「月」を含むことわざ

全32件

Rのない月の牡蠣はよくない
あーるのないつきのかきはよくない
英語の月名でRの文字が入っていない月、つまり5月から8月の牡蠣はたべる食べるなということ。この時期は牡蠣の産卵期で、その間は食用にしないことから。5月 May 6月 June 7月July 8月 August
明るけりゃ月夜だと思う
あかるけりゃつきよだとおもう
考え方が単純で現実を知らないことのたとえ。外が明るいとすべて月夜だと思う意から。
後から剝げる正月言葉
あとからはげるしょうがつことば
上品ぶった言葉や、うわべだけ飾った体裁だけのお世辞は、すぐに化けの皮がはがれるということ。「正月言葉」は正月に使う体裁ぶった言葉の意で、上品ぶった使いなれない言葉のこと。
雨夜の月
あまよのつき
想像するだけで、現実には見ることのできないもののたとえ。雨夜にも月はあるはずだが、目には見えないことから。
いつも月夜に米の飯
いつもつきよにこめのめし
飽きることのない気楽な生活のたとえ。また、現実はなかなかそうはいかないということ。昔の人にとって月の光はありがたく、米の飯は貴重だったため、それが毎日続けば言うことがないという意から。
英雄閑日月あり
えいゆう かんじつげつあり
英雄といわれるほどの人は、小事にとらわれず悠然としているので、はた目には暇な日々をおくっているように見えるということ。「閑日月」は、暇な月日、気分がゆったりしていることの意。
江戸っ子は五月の鯉の吹き流し
えどっこはさつきのこいのふきながし
江戸っ子は口は悪いが気性はさっぱりとしていて、物事にこだわらないということ。また、口先ばかり威勢がよくて意気地がないということ。「吹き流し」は、鯉のぼりのことで、吹き抜けで腹の中が空洞になっていることから。「口先ばかりで腸なし」と続けてもいう。
猿猴月を取る
えんこう つきをとる
自分の能力をわきまえず、欲張ったまねをして失敗することのたとえ。猿が水に映った月を取ろうとして、木の枝が折れ溺れ死んだという故事から。「猿猴が月」ともいう。
親と月夜はいつも良い
おやとつきよはいつもよい
親がそばに居る時は何の不安もなく、明るい月の夜は安心して歩けるので、どちらもありがたいということ。
櫂は三年櫓は三月
かいはさんねん ろはみつき
櫂の扱い方は、櫓の扱い方に比べてずっと難しいということ。
陽炎稲妻水の月
かげろう いなずま みずのつき
捕らえがたいもの、実体のないもののたとえ。「陽炎稲妻月の影」ともいう。
君子の過ちは日月の食のごとし
くんしのあやまちはじつげつのしょくのごとし
君子はたとえ過ちを犯すようなことがあっても、日食や月食が一時的なように、すぐに改めてもとの徳性に返るものだということ。
月旦評
げったんひょう
人物の批評や品定めをすること。「月旦」は、月の初めの日。後漢の許劭が、いとこの許靖と毎月一日に郷里の人物の批評をしたという故事から。単に「月旦」ともいう。
呉牛月に喘ぐ
ごぎゅう つきにあえぐ
取り越し苦労をするたとえ。「呉牛」は、中国の呉地方にいる水牛のこと。呉牛は暑さが苦手で、月を太陽と見誤って喘いだということから。
歳月人を待たず
さいげつ ひとをまたず
時は人の都合などおかまいなしに刻々と過ぎ去っていく。だから時間を無駄にせず大事にせよということ。
棹は三年櫓は三月
さおはさんねん ろはみつき
棹の使い方は、櫓の使い方に比べてずっと難しいということ。
四月の中の十日に心なしに雇われるな
しがつのなかのとおかにこころなしにやとわれるな
四月の中旬頃は日が長いので、思いやりのない人に雇われるといつまでも働かされるので気をつけよということ。また、その頃の日中の時間が長いことをいう。
月と鼈
つきとすっぽん
比べものにならないほど、かけ離れていることのたとえ。月と鼈は丸い形は似ているが、まったく違うものであることから。
月に叢雲花に風
つきにむらくも はなにかぜ
良いこと、楽しいことにはとかく邪魔が入りやすく長続きしないというたとえ。名月には雲がかかって見えず、春の花は風が吹いて花びらを散らすということから。
月の前の灯
つきのまえのともしび
立派なものに比較されて見劣りがすることのたとえ。名月の夜には灯火は目立たないことから。
月日変われば気も変わる
つきひかわればきもかわる
月日が経てば人の気持ちも変わる。人の心は定まったものではなく、変化していくということ。
月日に関守なし
つきひにせきもりなし
年月が過ぎるのがきわめて早いことのたとえ。「関守」は関所の番人のことで、月日が過ぎるのを止められる番人はいないということから。
月満つれば則ち虧く
つきみつればすなわちかく
何事も頂点に達したあとは、必ず衰え始めるというたとえ。月は満月のあと徐々に欠けていくことから。
月夜に釜を抜かれる
つきよにかまをぬかれる
非常に油断していること、ひどく間が抜けていることのたとえ。「抜かれる」は盗まれるの意。明るい月の夜に大事な釜を盗まれるという意から。
罪なくして配所の月を見る
つみなくしてはいしょのつきをみる
流刑地のようなわびしい地で、罪人としてではなく、普通の人として月を眺めることができたら、さぞ趣きがあるだろうということ。「配所」は罪を得た人が流された土地のこと。
二月は逃げて走る
にがつはにげてはしる
正月が終わったと思っていると、二月ももう終わりで、すぐ三月がやってくる。二月は、まるで走って逃げるかのように早く過ぎ去るように感じるということ。「二月」と「逃げる」の「に」を掛けて言ったもの。「二月は逃げて去る」ともいう。
二八の涙月
にっぱちのなみだづき
二月と八月は商売が低調で、苦しい月だということ。
二八月は船頭のあぐみ時
にはちがつはせんどうのあぐみどき
二月と八月は、海が荒れて舟が出せない日が多いので、船頭も困るということ。
待たぬ月日は経ちやすい
またぬつきひはたちやすい
待ち望んでいる日はなかなかやってこないものだが、ぼんやりしていると知らぬ間に月日が過ぎ去ってしまうということ。
目の正月
めのしょうがつ
珍しいものや貴重なもの、非常に美しいものを見て楽しむこと。
世の中には月夜ばかりはない
よのなかにはつきよばかりはない
いつも明るい月夜ばかりではなく、闇夜もあるから気をつけろということ。脅し文句として使われる言葉。
世の中は年中三月常月夜嬶十七俺二十負わず借らずに子三人
よのなかはねんじゅうさんがつじょうつきよ かかあじゅうしちおれはたち おわずからずにこさんにん
世の中は、いつも三月頃の温暖な気候で、夜は明るい月夜、妻は十七歳自分は二十歳、責任も借金もなく、子どもは三人持つ暮らしが望ましいということ。江戸時代の庶民のささやかな願望をいった言葉。