「水」を含むことわざ
全71件
明日食う塩辛に今日から水を飲む
あすくうしおからにきょうからみずをのむ
手回しがいいように見えて、実は無意味なことのたとえ。
魚心あれば水心
うおごころあればみずごころ
相手が好意を示せば、こちらもまた好意を持つ。先方の出方次第で、こちらの態度が決まるということ。もとは「魚、心あれば、水、心あり」で魚と心、水と心が一語化したものといわれる。魚が水に好意を示せば、水もその魚に好意を持つであろうという意から。「網心あれば魚心」「水心あれば魚心」ともいう。
魚と水
うおとみず
切っても切れない非常に親しい関係のたとえ。
魚の水に離れたよう
うおのみずにはなれたよう
水から出た魚のように、頼りを失ってどうすることもできないことのたとえ。
魚の水を得たよう
うおのみずをえたよう
自分の力を発揮できる場所を得て、生き生きと活躍するようすのたとえ。
魚の目に水見えず
うおのめにみずみえず
自分の身近なものの価値には気がつきにくいことのたとえ。
馬を水辺につれていけても水を飲ませることはできない
うまをみずべにつれていけてもみずをのませることはできない
その気のない人間は、周囲がいくら心配したり気をもんだりしても無駄であるというたとえ。
遠水近火を救わず
えんすい きんかをすくわず
遠くのものは、急の用には役立たないというたとえ。遠くの水は、近くの火事を消す役には立たないという意から。
大水に飲み水なし
おおみずにのみみずなし
人は大勢いても本当に役に立つ人は少ないというたとえ。洪水の水はたくさんあっても、飲み水としては使えないということから。「火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし」ともいう。
落つれば同じ谷川の水
おつればおなじたにがわのみず
出発点は違っていても、行き着く先は同じだということ。また、人間も身分や貧富の差があっても、死ねば同じ土になるというたとえ。「雨霰雪や氷と隔つらん落つれば同じ谷川の水」という和歌から。
蛙の面に水
かえるのつらにみず
どんなことをされても気にせず平気でいることのたとえ。蛙は顔に水をかけられても平気でいることから。
餓鬼の目に水見えず
がきのめにみずみえず
熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、あせって近くにある水に気がつかない意から。
陽炎稲妻水の月
かげろう いなずま みずのつき
捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ。「陽炎稲妻月の影」ともいう。
籠で水を汲む
かごでみずをくむ
苦労しても効果のないことのたとえ。籠で水を汲んでも、編み目から水が漏れて溜まらないことから。
渇しても盗泉の水を飲まず
かっしてもとうせんのみずをのまず
どんなに困っていても、断じて不正には手を出さないというたとえ。「盗泉」は、中国山東省にある泉の名。孔子はのどが渇いていても、その名を嫌って泉の水を飲まなかったという故事から。
河童に水練
かっぱにすいれん
ある分野に精通している人に、そのことを教えようと無駄なことをする愚かさのたとえ。「水練」は、泳ぎの練習のこと。泳ぎの得意な河童に泳ぎを教えることは無駄であるという意から。
鴨の水搔き
かものみずかき
気楽そうに見えても、人知れぬ苦労があることのたとえ。のんびりと浮かんでいるように見える鴨も、水の中では絶えず足で水を掻いていることから。
烏の行水
からすのぎょうずい
入浴時間が、きわめて短いことのたとえ。烏が短い時間で水浴びをする様子から。
川に水運ぶ
かわにみずはこぶ
むだなことのたとえ。
曲水の宴
きょくすいのえん
平安時代、陰暦の三月三日の節句に宮中で行われた行事の一つ。庭園の曲水に臨んで座し、上流から流される杯が自分の前を通り過ぎないうちに詩歌を詠み、その杯を取って酒を飲むという遊び。「ごくすいのえん」とも読む。
清水の舞台から飛び下りる
きよみずのぶたいからとびおりる
思い切って決断し、物事を行うことのたとえ。山の斜面にせり出すように造られた、京都の清水寺の舞台から飛び降りるという意から。
窪い所に水溜まる
くぼいところにみずたまる
