「死」を含むことわざ

全56件

垢で死んだ者はない
あかでしんだものはない
風呂に入らなければ垢がたまって不潔だがそれが原因で死んだ人はいない。風呂嫌いの言い訳、または風呂嫌いに対する皮肉の言葉として使われる。
朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり
あしたにみちをきかばゆうべにしすともかなり
朝に人の生きるべき道を悟ることができれば、その夕方に死んだとしてもかまわないということ。
生きている犬は死んだライオンに勝る
いきているいぬはしんだらいおんにまさる
どんな偉人でも死んでしまってはおしまいだから、凡人でも生きてる方がいいということ。
生き身は死に身
いきみはしにみ
この世に生きているものは、いつかは必ず死ぬものであるということ。
生きるべきか死すべきかそれが問題だ
いきるべきかしすべきかそれがもんだいだ
生きるか死ぬか、どちらの方法を選ぶべきなのかなど、選択すべき状況で思い悩む気持ちを表す言葉。シェークスピアの戯曲『ハムレット』から。
一度死ねば二度死なぬ
いちどしねばにどしなぬ
人間死ぬのは一度きりと、事に当たる時決死の覚悟を決めて自分自身に言い聞かせることば。
運を待つは死を待つに等し
うんをまつはしをまつにひとし
努力せずに、ただ幸運を待っているのは、自らの死を待つように愚かなことだということ。
親が死んでも食休み
おやがしんでもしょくやすみ
どんなに忙しくても食後の休憩は大切だということ。
泳ぎ上手は川で死ぬ
およぎじょうずはかわでしぬ
自分の力を過信するあまり、得意なことで失敗することのたとえ。泳ぎの上手な人が、油断して川で死ぬことがあるという意から。
海中より盃中に溺死する者多し
かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし
海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。
餓えて死ぬは一人飲んで死ぬは千人
かつえてしぬはひとり のんでしぬはせんにん
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
君辱めらるれば臣死す
きみ はずかしめらるればしんしす
主君が恥辱を受けた時には、臣下は命を投げ出しても、主君の恥辱をすすがなければならないということ。
九死に一生を得る
きゅうしにいっしょうをえる
とうてい助からないだろうと思われた危険な状態に陥りながら、かろうじて助かることのたとえ。助かる見込みが十分の一という命をかろうじて得るという意から。「九死一生」「万死に一生を得る」「万死の中に一生を得」「万死を出でて一生に遇う」ともいう。
狡兎死して走狗烹らる
こうとししてそうくにらる
重宝がられたものも必要がなくなれば捨てられてしまうことのたとえ。「狡兎」はすばしっこい兎、「走狗」は猟犬のこと。兎が死んでしまえば、猟犬は不要になり煮て食べられるという意から。本来は、敵が滅びると有能な家臣も不要になり殺されてしまうという意で用いられた。
後生大事や金欲しや死んでも命のあるように
ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように
来世の安楽を願いながら、現世の金も欲しいと、あれもこれも願う人間の強欲さのたとえ。
災難なら畳の上でも死ぬ
さいなんならたたみのうえでもしぬ
災難はいつどこで起こるかわからないということ。安全な畳の上でも滑って転び、打ち所が悪くて死ぬことがあるという意から。
去り跡へ行くとも死に跡へ行くな
さりあとへゆくともしにあとへゆくな
妻と離婚した男に嫁ぐのはいいが、妻と死別した男には嫁がないほうがいいということ。妻と死別した男の心には、亡妻のよい思い出が残っていて、常に比較されることから。
死しての千年より生きての一日
ししてのせんねんよりいきてのいちにち
死んでからの千年より、この世での一日のほうが大事だということ。
