「目」を含むことわざ

全85件

青葉は目の薬
あおばはめのくすり
青葉のみずみずしい緑色を見ると目の疲れが癒されるということ。
秋の入り日と年寄りはだんだん落ち目が早くなる
あきのいりひととしよりはだんだんおちめがはやくなる
年々衰える年寄りの健康状態を、急速に暮れていく秋の夕日にたとえたことば。
商人の子は算盤の音で目を覚ます
あきんどのこはそろばんのおとでめをさます
人の習性は、育つ環境の影響を大きく受けるということ。商人の子どもは金勘定に敏感で、眠っていても算盤の音で起きるという意から。
麻殻に目鼻をつけたよう
あさがらにめはなをつけたよう
とても痩せた男性の形容。麻殻は長く折れやすいもので、それに目鼻をつけたような男性という意から。
朝題目に宵念仏
あさだいもくによいねんぶつ
しっかりとした考えをもたないことのたとえ。朝は日蓮宗の南無妙法蓮華経の題目を唱え、夕方は浄土宗の南無阿弥陀仏の念仏を唱えるという意から。
網の目に風たまらず
あみのめにかぜたまらず
無駄なこと、何の効果もないことのたとえ。網で風を防ごうとしても、風は網の目を通り過ぎていくことから。
網の目に風たまる
あみのめにかぜたまる
ありえないことのたとえ。風は網の目を通り抜けるはずなのに、網に風がたまっているという意から。
生き馬の目を抜く
いきうまのめをぬく
生きている馬の目を抜き取るほどすばやいこと。また、ずるくて油断も隙もならないことのたとえ。
医者の自脈効き目なし
いしゃのじみゃくききめなし
人は専門のことでも、自分のことになると確実な処理ができないというたとえ。医者は他人の病気は治せても、自分の病気は適切な処置ができないという意から。
居候三杯目にはそっと出し
いそうろう さんばいめにはそっとだし
他人の家に世話になっている者は、食事の時も遠慮がちに三杯目のお代わりをするということ。居候の肩身のせまさを詠んだ川柳から。
一目置く
いちもくおく
相手が自分よりすぐれていると認めて、敬意を払い一歩譲るたとえ。
魚の目に水見えず
うおのめにみずみえず
自分の身近なものの価値には気がつきにくいことのたとえ。
後ろに目なし
うしろにめなし
背後にあるものが見えないように、誰にでも気がつかないことがあるということ。
鵜の目鷹の目
うのめたかのめ
鵜や鷹が獲物を狙う時のように、一生懸命にものを探し出そうとする様子。また、その目つきのこと。
裏目に出る
うらめにでる
よかれと思ってしたことが、逆によくない結果になること。「裏目」は、さいころを振って出た目の裏側の目のこと。
売家と唐様で書く三代目
うりいえとからようでかくさんだいめ
初代が苦労して残した財産も、三代目にもなると没落し、家を売りに出すような羽目になるが、その「売家」と書いた札の文字は唐様(中国風)でしゃれている。仕事をしないで道楽三昧をする人を皮肉ったもの。
縁の切れ目は子で繋ぐ
えんのきれめはこでつなぐ
夫婦仲がうまくいかなくなっても、子どもがいれば縁をつなぎとめてくれるということ。
大目に見る
おおめにみる
少しくらいの欠点や過失を厳しくとがめず寛大に扱うこと。
男の目には糸を引け女の目には鈴を張れ
おとこのめにはいとをひけ おんなのめにはすずをはれ
男の目は糸を引いたように細くて真っ直ぐなのがよく、女の目は鈴のようにぱっちりと大きいのがよいということ。
鬼の目にも涙
おにのめにもなみだ
鬼のように無慈悲な者でも、時には情け深い心を起こし、目に涙をうかべることがあるというたとえ。
鬼の目にも見残し
おにのめにもみのこし
鬼のようにくまなく目を光らせている人でも、時には見落としや不注意があるというたとえ。
親に目なし
おやにめなし
親はわが子のことになると、かわいさのあまり正しい判断が出来なくなるということ。
親の欲目
おやのよくめ
わが子かわいさのあまり、親が自分の子を実際より高く評価しようとすること。
女の心は猫の目
おんなのこころはねこのめ
女の心は気まぐれで変わりやすいというたとえ。女心は、猫の目が光によって形が変化するように変わりやすいという意から。
餓鬼の目に水見えず
がきのめにみずみえず
熱心になりすぎて捜し求めるものが身近にあっても気がつかないたとえ。「餓鬼」は餓鬼道におち飢えと渇きに苦しんでいる亡者。餓鬼は喉の渇きに苦しむあまり、あせって近くにある水に気がつかない意から。
金に糸目を付けぬ
かねにいとめをつけぬ
惜しみなく金を使うようす。「糸目」は凧の表面につけて引き締めるための糸。それを付けない凧が飛ぶように金を使うという意から。
金の切れ目が縁の切れ目
かねのきれめがえんのきれめ
金がある時はちやほやされるが、金がなくなると相手にされず関係が切れるということ。
壁に耳あり障子に目あり