土地の窪みに水が溜まるように、人や物も集まるべきところに、自然に寄り集まってくるということ。
水母の風向かい
くらげのかぜむかい
いくらあがいても無駄なことのたとえ。水母が風上に向かっても進めないことから。
水母の行列
くらげのぎょうれつ
水母が勝手きままに泳いでいるように、きちんと並んでいないことのたとえ。
君子の交わりは淡きこと水のごとし
くんしのまじわりはあわきことみずのごとし
君子の人との交際は、水のようにさっぱりしているが、友情は永く変わることがないということ。
螻蛄の水渡り
けらのみずわたり
初めは熱心で、途中でやめてしまうことのたとえ。また、努力しても成し遂げられないことのたとえ。土の中にいる螻蛄は水中に入ると泳ぎだすが、大きな川などは泳ぎきることができないことから。
倹約と吝嗇は水仙と葱
けんやくとけちはすいせんとねぎ
倹約とけちは、水仙と葱のように見た目は似ているが、実はまったく違うということ。
氷は水より出でて水よりも寒し
こおりはみずよりいでてみずよりもさむし
弟子が師よりも優れたものになることのたとえ。水から出来た氷が、水より冷たくなるという意から。
猿の水練魚の木登り
さるのすいれん うおのきのぼり
見当違いのことをするたとえ。
塩辛を食おうとて水を飲む
しおからをくおうとてみずをのむ
手回しがよすぎると間が抜けていたり、物事の順序が前後すること。塩辛を食べると喉がかわくだろうと思い、前もって水を飲んでおくことから。
上手の手から水が漏る
じょうずのてからみずがもる
どんな名人でも時には失敗するというたとえ。
薪水の労
しんすいのろう
炊事などの労働。転じて、人のために骨身を惜しまず働くこと。薪を採り水を汲む苦労の意から。
水火の争い
すいかのあらそい
水と火のように正反対で相容れない非常に仲の悪い者同士の争いのたとえ。
水火も辞せず
すいかもじせず
水に溺れ火に焼かれるような苦しみや危険があろうと、恐れずに事をやり抜くたとえ。
水魚の交わり
すいぎょのまじわり
魚が水を必要とするように、離れることが出来ない非常に親密な関係のこと。
好いた水仙好かれた柳
すいたすいせんすかれたやなぎ
お互いに好き合った男女を水仙と柳になぞらえたもの。
水中に火を求む
すいちゅうにひをもとむ
いくら求めても得ることができないこと。
水道の水で産湯を使う
すいどうのみずでうぶゆをつかう
江戸っ子が江戸生まれであることを自慢していうことば。江戸には金と労力をかけて作った神田上水と玉川上水があり、この水道水の産湯を使ったということから。
水泡に帰す
すいほうにきす
水の泡がはかなく消えるように、努力したことがまったく無駄に終わることのたとえ。
清水に魚棲まず
せいすいにうおすまず
あまりにも心が清らかで欲のない人は、かえって人に親しまれないということ。水が清らかすぎると、魚も隠れる所がないので棲みつかない意から。
千日の旱魃に一日の洪水
せんにちのかんばつにいちにちのこうずい
千日も続く日照りと、たった一日ですべてを流してしまう洪水とは、同じくらいの被害をもたらすということ。水害の恐ろしさをいった言葉。
たとえ火の中水の中
たとえひのなかみずのなか
どんなに大変な目に遭ってもかまわないということ。
知者は水を楽しみ仁者は山を楽しむ
ちしゃはみずをたのしみ じんしゃはやまをたのしむ
ものの道理をわきまえた人は、判断に迷いがないからよどみなく流れる川を愛し楽しむ。また、仁徳を備えた人は、静かな心で何事にも動じないからどっしりかまえた山を愛し楽しむということ。
寝耳に水
ねみみにみず
不意の出来事に驚くことのたとえ。寝ている時に、不意に耳に水が入り驚くことから。また、寝ている時に水の音を耳にして驚くことからともいう。
背水の陣
はいすいのじん
失敗すればもうあとがないという決死の覚悟でことに当たることのたとえ。中国、漢の名将が趙の軍隊と戦った時、わざと川を背に陣を敷き、味方に決死の覚悟で戦わせて敵を破ったという故事から。
火を避けて水に陥る
ひをさけてみずにおちいる
一つの災難を避けて、すぐまた別の災難に遭うことのたとえ。火に焼かれることを避けられたと思ったら、水に落ちて溺れるという意から。
覆水盆に帰らず
ふくすい ぼんにかえらず