死して後已む
ししてのち やむ
死ぬまで精一杯努力し続けるということ。死んではじめて已めるという意から。
死屍に鞭打つ
ししにむちうつ
死者を非難したり責めたてたりするたとえ。中国春秋時代に楚の伍子胥が、父と兄を殺した平王の墓を掘り起こし、死体を鞭打って恨みを晴らしたという故事から。
死生命あり
しせい めいあり
人の生死は天命によるもので、人の力ではどうすることもできないということ。「死生」は、死ぬことと生きること。
死せる孔明生ける仲達を走らす
しせるこうめい いけるちゅうたつをはしらす
生前の威信が死後も保たれ、人々を恐れさせるたとえ。中国、蜀の諸葛孔明が魏の司馬仲達と対陣中病死した。退却しようとした蜀軍を仲達はただちに追撃したが、蜀軍は孔明の遺命に基づいて反撃の姿勢を見せたため、仲達は孔明がまだ死んでおらず、何か策略があるのではないかと恐れ退却したという故事から。
死中に活を求める
しちゅうにかつをもとめる
助かる望みがない絶望的な状態の中で、なおも必死に活路を探し求めること。「死中に生を求める」ともいう。
死なぬ子三人皆孝行
しなぬこさんにん みなこうこう
三人の子どもが親より先に死なずに成人してくれたら、これ以上の孝行はないということ。
死に馬に鍼刺す
しにうまにはりさす
何の効果もないことのたとえ。また、絶望的な状況の中で万が一の望みを託して最後の手段をとることのたとえ。死んだ馬に鍼治療を施しても生き返ることはないという意から。
死にたいと麦飯食いたいほど大きな嘘はない
しにたいとむぎめしくいたいほどおおきなうそはない
人間は時には心にもないことを言うということ。死にたいと言っても本当に死ぬ気のある者はいないし、麦飯を食べたいと言っても本当は粗食を好むわけではないということ。
死に花を咲かせる
しにばなをさかせる
死に際が立派で、名誉を死後に残すこと。
死に別れより生き別れ
しにわかれよりいきわかれ
死別よりも生き別れのほうがつらいということ。
死人に口なし
しにんにくちなし
死人に無実の罪を着せること。また、死人を証人に立てることは出来ないということ。
死ぬ死ぬと言う者に死んだ例なし
しぬしぬというものにしんだためしなし
死ぬ死ぬと言う者にかぎって、本当に自殺する者はいないということ。
死ぬ者貧乏
しぬものびんぼう
生きてさえいれば、どんな幸運にめぐり合うかもしれないのに、死んでしまってはどうにもならない。死んだ者が一番損だということ。
死ぬる子は眉目よし
しぬるこはみめよし
早死にする子にかぎって器量がよく、ふびんで惜しまれるということ。
死ぬるばかりは真
しぬるばかりはまこと
この世は嘘だらけだが、死だけは厳粛な事実だということ。
死ねば死に損生くれば生き得
しねばしにぞん いくればいきどく
生きていればいつか幸運にめぐり合うかもしれないから生き得と言えるが、死ねばそれで終りだから死に損である。人は生きていなければどうにもならにということ。
死は或は泰山より重く或は鴻毛より軽し
しはあるいはたいざんよりおもく あるいはこうもうよりかろし
人の命は重んじて大切に守るべき場合と、潔く捨てるべき場合とがあるというたとえ。「泰山」は中国山東省にある山、「鴻毛」はおおとりの羽毛。人の命は、高い山よりも重く見る場合と、おおとりの羽毛よりも軽く見なければならない場合があるという意から。
士は己を知る者の為に死す
しはおのれをしるもののためにしす
男子は自分の真価を認めてくれる者のためには、命さえ惜しまずに尽くすということ。「士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ者の為に容づくる」と続く。
死馬の骨を買う
しばのほねをかう
とりあえず凡人を優遇しておけば、やがて賢者がおのずと集まってくるというたとえ。昔、中国で名馬を買うために出かけた使者が大金を払って死んだ名馬の骨を持って帰った。王が怒ると使者は「死んだ馬の骨に大金を投じれば、必ず生きた名馬を売り込む者が現れるでしょう」と答えた。その言葉通り、一年も経たないうちに、王は三頭の名馬を手に入れたという故事に基づく。