かべにみみありしょうじにめあり
隠し事は、いつどこで誰が見たり聞いたりしているかわからないので、注意せよということ。密かに話しているつもりでも、壁に耳を当てて聞いたり、障子に穴をあけてのぞいている者がいるかもしれないという意から。「壁に耳障子に目」「壁に耳」「障子に目」ともいう。
南瓜に目鼻
かぼちゃにめはな
丸顔で背が低く太っている人の形容。不器量な顔の形容。
聞けば気の毒見れば目の毒
きけばきのどく みればめのどく
聞けば聞いたで心を悩ませ、見れば見たで心を悩ませる。聞くもの見るものすべて煩悩の種となり気にかかるということ。
口は閉じておけ目は開けておけ
くちはとじておけ めはあけておけ
よけいなことをしゃべらず、物事はしっかり見よということ。
轡の音にも目を覚ます
くつわのおとにもめをさます
ちょっとしたことにも敏感に反応することのたとえ。「轡」は馬の口につける金具で、その轡が鳴る小さな音でも武士は目を覚ましたということから。
恋は盲目
こいはもうもく
恋をすると、人は理性を失い、他の事が見えなくなるということ。
ゴルディオンの結び目
ごるでぃおんのむすびめ
難問・難題のこと。ゴルディオンの町の神殿に結ばれた複雑な縄の結び目を解いた者はアジアを支配するという伝説があり、アレクサンドロス大王が一刀両断で切り落とし、アジアを征服したという故事から。
三度目の正直
さんどめのしょうじき
物事は一度目や二度目はだめでも、三度目はうまくいくということ。
三度目は定の目
さんどめはじょうのめ
物事は一度目や二度目の結果は当てにならないが、三度目ともなれば確実だということ。「定の目」は、定まった賽の目のこと。
地獄の一丁目
じごくのいっちょうめ
きわめて恐ろしい所のたとえ。また、悪の道や破滅に向かう始まりのたとえ。「一丁目」は入り口の意。
死ぬる子は眉目よし
しぬるこはみめよし
早死にする子にかぎって器量がよく、ふびんで惜しまれるということ。
十目の視る所十手の指す所
じゅうもくのみるところ じってのゆびさすところ
多くの人が一致して認めること。十人の目が見て、十人の手が指し示す所という意から。
炭団に目鼻
たどんにめはな
色黒で不器量な顔のたとえ。
他人の正目
たにんのまさめ
利害関係のない他人の見方は、公平で正しいというたとえ。「正目」は縦にまっすぐに筋の通った木目のこと。
長い目で見る
ながいめでみる
現状だけで判断せず、気長に将来を見守ること。
二階から目薬
にかいからめぐすり
思うようにいかず、もどかしいことのたとえ。また、回りくどくて効果のないことのたとえ。二階から階下の人に目薬をさそうとしても、上手くいかない意から。「天井から目薬」ともいう。
二度目の見直し三度目の正直
にどめのみなおしさんどめのしょうじき
物事は一度目はあてにならず、二度目も見直すことがあり、三度目なら確実だということ。
猫の目のよう
ねこのめのよう
物事の移り変わりが激しいことのたとえ。猫の目が明るさによって形を変えるところから。
能書きの読めぬ所に効き目あり
のうがきのよめぬところにききめあり
効能書きは難解だが、それがかえって効き目があるように感じられる。よくわからないものほど、有難みがあるということのたとえ。また、効能書きの難解さへの皮肉にいう。
羽目を外す
はめをはずす
調子に乗って度を越すこと。「羽目」は馬の口に銜えさせる馬銜(はみ)が転じたものといわれ、この馬銜を外された馬が走り回る意から。
腹の皮が張れば目の皮がたるむ
はらのかわがはればめのかわがたるむ
満腹になれば、自然と眠くなるということ。また、飽食すると怠惰になることにもいう。
人は見目よりただ心
ひとはみめよりただこころ
人は外見の美しさよりも、性質のよいことのほうが大切だということ。「見目」は容貌のこと。単に「見目より心」ともいう。
三つ指目八分
みつゆび めはちぶ
正しい行儀作法のこと。お辞儀をする時は親指・人差し指・中指の三本の指を床について頭を下げ、物を運ぶ時は目の高さより少し低くして両手で差し上げるのが正しい作法とされるところから。
耳を貴び目を賤しむ
みみをたっとび めをいやしむ
遠くのものを有難がり、身近にあるものを軽んじることのたとえ。また、昔を貴び現在を軽視することのたとえ。人から聞いたことを尊重し、自分の目で見たことを大事に思わないという意から。「耳を信じて目を疑う」ともいう。
見目は果報の基
みめはかほうのもとい
顔かたちが美しいということは、幸運をもたらす元だということ。「見目」は容貌、「果報」は幸運の意。
見目より心
みめよりこころ
人は外見の美しさよりも、心の美しいことのほうが大切だということ。「見目」は容貌のこと。「人は見目より心」ともいう。
見るは目の毒
