「千」を含むことわざ

全55件

悪事千里を走る
あくじ せんりをはしる
悪い行いは、たちまち世間に広まるというたとえ。「悪事、千里を行く」ともいう。
朝起き千両夜起き百両
あさおきせんりょうよおきひゃくりょう
朝早く起きて仕事をするほうが、夜働くより能率が上がり得だということ。
あの世の千日この世の一日
あのよのせんにち このよのいちにち
あの世の極楽で千日暮らすより、この世で一日でも楽しむほうがよいということ。
一日千秋の思い
いちじつせんしゅうのおもい
待ち焦がれて、一日が千年もの長さに感じられること。
一髪千鈞を引く
いっぱつ せんきんをひく
非常に危険なことをするたとえ。一本の髪の毛で千鈞の重いものを引っ張るという意から。千鈞は約6.7kgで非常に重いことのたとえ。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う
いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう
一人の行いが、他の人をも駆り立ててしまうたとえ。群集が付和雷同しやすいことのたとえ。群れの中の一匹の馬が異常な行動をして騒ぎ出せば、群れ全体が巻き込まれて騒ぎ出すという意から。
牛も千里馬も千里
うしもせんりうまもせんり
早い遅い、上手い下手の違いがあっても結局は同じところに到達するというたとえ。牛がゆっくりと歩いても馬が早く走っても千里の道のりはやはり千里で、同じ目的地に着くことから。
後ろ千両前一文
うしろせんりょうまえいちもん
後ろ姿はとても美しいのに、前から見ると全然美しくないこと。
海に千年山に千年
うみにせんねんやまにせんねん
経験豊富で抜け目なく悪賢いこと。また、そういう人のこと。海に千年、山に千年住んだ大蛇は竜になるという言い伝えから。「海千山千」ともいう。
縁あれば千里
えんあればせんり
縁があれば千里も離れた所の人と会うこともあるし、結ばれることもあるということ。「縁あれば千里を隔てても会い易し、縁なければ面を対しても見え難し」を略した言葉。
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない
おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない
茄子の花に無駄花がないように、親が子どもにいう意見も一つも無駄がなく、すべて子どもの役に立つことばかりであるということ。
霞に千鳥
かすみにちどり
ふさわしくないことのたとえ。また、あり得ないことのたとえ。霞は春のもの、千鳥は冬のものということから。
餓えて死ぬは一人飲んで死ぬは千人
かつえてしぬはひとり のんでしぬはせんにん
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
好事門を出でず悪事千里を行く
こうじもんをいでず あくじせんりをいく
善い行いは、なかなか世間に知られず、悪い行いは、すぐに世間に知れ渡るということ。
小言八百愚痴千粒
こごとはっぴゃくぐちせんつぶ
ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。
小姑一人は鬼千匹にむかう
こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
囁き千里
ささやきせんり
内緒話は漏れやすく、すぐに遠くまで伝わってしまうということ。小声でひそひそ話したことが、またたく間に遠く千里も離れた所にまで伝わるという意から。
死しての千年より生きての一日
ししてのせんねんよりいきてのいちにち
死んでからの千年より、この世での一日のほうが大事だということ。
春宵一刻値千金
しゅんしょういっこくあたいせんきん
おぼろ月夜に花の香りが漂う春の宵のひとときは、千金にも値するほどすばらしいということ。「一刻」はわずかな時間、「千金」は千両・大金の意。
雀の千声鶴の一声
すずめのせんこえつるのひとこえ
つまらない者がいろいろ言うよりも、すぐれた者の一声のほうが勝っているというたとえ。「鶴の一声」だけでも使われる。
