「入」を含むことわざ

全46件

秋風と夫婦喧嘩は日が入りゃ止む
あきかぜとふうふげんかはひがいりゃやむ
秋風が日暮れになると静まるように、夫婦喧嘩も夜になるとおさまるということ。
商い上手の仕入れ下手
あきないじょうずのしいれべた
客に物を売るのはうまいが、仕入れがへたで儲からないということ。
秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる
あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる
年々衰える年寄りの健康状態を、急速に暮れていく秋の夕日にたとえたことば。
穴があったら入りたい
あながあったらはいりたい
穴があれば隠れてしまいたいほど、非常に恥ずかしくて、身の置き所がないようす。
穴を掘って言い入れる
あなをほっていいいれる
人に言えない悲しいこと悔しいことを、穴を掘って思いっきり言えば、気持ちが楽になるということ。
石を抱きて淵に入る
いしをいだきてふちにいる
自分から進んで災難や危険を招くようなことをするたとえ。自ら石を抱いて、川の深みに入るような無謀なことをするの意から。
一番風呂は馬鹿が入る
いちばんぶろはばかがはいる
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
一升徳利に二升は入らぬ
いっしょうどっくりににしょうははいらぬ
ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということ。一升入りの徳利に二升は入らないという意から。
入り鉄砲に出女
いりでっぽうにでおんな
江戸時代、幕府が諸大名の謀反を警戒して、江戸に持ち込まれる鉄砲と、江戸にとどめていた大名の妻女が国元に帰るのを関所で厳しく取り締まったこと。
入り船あれば出船あり
いりふねあればでふねあり
港に入ってくる船もあれば出て行く船があるように、世の中のことはさまざまであるということ。
入り船に良い風出船に悪い
いりふねによいかぜでふねにわるい
一方によいことは他方には悪く、両方によいことはないというたとえ。入り船に都合のよい順風は、出船にとっては逆風になるという意から。
入るを量りて出ずるを為す
いるをはかりていずるをなす
収入の額を計算し、それに見合った支出をするということ。
有卦に入る
うけにいる
運が向いてきて、すべてがうまくいくこと。「有卦」は陰陽道でいう幸運が七年続くという年回りのこと。
悦に入る
えつにいる
事がうまく運んで満足し、心の中で喜ぶこと。
恐れ入谷の鬼子母神
おそれいりやのきしもじん
「恐れ入りました」をしゃれていう言葉。「鬼子母神」は、出産・育児の神で、その鬼子母神を祭る東京都台東区入谷と「恐れ入りやした」の「入りや」をかけていったもの。
斧を掲げて淵に入る
おのをかかげてふちにいる
物の用途を誤ること。また、適時適所でないこと。斧は水中では役に立たないのに、斧を振りかざして淵に入っていくという意から。
書き入れ時
かきいれどき
商売が繁盛して儲かる時。帳簿に売り上げを書き入れることが多くなるという意から。
垣堅くして犬入らず
かきかたくしていぬいらず
家庭内が健全であれば外部からこれを乱すような者が入ってくることはないということ。垣根が厳重だと犬が入ってこられないという意から。
鬼籍に入る
きせきにいる
死亡すること。「鬼籍」は寺で、檀家の死者の氏名などを記録する名簿のことで、それに記入される意から。
狐の嫁入り
きつねのよめいり
太陽が照っているのに雨がぱらぱら降ること。日照り雨のこと。
窮鳥懐に入れば猟師も殺さず
きゅうちょうふところにいればりょうしもころさず
窮地に陥った者が救いを求めてくれば、事情がどうあろうと助けるべきだというたとえ。追いつめられた鳥が自分のふところに飛び込んでくれば、さすがの猟師も殺したりは出来ないということから。
葷酒山門に入るを許さず
くんしゅ さんもんにいるをゆるさず
葷酒は修行の妨げになるので、寺の中に持ち込むのを許さないということ。「葷酒」は、強い臭気のねぎやにらなどの野菜と酒。禅寺の山門の脇に立つ石碑に刻まれた言葉。
郷に入っては郷に従え
ごうにいってはごうにしたがえ