離縁した夫婦の仲はもとどおりにならないことのたとえ。また、一度してしまったことは取り返しがつかないというたとえ。中国の太公望が出世して斉に封ぜられた時、別れた妻に復縁を求められが、盆の水をひっくり返し、こぼれた水を元に戻せたら希望通りにしようと言ったという故事から。
水到りて渠成る
みずいたりてきょなる
学問を究めればおのずから徳が備わってくるということ。また、時期が来ればものごとは自然に成就することもいう。「渠」は溝のことで、水が流れれば自然に溝が出来る意から。
水清ければ魚棲まず
みずきよければうおすまず
あまりにも心が清らかで真面目な人は、逆に人から敬遠されて孤立してしまうというたとえ。水が清らかすぎると、餌もなく隠れる所もないので魚が棲みつかない意から。
水心あれば魚心
みずごころあればうおごころ
相手が好意を示せば、こちらもまた好意を持つ。先方の出方ひとつでこちらの対応も違うということ。もとは「魚、心あれば、水、心あり」で魚と心、水と心が一語化したものといわれる。魚が水に好意を示せば、水もその魚に好意を持つであろうという意から。「網心あれば魚心」「魚心あれば水心」ともいう。
水と油
みずとあぶら
水と油が混じり合わないように、二つのものが調和しないこと。互いに性質が合わないこと。
水に絵を描く
みずにえをかく
無駄な苦労をすることのたとえ。水に絵を描いても残らないという意から。
水に流す
みずにながす
過去のいざこざを、すべてなかったことにして和解することのたとえ。
水の泡となる
みずのあわとなる
水の泡がはかなく消えるように、努力のかいもなく、まったく無駄に終わることのたとえ。
水の滴るよう
みずのしたたるよう
若々しくて美しいようすの形容。
水の低きに就くが如し
みずのひくきにつくがごとし
水が低い方へ流れていくように、物事のなりゆきは止めようとしても止められないということ。
水は方円の器に随う
みずはほうえんのうつわにしたがう
人は交友関係や環境しだいで、良くも悪くもなるというたとえ。「方円」は四角形と円形のこと。水は容器の形によって四角にも丸くもなるという意から。
水も漏らさぬ
みずももらさぬ
警戒が厳重で、まったく隙がないようす。
水を打ったよう
みずをうったよう
多数の人が、いっせいに静まりかえるようす。
水を得た魚のよう
みずをえたさかなのよう
その人の力を発揮できる場所を得て、生き生きと活躍するようすのたとえ。
水を差す
みずをさす
物事にけちをつけたり、親しい間柄を裂くようなことをすること。
水を離れた魚
みずをはなれたうお
水から出た魚のように、頼りを失って自由がきかないことのたとえ。
水を向ける
みずをむける
自分の思い通りに、相手が関心を持つようにしむけること。
焼け石に水
やけいしにみず
援助や努力がわずかで、何の役にも立たないこと。焼けた石に少量の水をかけても冷めないことから。
湯の辞儀は水になる
ゆのじぎはみずになる
遠慮もほどほどにしないと、かえって失礼になるということ。「辞儀」は遠慮のことで、湯を勧められた時、遠慮してぐずぐずしていると、湯が冷めて水になるという意から。
湯を沸かして水にする
ゆをわかしてみずにする
せっかくの苦労を無駄にすることのたとえ。せっかく沸かした湯を使わずに水にしてしまうという意から。「湯を沸かして水へ入る」ともいう。
酔い醒めの水は甘露の味
よいざめのみずはかんろのあじ
酒に酔って眠ったあとに目覚めて飲む水は、甘露のようにおいしいということ。「甘露」とは中国の伝説で、めでたいしるしに天から降ったといわれる甘い水のこと。
落花情あれども流水意なし
らっかじょうあれどもりゅうすいいなし
一方には恋しく思う気持ちがあるのに、相手に思いが通じないことのたとえ。散る花は流れのままに流されていきたいが、川はそしらぬ顔で流れていくという意から。
落花流水の情
らっかりゅうすいのじょう
男女が慕い合う気持ちを持っていることのたとえ。散る花は、流れのままに流されて行きたいと思い、流れる水は散った花を浮かべて流れたいと思っている意から。
我が田に水を引く
わがたにみずをひく
自分の利益になるように取り計らうこと。自分の田に水を引くという意から。
我が亡き後に洪水よ来たれ
わがなきあとにこうずいよきたれ
自分が死んだ後なら、洪水でもなんでも来てよい。今さえよければ、あとはどうなってもかまわないということ。