千金の裘は一狐の腋に非ず
せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず
国を治めるには、多くの有能な人材が必要だというたとえ。「裘」は獣の毛皮で作った衣服、「腋」は脇の下。千金もする皮衣は一匹の狐のわき毛だけでは作れないという意から。
千金の子は市に死せず
せんきんのこはいちにしせず
金持ちの子は、罪を犯しても金の力によって死罪を免れ、町中で処刑されるようなことにならない。また、金持ち子は、金の力で危険を防ぐことができるので、町中で悪者に殺されるようなことはないということ。金さえあれば身を守ることができるということを皮肉った言葉。「千金」は金持ち、「市」は町の意。
千金を買う市あれど一文字を買う店なし
せんきんをかういちあれどいちもんじをかうみせなし
文字を覚えるためには、自分で学ぶしかないというたとえ。市場ではどんな高価なものも買うことが出来るが、一つの文字も買える店はないという意から。
千軒あれば共過ぎ
せんげんあればともすぎ
家が千軒もあれば、その中で住む人たちが互いに売買や雇用の関係を結んで、ともに生計を立てていけるということ。「共過ぎ」は、人々が互いに助け合って生活していくこと。「千軒あれば共暮らし」ともいう。
千石取れば万石羨む
せんごくとればまんごくうらやむ
人間の欲望は次から次へと大きくなり、きりがないということ。千石取りになれば、次は万石取りを羨むということから。
千石万石も米五合
せんごくまんごくもこめごごう
たとえ裕福でも、一日に食べる米の量は普通の人と同じだから、人は必要な物が必要なだけあればいいということ。千石や万石の俸禄を取っている人でも、一日に食べる米の量は五合にすぎないという意から。「千石万石も飯一杯」ともいう。
千秋楽
せんしゅうらく
芝居や相撲などの興行の最後の日。また、物事の最後のこと。本来は雅楽の曲名で、法会の最後に演奏されたことから。
千畳敷に寝ても畳一枚
せんじょうじきにねてもたたみいちまい
人一人が必要とするものには限度があるから、いたずらに欲をかくべきではないということ。千畳もの広さがある部屋に寝ても、人が一人寝るのに必要なのは、せいぜい畳一枚であるという意から。
千丈の堤も螻蟻の穴を以て潰いゆ
せんじょうのつつみもろうぎのあなをもってついゆ
わずかな油断・不注意から大事が起こるというたとえ。千丈の堤防でも螻(けら)や蟻のあける穴から崩れることもあるという意から。
千緒万端遺漏あることなし
せんしょばんたん いろうあることなし
あらゆる点で、まったく手落ちがない様子。「千緒万端」は多くの事柄、「遺漏」は手落ち。
千日の萱を一日
せんにちのかやをいちにち
長年苦労して築き上げたものを、一瞬にして失うことのたとえ。千日もかけて刈り集めた萱をたった一日で燃やしてしまうという意から。
千日の萱を一日に焼く
せんにちのかやをいちにちにやく
長年苦労して築いたものを、一瞬にしてなくしてしまうことのたとえ。千日もかかって刈り集めた萱をたった一日で燃やしてしまうという意から。
千日の旱魃に一日の洪水
せんにちのかんばつにいちにちのこうずい
千日も続く日照りと、たった一日ですべてを流してしまう洪水とは、同じくらいの被害をもたらすということ。水害の恐ろしさをいった言葉。
仙人の千年蜉蝣の一時
せんにんのせんねん かげろうのいっとき
長い短いの違いはあっても、どちらも一生であることに変わりないことのたとえ。また、同じ一生でも長短の差が大きいことのたとえ。
千人の諾諾は一士の諤諤に如かず
せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。「諾諾」は、他人の言葉にさからわないで従うさま。「諤諤」は、正しいと思うことを恐れはばかることなく述べるさま。
千の蔵より子は宝
せんのくらよりこはたから
たくさんの財産よりも子どもの方が大切だということ。
千万人と雖も吾往かん
せんまんにんといえどもわれゆかん
自分の信じた道は、たとえ千万人の敵がいても、恐れることなく立ち向かっていくということ。