場所によって風俗や習慣が違うので、住む土地の習慣や慣習に従うのがよいということ。「郷」は地方・田舎の意。
極楽の入り口で念仏を売る
ごくらくのいりぐちでねんぶつをうる
知り尽くしている人にものを教えるたとえ。
虎穴に入らずんば虎子を得ず
こけつにいらずんばこじをえず
危険なことも敢えてしなければ、大きな成功は得られないというたとえ。虎の棲む穴に入らなければ、虎の子をつかまえることは出来ないという意から。
虎口を逃れて竜穴に入る
ここうをのがれてりゅうけつにいる
次から次へと災難にあうことのたとえ。虎に食われる危険から逃れたら、今度は竜の住む穴に入り込んでしまうという意から。
芝蘭の室に入るが如し
しらんのしつにいるがごとし
立派な人と交際すると、自然とその人のよい影響を受けるというたとえ。芝と蘭のある部屋に入ると、いつの間にかそのよい香りが身に染みつくという意から。
雀海に入って蛤となる
すずめ うみにいってはまぐりとなる
思いがけない変化があることのたとえ。晩秋の海辺で騒ぐ雀が蛤になるという中国の古い俗信から。
臍下丹田に力を入れる
せいかたんでんにちからをいれる
「臍下丹田」は臍(へそ)のやや下の腹部のことで、そこに力を入れると健康が得られ勇気がわくととされる。転じて、度胸を据えてどっしり落ち着くことをいう。
狭き門より入れ
せまきもんよりいれ
楽な道を選ぶより、困難な道を選ぶほうが人間を高めるという教え。「狭き門」は、キリスト教の教えで、天国に至る道が困難であることをたとえた語。神の救いを得るためには、努力が必要であり、楽な道を選んではいけないということから。
先入主となる
せんにゅう しゅとなる
前から持っている固定的な観念が、新しい考えに対して制約を加えるということ。前もって抱いている考えが主となり、後からの考えが従となるという意から。この語から「先入観や」「先入主」という語が出来た。
その国に入ればその俗に従う
そのくににいればそのぞくにしたがう
その土地に行ったら、その土地の習慣やしきたりに従うべきであるということ。
狸寝入り
たぬきねいり
寝たふりをすること。
茶々を入れる
ちゃちゃをいれる
冗談や冷やかしで話に水を差すこと。
手が入れば足も入る
てがいればあしもいる
一度気を許すと次々と入り込まれることのたとえ。また、次第に深入りすることのたとえ。
出船によい風は入り船に悪い
でふねによいかぜはいりふねにわるい
一方によければ他方に不利で、両方によいことはないというたとえ。出船に都合のよい順風は、入り船にとっては逆風になるという意から。
堂に入る
どうにいる
学問や技芸がすっかり身についているようす。
堂に升りて室に入らず
どうにのぼりてしつにいらず
学問や芸がかなりの水準に達したが、まだ奥義をきわめるまでには達していないということ。「堂」は表座敷、「室」は奥の間のこと。表座敷に上がった程度で、まだ奥の間に入っていないという意から。
味噌に入れた塩は他所へは行かぬ
みそにいれたしおはよそへはいかぬ
他人に尽くすことは、一見無駄のように見えても、結局は自分のためになるということ。味噌に入れた塩は、混じって見えなくなるが、味噌の味を調えるために役に立っているという意から。
迷宮入り
めいきゅういり
事件などが未解決のまま捜査が打ち切られること。
目から入って耳から抜ける
めからはいってみみからぬける
見ただけで何も覚えず、理解していないことのたとえ。
門に入らば笠を脱げ
もんにいらばかさをぬげ
礼儀の大切さを教えた言葉。また、礼儀は適切な場所で行えというたとえ。人の家の門内に入ったら笠を脱ぐのが礼儀だということから。
病は口より入り禍は口より出ず
やまいはくちよりいり わざわいはくちよりいず
病気は飲食物と共に体の中に入り込み、禍は口から出る言葉によって引き起こされる。口は慎まなければいけないという戒めのことば。
湯に入りて湯に入らざれ
ゆにいりてゆにいらざれ
何事もほどほどがよいというたとえ。入浴も度を越すと、健康を損なうこともあるので適度がよいという意から。
漸く佳境に入る
ようやくかきょうにいる
次第に興味深い所に入っていくということ。また、ある状況の最盛期にもいう。
横槍を入れる
よこやりをいれる
他人の話や仕事に、はたから文句をつけること。