「当」を含むことわざ

全15件

朝の一時は晩の二時に当たる
あさのひとときはばんのふたときにあたる
朝は仕事がはかどるので、なるべく早く起きて働けということ。「一時」は昔の時刻の数え方で、約二時間。「二時」はその倍の約四時間で、朝の仕事は夜の仕事の二倍に相当するという意から。
当たった者のふの悪さ
あたったもののふのわるさ
悪いことに、たまたま当たった者が不運だったということ。「ふ」は運の意。大勢が罪を犯したのに、そのうちの誰かが見つかったような場合にいう。
当たって砕けろ
あたってくだけろ
うまくいくかどうかわからないが、思い切ってやってみよということ。
当たるも八卦当たらぬも八卦
あたるもはっけ あたらぬもはっけ
占いは当たることもあれば、当たらない場合もある。占いの結果をあまり気にするなということ。「八卦」は易占いのこと。
当て事と越中褌は向こうから外れる
あてごととえっちゅうふんどしはむこうからはずれる
当てにしていた事は、相手の都合などで外れることが多いというたとえ。「当て事」は当てにしている事。「向こう」は身体の前、また、相手のこと。当てにしていた事は、越中褌と同じように、向こうから外れるという意から。「当て事は向こうから外れる」ともいう。
怒れる拳笑顔に当たらず
いかれるこぶし えがおにあたらず
怒って強い態度で向かってきた者に対しても、優しい態度で接するほうが効果的であるということ。怒って振り上げた拳も、相手の笑顔に気勢をそがれて打ち下ろせないという意から。
犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる
何かしようとすれば、災難に遭いやすいというたとえ。また、何かをやっているうちに思わぬ幸運にめぐりあうことのたとえ。犬もあちこち歩きまわるから、人間の振り回す棒に当たる羽目になるという意から。本来は出しゃばると思わぬ災難に遭う意だったが、現在は幸運にめぐりあうという意で使われることが多い。江戸いろはがるたの一つ。
火事と葬式に行けば勘当もゆりる
かじとそうしきにいけばかんどうもゆりる
火事や葬式の時にわびに行って手伝えば、勘当された者も許されるということ。「ゆりる」は、許されるという意。
器量は当座の花
きりょうはとうざのはな
器量がいいなどというのは、人生の中のほんの一時のものに過ぎないということ。
怪我と弁当は自分持ち
けがとべんとうはじぶんもち
自分で負った怪我は自分の責任だ、という職人の間で言われている言葉。
肯綮に当たる
こうけいにあたる
要所・要点を逃さず押さえること。急所をぴたりと突くこと。「肯」は骨につく肉、「綮」は筋と肉を結ぶところで急所の意。「当たる」は「中る」とも書く。
鞘当て
さやあて
ささいなことで意地を張って争うこと。昔、 武士が道ですれ違うとき、互いに刀の鞘に触れたのをとがめ立てして争ったことから。また、二人の男性が一人の女性をめぐって争うこと。
太鼓も撥の当たりよう
たいこもばちのあたりよう
こちらのやり方次第で相手の出方も違ってくるというたとえ。太鼓はたたき方ひとつで、音の強弱がかわるという意から。「撥」は「桴」とも書く。
下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる
へたなてっぽうもかずうちゃあたる
数多く試みれば、まぐれ当たりで成功することもあるというたとえ。鉄砲を撃つのが下手な者でも、数多く撃てば命中することもあるという意から。
我を非として当う者は吾が師なり
われをひとしてむかうものはわがしなり
自分の欠点を注意してくれる人は、誰でも自分にとっての先生だということ。