千里眼
せんりがん
遠くの出来事や将来のこと、人の心の中を見通す能力のこと。また、その能力を持つ人のこと。中国後魏の楊逸は、情報網をめぐらして遠方の情報をつかんでいたので、人々が「千里の遠くまで見通す眼を持っている」と驚いたという故事から。
千里の馬は常にあれども伯楽は常にはあらず
せんりのうまはつねにあれどもはくらくはつねにはあらず
有能な人材はいつの世にもいるが、その能力を見出して育てる優れた指導者は少ないということのたとえ。「千里の馬」は、一日に千里も走れるほどの優れた馬。転じて、優れた才能の人物。「伯楽」は牛馬の良し悪しを見分ける名人のこと。転じて、人物を見抜いて、その才能を引き出し育てる優れた指導者のこと。いつの時代にも、一日に千里を走るほどの優れた馬はいるが、その名馬の能力を引き出す伯楽は、いつもいるわけではないということから。
千里の馬も蹴躓く
せんりのうまもけつまずく
優れた才能の人物も時には失敗することもあるというたとえ。「千里の馬」は、一日に千里も走れるほどの優れた馬。転じて、優れた才能の人物。
千里の馬も伯楽に会わず
せんりのうまもはくらくにあわず
有能な人も、その真価を見抜いて能力を引き出してくれる人とはなかなか出会えないということ。「千里の馬」は、一日に千里も走れるほどの名馬。転じて、優れた才能の人物。「伯楽」は牛馬の良し悪しを見分ける名人のこと。転じて、人物を見抜いて、その才能を引き出し育てる優れた指導者のこと。
千里の行も足下より始まる
せんりのこうもそっかよりはじまる
どんな遠大な計画も身近なことから始まるというたとえ。千里の道のりも足元の第一歩を踏み出すことから始まるという意から。「千里の道も一歩から」ともいう。
千里の堤も蟻の穴から
せんりのつつみもありのあなから
わずかな油断や不注意が元で大事を引き起こすというたとえ。千里の堤防も蟻の穴が原因で崩れることもあるという意から。
千里の野に虎を放つ
せんりののにとらをはなつ
災いのもとになる危険なものを放置するたとえ。千里四方の野原に虎を野放しにするという意から。「虎を千里の野に放つ」ともいう。
千里の道も一歩から
せんりのみちもいっぽから
どんな遠大な計画も、はじめは身近なことから始まるというたとえ。千里の道のりも踏み出した第一歩からから始まるという意から。「千里の行も足下より始まる」ともいう。
千里一跳ね
せんりひとはね
大きな鳥があっという間に千里も飛んでしまうように、物事を一気に行って大成功することのたとえ。
千慮の一失
せんりょのいっしつ
どんな知恵者でも、多くの考えの中には失敗もあるということ。また、十分に注意しても思わぬ失敗が起こることのたとえ。「千慮」は、いろいろと考えを巡らすこと。。
千慮の一得
せんりょのいっとく
愚かな者でも、たまには一つぐらいよい考えを出すこともあるということ。
面の皮の千枚張り
つらのかわのせんまいばり
きわめて恥知らずで厚かましいことのたとえ。
鶴は千年亀は万年
つるはせんねん かめはまんねん
鶴は千年、亀は万年生きるということから、長寿でめでたいことをいう。
籌を帷幄に運らし勝ちを千里の外に決す
はかりごとをいあくにめぐらし かちをせんりのほかにけっす
計画や戦略の巧妙なことのたとえ。「籌」は計略、「帷幄」は幕を張りめぐらした本陣、「千里の外」は遠い場所の意。本陣で計略を練り、遠く離れた戦場で勝利するという意から。籌策を帷幄の中に運らし、勝ちを千里の外に決す」ともいう。
白髪三千丈
はくはつさんぜんじょう
長年の悲しみや心配のために、白髪が非常に長く伸びることを誇張して言った言葉。
昔千里も今一里
むかしせんりもいまいちり
すぐれた人も、年をとれば凡人に劣ってしまうということ。昔は千里を行くことができた駿馬も、今では一里しか行くことができないという意から。
目千両
めせんりょう
千両の値打ちがあるほど魅力的な目。
目元千両口元万両
めもとせんりょう くちもとまんりょう
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。