みるはめのどく
見れば欲しくなるので、見ないほうがよいということ。
目から鱗が落ちる
めからうろこがおちる
何かのきっかけで急に物事の実態がはっきりわかるようになるたとえ。鱗で目をふさがれた状態のように、よく見えなかったものが、急に鱗が落ちて目が見えるようになったという意から。
目から入って耳から抜ける
めからはいってみみからぬける
見ただけで何も覚えず、理解していないことのたとえ。
目から鼻へ抜ける
めからはなへぬける
非常に頭の回転が速く、利口で賢いさまのたとえ。また物事の判断がすばやく抜け目がないさまをいう。
目くじらを立てる
めくじらをたてる
些細な欠点をむきになって怒ること。「目くじら」は目尻のこと。
目糞鼻糞を笑う
めくそ はなくそをわらう
自分の欠点に気付かず、他人の欠点をあざ笑うたとえ。目糞が鼻糞を汚いと笑う意から。
目白押し
めじろおし
たくさんの人や物が込み合って並ぶこと。鳥の目白が仲間と枝にとまるとき、押し合うように並ぶ習性があることから。
目千両
めせんりょう
千両の値打ちがあるほど魅力的な目。
目高も魚のうち
めだかもととのうち
とるに足りないようなものでも仲間には違いがないというたとえ。目高のように小さな魚でも、魚の仲間に違いはないということから。
目で殺す
めでころす
色っぽい目つきで相手を魅き付け、夢中にさせるようす。「殺す」は悩殺するという意。
目で見て口で言え
めでみてくちでいえ
何事も自分の目で確認してから口にせよということ。見てもいないことをとやかく言ってはいけないという戒めのことば。
目で目は見えぬ
めでめはみえぬ
自分の欠点には気づきにくいということのたとえ。自分で自分の目を直接見る事はできないという意から。
目処が付く
めどがつく
実現・解決の予測が付くこと。見通しが立つこと。
目と鼻の先
めとはなのさき
距離が非常に近いこと。目と鼻の間。
目に青葉山時鳥。初鰹
めにあおば やまほととぎす。はつがつお
初夏のさわやかな風物を並べたことば。江戸時代の俳人山口素堂の句。
目に一丁字なし
めにいっていじなし
まったく字が読めないこと。「一丁字」は一個の文字で、文字を一字も読めないという意から。丁は个(か)の誤り。个は個・箇の意。
目には目を歯には歯を
めにはめをはにははを
やられたのと同じ方法で、同じ量の報復をするたとえ。
目のあるだけ不覚
めのあるだけふかく
自分が犯した失敗には言い訳は通用せず、不注意や落ち度があったことを認めないわけにはいかないというたとえ。目があるのに見えなかったと言いのがれることはできないという意から。
目の上の瘤
めのうえのこぶ
何かと目障りで自分の活動の邪魔になるひと。
目の敵
めのかたき
何かにつけて目障りで、敵意を抱き憎く思う相手のこと。
目の正月
めのしょうがつ
珍しいものや貴重なもの、非常に美しいものを見て楽しむこと。
目の寄る所へは玉も寄る
めのよるところへはたまもよる
同類が自然に寄り集まることのたとえ。目が一方へ動けば、それにつれて瞳も動くという意から。
目は口ほどに物を言う
めはくちほどにものをいう
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
目は毫毛を見るも睫を見ず
めはごうもうをみるもまつげをみず
人の欠点は細かい点までわかるが、自分のことはなかなか気がつかないというたとえ。「毫毛」は細かい毛。目は細かい毛さえ見ることができるのに、自分の睫は見ることができないという意から。
目は心の鏡
めはこころのかがみ
目を見れば、その人の心の正邪がわかるということ。目はその人の心を映し出す鏡という意から。
目元千両口元万両
めもとせんりょう くちもとまんりょう
目元は千両、口元は万両に値するほど魅力的であるという、美人を形容する言葉。
目病み女に風邪引き男
めやみおんなにかぜひきおとこ
眼病で目がうるんだ女と、風邪をひいている男は色っぽく見えるということ。
目睫の間
もくしょうのかん
距離や時間がきわめて接近していることのたとえ。目と睫(まつげ)の間のようにとても近いという意から。
欲には目見えず
よくにはめみえず
欲のために理性を失い、善悪の判断ができなくなること。「欲に目が眩む」ともいう。
欲に目が眩む
よくにめがくらむ
欲のために理性を失い、正常な判断ができなくなること。「欲には目見えず」ともいう。
夜目遠目笠の内
よめ とおめ かさのうち
夜見るとき、遠くから見るとき、笠に隠れた顔の一部をちらりと見るときは、人の顔が実際より美しく見えるということ。女性について言うことが多い。
弱り目に祟り目
よわりめにたたりめ
悪いことに悪いことが重なることのたとえ。困ったときに、さらに神仏の祟りを受けるという意から。