「口」を含むことわざ
全59件
開いた口が塞がらない
あいたくちがふさがらない
相手の言ったこと、したことに、あきれかえってものも言えないようす。
開いた口には戸はたたぬ
あいたくちにはとはたたぬ
世間の噂は防ぎようがないということ。「人の口に戸は立てられぬ」「世間の口に戸は立てられぬ」ともいう。
開いた口へ牡丹餅
あいたくちへぼたもち
努力もなしに思いがけない幸運がやってくること。
あったら口に風邪をひかす
あったらくちにかぜをひかす
親切な気持ちで言ったことが無駄になるたとえ。「あったら」は「あたら」が転じた言葉で、残念なことにの意。
敵の家でも口を濡らせ
かたきのいえでもくちをぬらせ
たとえ敵の家でも出された食べ物には口をつけるのが礼儀だということ。つまり、いかなる場合も礼儀を守らなければならないということ。「口を濡らせ」は、少しだけでも飲食せよということ。本来は酒について言った言葉。
片口聞いて公事を分くるな
かたくちきいてくじをわくるな
訴訟の裁きは、一方の言い分だけを聞いて判定してはいけないということ。「片口」は一方だけの言い分、「公事」は訴訟のこと。
川口で船を破る
かわぐちでふねをわる
成功の直前で失敗することのたとえ。長い航海を終えて港付近の川口で難破するという意から。また、出航時に川口で船を損なうという意から、物事の出だしで失敗することのたとえ。
傷口に塩
きずぐちにしお
災難の上にさらに災難が降りかかることのたとえ。
食い物と念仏は一口ずつ
くいものとねんぶつはひとくちずつ
食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏も一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。「食べ物と念仏は一口ずつ」ともいう。
口あれば京に上る
くちあればきょうにのぼる
その気になればなんでもできるというたとえ。口さえあれば、道を尋ねながら都まででも行けるという意から。
口裏を合わせる
くちうらをあわせる
あらかじめ打ち合わせて、話の内容が食い違わないようにすること。「口を合わせる」ともいう。
口が動けば手が止む
くちがうごけばてがやむ
話に夢中になると、仕事をする手先がおろそかになるということ。
口が干上がる
くちがひあがる
生活が苦しくなり、食べていけなくなること。
口から出れば世間
くちからでればせけん
いったん口出したことは、いつの間にか世間に広まるから、口は慎めということ。
口車に乗せる
くちぐるまにのせる
巧みな言葉で言いくるめて人をだますことのたとえ。
口先の裃
くちさきのかみしも
言葉はていねいで相手をうやまっているように見えるが、実はうわべだけで誠意がないこと。
口自慢の仕事下手
くちじまんのしごとべた
口は達者だが、仕事はさっぱりできないこと。
口叩きの手足らず
くちたたきのてたらず
おしゃべりは達者だが、仕事はさっぱりできないこと。
口では大阪の城も建つ
くちではおおさかのしろもたつ
口で言うだけなら、どんな立派なことでも言えるというたとえ。
口と財布は締めるが得
くちとさいふはしめるがとく
口と財布はきちっと締めておいたほうが得策だから、おしゃべりと浪費は慎めということ。
口には関所がない
くちにはせきしょがない
人の口から出る言葉をさまたげる関所はない。だから何を言っても自由だというたとえ。
口に針
くちにはり
言葉に悪意や皮肉がこめられていること。
口に蜜あり腹に剣あり
くちにみつあり はらにけんあり
口先では調子のいいことを言っているが、内心は陰険であることのたとえ。
口は口心は心
くちはくち こころはこころ
言うことと、心の中で思っていることとが一致しないこと。
口は重宝
くちはちょうほう
口は便利なもので、口先だけならなんとでも言えるということ。
口は閉じておけ目は開けておけ
くちはとじておけ めはあけておけ
よけいなことをしゃべらず、物事はしっかり見よということ。
口は禍の門
くちはわざわいのもん
うっかり言った言葉が災いを招くこともあるので、言葉は慎むべきだという戒め。「口は災いの元」ともいう。
口弁慶
くちべんけい
口先だけで、行動が伴なわない人のたとえ。
口も八丁手も八丁
くちもはっちょう てもはっちょう
話も上手で、することも達者なこと。「八丁」は巧み・達者の意。
鶏口となるも牛後となるなかれ
けいこうとなるもぎゅうごとなるなかれ
たとえ小さな集団でもその頭になるほうが、大きな集団で人の尻についているよりもいいというたとえ。「鶏口」は、鶏の口の意で小さな集団の長のたとえ。「牛後」は、牛の尻の意で強大な者につき従って使われる者のたとえ。略して「鶏口牛後」ともいう。
下種の口に戸は立てられぬ
げすのくちにとはたてられぬ
品性の卑しい人間は、人の迷惑など考えず勝手なことをいいふらすが、防ぎようがないということ。
口角泡を飛ばす
こうかく あわをとばす
口の端からつばきを飛ばすほど、激しい調子でしゃべったり、議論したりするようす。
口耳の学
こうじのがく
聞いたことをそのまま人に話すだけの、自分の身につかない学問のこと。受け売りの学問のこと。「口耳」は、耳から口までのわずかな距離のことで、耳から入ってすぐ口から出るという意から。