死命を制する
しめいをせいする
他人の生死に大事な所を押さえて、自分の思うままに操ること。
自由を与えよしからずんば死を与えよ
じゆうをあたえよ しからずんばしをあたえよ
自由のために、死ぬ気で戦うという強い決意を表して、アメリカ独立運動でパトリック・ヘンリーが演説の結びに言った言葉。
死んだ子の年を数える
しんだこのとしをかぞえる
言ってもしようのない過去のことを愚痴ったり後悔することのたとえ。死んだ子が、いま生きていると何歳になるだろうと数えるという意から。「死児の齢を数える」ともいう。
死んだ子は賢い
しんだこはかしこい
死んだしまった子は良い所だけが思い出され、親の記憶の中ではいつまでも賢いということ。
死んだら褒められる
しんだらほめられる
生前悪評のあった人でも、死んでしまうと懐かしがられ、褒められるようになるということ。
死んで花実が咲くものか
しんではなみがさくものか
人間死んでしまえば万事おしまいである。どんな状況にあっても、生きていればこそいいこともあるということ。死んだ木に花が咲いたり実がなったりしないことから。
生ある者は必ず死あり
せいあるものはかならずしあり
生きているものは必ず死ぬときがくるということ。
生は難く死は易し
せいはかたく しはやすし
苦しみに耐えて生きるのは難しいが、苦しみに耐えられず死を選ぶのは容易であるということ。
生は寄なり死は帰なり
せいはきなりしはきなり
人は仮にこの世に身を寄せて生きているのであり、死ねば本来いた所に帰るということ。
千金の子は市に死せず
せんきんのこはいちにしせず
金持ちの子は、罪を犯しても金の力によって死罪を免れ、町中で処刑されるようなことにならない。また、金持ち子は、金の力で危険を防ぐことができるので、町中で悪者に殺されるようなことはないということ。金さえあれば身を守ることができるということを皮肉った言葉。「千金」は金持ち、「市」は町の意。
先祖に討ち死にさせて高枕
せんぞにうちじにさせてたかまくら
先祖が戦いで手柄を立てて討ち死にし、財産を残してくれたおかげで、子孫が安楽に暮らしているということ。家代々の資産で安逸な生活をおくっている者をあざけっていう言葉。「高枕」は、安心しきっていることのたとえ。
蓼の虫は蓼で死ぬ
たでのむしはたででしぬ
習い覚えた仕事を一生続け、他の仕事に移らないことのたとえ。辛い蓼の葉を好んで食べる虫は、辛くない他の草に移ろうとはせず、一生蓼を食べ続けるということから。
馬鹿は死ななきゃ治らない
ばかはしななきゃなおらない
愚か者の性質は治そうとしても治らない、手の施しようがないということ。
博打と相場は死ぬまで止まぬ
ばくちとそうばはしぬまでやまぬ
博打と相場に入れ込む者は一生やめることができないということ。
人の子の死んだより我が子の転けた
ひとのこのしんだよりわがこのこけた
他人の子どもが死んだことよりも、自分の子が転んだことのほうが重要だということ。我が子の大事さのたとえ。また、自分の利益が一番大事ということのたとえ。
焼けたあとは立つが死んだあとは立たぬ
やけたあとはたつがしんだあとはたたぬ
火事で焼けても家は立て直せるが、主人が死んだ後の家は存続が困難な場合が多いということ。また、焼けた家は再建できるが、人は死んだらおしまいということ。
憂患に生き安楽に死す
ゆうかんにいきあんらくにしす
人は心配事がある時は心をいため、命を守る努力をするが、憂いがなくなると心がゆるみ、思わぬ死を招くこともあるということ。
老兵は死なず消え去るのみ
ろうへいはしなず きえさるのみ
役目の終わった者は、表舞台から去るということ。敗戦後、占領指令官だったダグラス・マッカーサーが離日の際に言った言葉。
我に自由を与えよしからずんば死を与えよ
われにじゆうをあたえよしからずんばしをあたえよ
アメリカ独立運動でパトリック・ヘンリーが、自由のために、死ぬ気で戦うという強い決意を表して、演説の結びに言った言葉。