「火」を含むことわざ
全48件
秋葉山から火事
あきばさんからかじ
人を戒める指導的立場の者が、自ら過ちを犯してしまうたとえ。「秋葉山」は火災除けの神を祭る静岡県の秋葉神社のこと。
足もとに火がつく
あしもとにひがつく
危険が身辺に近づいているたとえ。
油紙に火の付いたよう
あぶらがみにひのついたよう
べらべらとよくしゃべる様子。油の付いた紙は、めらめらとよく燃えることから。
暗夜に灯火を失う
あんやにともしびをうしなう
暗闇で明かりを失うように、頼りにしていたものを失って途方にくれることのたとえ。
家に女房なきは火のない炉のごとし
いえににょうぼうなきはひのないろのごとし
家に主婦がいないのは、炉の中に火がないのと同じで、大事なものが欠けていて寂しいということ。
遠水近火を救わず
えんすい きんかをすくわず
遠くのものは、急の用には役立たないというたとえ。遠くの水は、近くの火事を消す役には立たないという意から。
同い年夫婦は火吹く力もない
おないどしみょうとはひふくちからもない
同い年の夫婦は仲が良く、いつも笑ってばかりいるので、火吹き竹を吹いて火をおこすためのふくれっ面もできないということ。
楽屋から火を出す
がくやからひをだす
自ら災いや騒ぎを引き起こしてしまうたとえ。「楽屋」は、内部の意。
火事あとの釘拾い
かじあとのくぎひろい
大損や浪費の後で、ささやかな節約をしても何の足しにもならないことのたとえ。火事で家屋敷を焼失した後で、役に立たない焼け釘を拾うという意から。
火事あとの火の用心
かじあとのひのようじん
時機に遅れて役に立たないことのたとえ。火事を出してしまってから火の用心をしても間に合わないという意から。
火事と喧嘩は江戸の花
かじとけんかはえどのはな
江戸は人家が密集していたため大火事が多く、火消しの働きぶりが華やかであった。また、江戸っ子は気が短いため喧嘩も威勢がよく派手であった。この二つが江戸の名物だったということ。
火事と葬式に行けば勘当もゆりる
かじとそうしきにいけばかんどうもゆりる
火事や葬式の時にわびに行って手伝えば、勘当された者も許されるということ。「ゆりる」は、許されるという意。
火事場の馬鹿力
かじばのばかぢから
切迫した状況に置かれると、普段なら考えられないようなすごい力を発揮するということのたとえ。火事の時に、ふつうでは持ち上げることのできないような重い物を動かす力が出ることから。
火宅
かたく
苦悩や煩悩に満ちた世界を、火に包まれて燃えさかる家にたとえた言葉。
火中の栗を拾う
かちゅうのくりをひろう
他人の利益のために危険をおかすことのたとえ。猿におだてられた猫が、いろりの中で焼けている栗を拾おうとして大やけどをしたというラ‐フォンテーヌの寓話から。
金時の火事見舞い
きんときのかじみまい
飲酒などで真っ赤になった顔のたとえ。「金時」は、源頼光の四天王の一人、坂田金時のこと。赤ら顔の金時が火事見舞いに行くと、ますます赤くなることから。
子供川端火の用心
こどもかわばた ひのようじん
子どもが川に落ちないように注意することと、火の用心をすることが大事だということ。
子供は風の子大人は火の子
こどもはかぜのこ おとなはひのこ
子どもは寒い風が吹く中でも元気に外で遊びまわり、大人は寒がって火のそばを離れないということ。
三界の火宅
さんがいのかたく
苦悩に満ちた世界を、火に包まれて燃えさかる家にたとえた言葉。「三界」は、この世のこと。
三度の火事より一度の後家
さんどのかじよりいちどのごけ
三度火事に遭うより、一度だけでも夫に先立たれるほうが精神的打撃が大きくて立ち直りにくいというたとえ。
地獄から火を貰いに来たよう
じごくからひをもらいにきたよう
やせ衰えてみすぼらしい姿のたとえ。
地震雷火事親父
じしん かみなり かじ おやじ
世の中で恐ろしいとされているものを、恐いもの順に並べた言葉。
心頭滅却すれば火もまた涼し
しんとうめっきゃくすればひもまたすずし
どんな困難にあっても、精神の持ち方次第で、苦しみを乗り越えられるということ。「心頭」は、心の中。心の中から、雑念を消し去り無念無想の境地に至れば、火さえも涼しく感じられるという意から。武田信玄に仕えた禅僧快川が、甲斐の恵林寺で織田信長の軍勢に攻められ、火中に端座して焼死した時に発したという言葉。
水火の争い