極楽の入り口で念仏を売る
ごくらくのいりぐちでねんぶつをうる
知り尽くしている人にものを教えるたとえ。
糊口を凌ぐ
ここうをしのぐ
やっとのことで暮らしを立てていくこと。「糊」は、粥のこと。粥をすするようにして、やっと生きていくという意から。
虎口を脱する
ここうをだっする
危険な状態からやっとのことで逃れること。「虎口」は、虎の口のように危険な場所の意。
虎口を逃れて竜穴に入る
ここうをのがれてりゅうけつにいる
次から次へと災難にあうことのたとえ。虎に食われる危険から逃れたら、今度は竜の住む穴に入り込んでしまうという意から。
匙の先より口の先
さじのさきよりくちのさき
薬の調合の匙加減より、患者の機嫌取りばかり上手なやぶ医者を皮肉っていう言葉。
死人に口なし
しにんにくちなし
死人に無実の罪を着せること。また、死人を証人に立てることは出来ないということ。
衆口金を鑠かす
しゅうこう きんをとかす
多くの人が言った言葉が恐ろしい結果を招くことのたとえ。中傷などの恐ろしさをいう言葉。「衆口」は、大勢の人の言うところ。大勢の言葉には、堅い金属を溶かしてしまうほどの力があるという意から。
人口に膾炙する
じんこうにかいしゃする
多くの人々に知れ渡って、もてはやされること。「膾」はなます、「炙」はあぶった肉のことで、この二つは多くの人の口に喜ばれることから。
世間の口に戸は立てられぬ
せけんのくちにとはたてられぬ
世間の噂は防ぎようがないということ。「立てる」は閉めるの意で、「閉てる」とも書く。「人の口に戸は立てられぬ」「開いた口に戸は立てられぬ」ともいう。
手が空けば口が開く
てがあけばくちがあく
仕事がなくなり手が空けば、食べる物もなくなり口も開いてしまう。また、暇になればつい無駄話をしがちだということ。
長口上は欠伸の種
ながこうじょうはあくびのたね
長話は人を退屈させるから、話は簡潔にせよということ。
能なしの口叩き
のうなしのくちたたき
なんの役にも立たない人ほど、よけいなことをぺらぺらしゃべり、口先だけは達者だということ。
馬鹿があればこそ利口が引き立つ
ばかがあればこそりこうがひきたつ
愚かな人間がいて利口な人間が目立つように、世の中は種々雑多な人間で成り立っている。世の中はさまざまな人間が、持ちつ持たれつの関係で生きているということ。
人食い馬にも合い口
ひとくいうまにもあいくち
乱暴者にも、頭の上がらない相手や、気の合った者がいる。どんな人間にも、その人に合った相手がいるということのたとえ。人に噛み付く癖のある馬でも、相性のいい乗り手に対してはおとなしいという意から。「人噛み馬にも合い口」「人食らい馬にも合い口」ともいう。
一口物に頬焼く
ひとくちものにほおやく
ちょっとしたことに手を出して、意外な失敗をすることのたとえ。一口で食べられるようなわずかな物を食べて、口の中をやけどするという意から。
人の口に戸は立てられぬ
ひとのくちにとはたてられぬ
世間の噂話は止めることができないということ。「立てる」は閉めるの意で、「閉てる」とも書く。「世間の口に戸は立てられぬ」「開いた口に戸は立てられぬ」ともいう。
一人口は食えぬが二人口は食える
ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる
一人暮らしは無駄が多くて生計を立てにくいが、結婚して二人で暮らせば節約できることが多くなり、なんとか暮らしていけるということ。「二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ」ともいう。
二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ
ふたりぐち(ににんぐち)はすごせるがひとりぐちはすごせぬ
結婚して二人で暮らせば節約できることが多くなり、無駄が多くて不経済な一人暮らしより得策だということ。「一人口は食えぬが二人口は食える」ともいう。
負け惜しみの減らず口
まけおしみのへらずぐち
負けた者が強情を張って憎まれ口を叩くこと。
見知らずの口叩き
みしらずのくちたたき
自分の身のほども知らずに、大きなことを言うこと。
目で見て口で言え
めでみてくちでいえ
何事も自分の目で確認してから口にせよということ。見てもいないことをとやかく言ってはいけないという戒めのことば。
目は口ほどに物を言う
めはくちほどにものをいう
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
目元千両口元万両
めもとせんりょう くちもとまんりょう
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
病は口より入り禍は口より出ず
やまいはくちよりいり わざわいはくちよりいず
病気は飲食物と共に体の中に入り込み、禍は口から出る言葉によって引き起こされる。口は慎まなければいけないという戒めのことば。
良薬は口に苦し
りょうやくはくちににがし
よく効く薬ほど苦くて飲みにくいこと。ためになる忠告ほど、当人は耳が痛くて聞きづらいというたとえ。
禍は口から
わざわいはくちから
口から出た言葉で思わぬ災いを招くことがあるから、口は慎まなければならないという戒め。