている人を皮肉って言う言葉。気の利いた化け物は引き時を心得ているという意から。「化け物も引っ込む時分」ともいう。
楠の木分限梅の木分限
くすのきぶげん うめのきぶげん
生長は遅いが、着実に根を張り大木となる楠の木のように堅実な金持ちと、生長が早い梅の木のようなにわか成金のたとえ。「分限」は、「ぶんげん」とも読み、金持ちのこと。
怪我と弁当は自分持ち
けがとべんとうはじぶんもち
自分で負った怪我は自分の責任だ、という職人の間で言われている言葉。
孝行のしたい時分に親はなし
こうこうのしたいじぶんにおやはなし
親が元気な時は、有難みや苦労がわからず、それに気がつく年になった時には、親はもうこの世にいないということ。親が元気なうちに孝行せよという戒め。
自分の盆の窪は見えず
じぶんのぼんのくぼはみえず
自分の欠点はわからないことのたとえ。「盆の窪」は首の後部中央のくぼんだ所。
十分はこぼれる
じゅうぶんはこぼれる
物事が十分過ぎるとかえって失敗することがあるので、あまり欲を出さずにほどほどがいいということ。容器いっぱい水をいれると、あとはもうこぼれるばかりだという意から。
知らずば半分値
しらずばはんぶんね
価値のわからないものは、予想する値の半分ぐらいの値をつければだいたい当たっているということ。
酸いも甘いも噛み分ける
すいもあまいもかみわける
経験が豊かで、人の心の機微や世間の事情を知り尽くしているということ。酸っぱい物と甘い物を区別して味わい、いい点と悪い点をよく知っているということから。「酸いも甘いも知り抜く」ともいう。
世界半分自惚れしっかり
せかいはんぶんうぬぼれしっかり
世の中のことは半分しかわかっていないのに、自惚れだけはしっかりあるということ。
盗人にも三分の理
ぬすびとにもさんぶのり
どんなことでも、こじつければ理屈はつけられるというたとえ。盗みは悪いことだが、それを正当化する三分ほどの理屈があるという意から。「泥棒にも三分の道理」「盗人にも一理屈」ともいう。
話半分
はなしはんぶん
うまい話には誇張や噓が多いから、半分くらい割り引いて聞くのがちょうどよいということ。
腹八分に医者要らず
はらはちぶにいしゃいらず
満腹ではなく腹八分目くらいにすれば、健康でいられるということ。
人の心は九分十分
ひとのこころはくぶじゅうぶ
人間の考えることはどれも似たようなもので、大きな差はないということ。「人の心は九合十合」ともいう。
三つ指目八分
みつゆび めはちぶ
正しい行儀作法のこと。お辞儀をする時は親指・人差し指・中指の三本の指を床について頭を下げ、物を運ぶ時は目の高さより少し低くして両手で差し上げるのが正しい作法とされるところから。
夕立は馬の背を分ける
ゆうだちはうまのせをわける
夕立は、馬の片側の背を濡らし、もう片方の背は濡れないというくらい、局地的に降り方をするということ。
世の中は九分が十分
よのなかはくぶがじゅうぶ
世の中はすべてが自分の思い通りにいくとはかぎらないから、望んだことの九分が叶ったら満足すべきだということ。