すいかのあらそい
水と火のように正反対で相容れない非常に仲の悪い者同士の争いのたとえ。
水火も辞せず
すいかもじせず
水に溺れ火に焼かれるような苦しみや危険があろうと、恐れずに事をやり抜くたとえ。
水中に火を求む
すいちゅうにひをもとむ
いくら求めても得ることができないこと。
対岸の火事
たいがんのかじ
自分にはまったく影響がなく、苦痛を感じないたとえ。向こう岸の火事はこちらまで燃え移ってくる危険がないことから。
たとえ火の中水の中
たとえひのなかみずのなか
どんなに大変な目に遭ってもかまわないということ。
近火で手を焙る
ちかびでてをあぶる
目の前の小さな利益を追うたとえ。とりあえず身近にある火で手を焙って暖める意から。
壷の中では火は燃えぬ
つぼのなかではひはもえぬ
壷の中では火が燃えないように、人は狭い窮屈な場所では十分な働きができない。仕事をするには、それなりの環境が必要だというたとえ。
爪に火を点す
つめにひをともす
非常にけちなたとえ。また、大変貧しく、倹約する暮らしのたとえ。
灯火親しむべし
とうかしたしむべし
気候のさわやかな秋の長い夜は、明かりの下で読書するのに適しているということ。
遠くの火事背中の灸
とおくのかじ せなかのきゅう
遠くの大事件より自分に関係する小事のほうが気にかかるというたとえ。
遠火で手を焙る
とおびでてをあぶる
たいした効果がないことのたとえ。遠く離れた火で手を焙ってもあまり暖かくない意から。
盗人の取り残しはあれど火の取り残しはなし
ぬすびとのとりのこしはあれどひのとりのこしはなし
盗難に遭っても取り残しがあるが、火事は全てを焼いてしまい残る物はないということ。火事の恐ろしさを言ったことば。
火打ち石据え石にならず
ひうちいしすえいしにならず
小さいものでは大きいものの代わりにはならないというたとえ。火打ち石は火をおこすときは役立つが、家の土台石にはならないということ。
火を避けて水に陥る
ひをさけてみずにおちいる
一つの災難を避けて、すぐまた別の災難に遭うことのたとえ。火に焼かれることを避けられたと思ったら、水に落ちて溺れるという意から。
火を見たら火事と思え
ひをみたらかじとおもえ
何事も用心を重ね、警戒を怠りなくせよという教え。少しの火でも火事だと思って用心せよという意から。
火を見るより明らか
ひをみるよりあきらか
きわめて明らかで疑う余地がまるでないようす。火を見れば火だとわかるが、それよりもっと明らかという意から。
火を以て火を救う
ひをもってひをすくう
弊害を除こうとして、かえってその弊害を大きくしてしまうことのたとえ。火は水で消すべきなのに、火を火で消そうとする意から。
風前の灯火
ふうぜんのともしび
危険が差し迫り、危ういことのたとえ。風の吹き付ける所にある灯の意から。
屁と火事は元から騒ぐ
へとかじはもとからさわぐ
まっさきに騒ぎ出すのが張本人であることが多いというたとえ。最初に臭いと騒ぐのがおならをした当人で、火事だと騒ぎ出すのが火元の家である意から。
眉毛に火が付く
まゆげにひがつく
自分の眉毛に火が付いたように、危険な事態が差し迫っているたとえ。「眉に火が付く」ともいう。
眉に火が付く
まゆにひがつく
自分の眉毛に火が付いたように、身近に危険が迫っていることのたとえ。「眉毛に火が付く」ともいう。
燃え杭には火がつきやすい
もえぐいにはひがつきやすい
一度関係のあった者は、いったん縁を切っても、またもとの関係に戻りやすいというたとえ。多くは男女の関係にいう。「燃え杭」は燃え残りの木のことで、簡単に火がつくことから。「焼け木杭には火がつきやすい」ともいう。
火傷火に怖じる
やけど ひにおじる
一度失敗したために、必要以上に用心深くなることのたとえ。一度やけどをした者は、火を見ただけで怖がるようになることから。
焼け木杭には火がつきやすい
やけぼっくいにはひがつきやすい
一度関係のあった者は、いったん縁が切れても、またもとの状態に戻りやすいというたとえ。主に男女の関係にいう。「焼け木杭」は燃えさしの杭のことで、簡単に火がつくことから。「燃え杭には火がつきやすい」ともいう。
燎原の火
りょうげんのひ
激しい勢いで広がっていき、防ぎ止められないことのたとえ。「燎原」は野原を焼く意で、野原を焼く火は、すさまじい勢いで燃え広がり手がつけられないことから。