「引」を含むことわざ

全24件

阿漕ゲ浦に引く網
あこぎがうらにひくあみ
人に隠れて行う事も、度重なると人に知れてしまうということのたとえ。「阿漕が浦」は三重県津市東部の海岸で、伊勢神宮に奉納する魚を捕るため一般人は禁猟区であったが、ある漁夫がたびたび密漁を行い捕らえられたということから。
足を引っ張る
あしをひっぱる
他人の成功や昇進の邪魔をすること。また、物事の順調な進行を妨げること。
一引き二才三学問
いちひき にさい さんがくもん
出世の条件は、第一に上のひとの引き立て、二番目は才能、三番目が学問であるということ。
一髪千鈞を引く
いっぱつ せんきんをひく
非常に危険なことをするたとえ。一本の髪の毛で千鈞の重いものを引っ張るという意から。千鈞は約6.7kgで非常に重いことのたとえ。
引導を渡す
いんどうをわたす
最終的な宣告をして、相手にあきらめさせること。「引導」は、葬式の時、死者の霊を極楽浄土に導くために、僧が経文や仏語を唱えること。その引導を死者に与える意から。
牛に引かれて善光寺参り
うしにひかれてぜんこうじまいり
人に連れられてある場所へ出かけて行くこと。また、自分の意思からではなく他人の誘いによって、よい方に導かれることのたとえ。善光寺の近くに住んでいた不信心な老婆が、さらしていた布を角にひっかけて走り出した牛を追いかけて善光寺に着き、それが縁で信仰するようになったという故事から。
後ろ髪を引かれる
うしろがみをひかれる
まるで後ろ髪を引っ張られるような未練にとらわれ、心が残って思い切れないようす。
男の目には糸を引け女の目には鈴を張れ
おとこのめにはいとをひけ おんなのめにはすずをはれ
男の目は糸を引いたように細くて真っ直ぐなのがよく、女の目は鈴のようにぱっちりと大きいのがよいということ。
懸かるも引くも折による
かかるもひくもおりによる
事を始めるのも終わらせるのも時機が大事だというたとえ。
金鎖も引けば切れる
かなぐさりもひけばきれる
鉄製の鎖も時には切れることがあるように、どんなに意志の強い人でも誘惑に負けることがあるというたとえ。
金棒引き
かなぼうひき
ささいなことを大げさに触れ回る人のこと。本来は、金棒を突き鳴らしながら夜警する人のこと。
皮引けば身が痛い
かわひけばみがいたい
密接な関係にあるものは、一方に何かが起これば他方にもすぐに影響が及ぶことのたとえ。皮を引っ張れば、その下の肉も引っ張られて痛いことから。「皮引けば身が付く」ともいう。
皮引けば身が付く
かわひけばみがつく
密接な関係にあるものは、一方に何かが生じると他方にも影響が及ぶことのたとえ。皮を引っ張れば、その下の肉も一緒に付いてくるということから。「皮引けば身が痛い」ともいう。
気の利いた化け物は引っ込む時分
きのきいたばけものはひっこむじぶん
長居する客や、なかなか引退せずに長く地位を占めている人を皮肉って言う言葉。気の利いた化け物は引き時を心得ているという意から。「化け物も引っ込む時分」ともいう。
首縊りの足を引く
くびくくりのあしをひく
首をくくって死のうとしている人の足を引っぱるような、むごいことをするたとえ。
節季の風邪は買っても引け
せっきのかぜはかってもひけ
節季のような忙しい時でも、病気ならば公然と休めるから、病気もときには重宝だということ。
手ぐすね引く
てぐすねひく
十分用意をして待ち構えること。「くすね」は弓の弦を強くするために塗る薬で、それを手にとり、弦に塗って準備するという意から。
猫を追うより皿を引け
ねこをおうよりさらをひけ
その場のがれより、根本を正すことが大事だというたとえ。皿をねらっている猫を追い払うより、皿を片付けるほうがいいということから。
退っ引きならない
のっぴきならない
避けることも退くことも出来ず、動きがとれないようす。また、どうにもならないということ。
馬鹿があればこそ利口が引き立つ
ばかがあればこそりこうがひきたつ
愚かな人間がいて利口な人間が目立つように、世の中は種々雑多な人間で成り立っている。世の中はさまざまな人間が、持ちつ持たれつの関係で生きているということ。
贔屓の引き倒し
ひいきのひきたおし
贔屓をしすぎるあまりに、かえってその人に迷惑をかけてしまうこと。
無理が通れば道理引っ込む
むりがとおればどうりひっこむ
理に合わないことが通用するような世の中では、道理にかなったことは行われなくなるということ。
目病み女に風邪引き男
めやみおんなにかぜひきおとこ
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
我が田に水を引く
わがたにみずをひく
自分の利益になるように取り計らうこと。自分の田に水を引くという意から。