「言」を含むことわざ
全82件
ああ言えばこう言う
ああいえばこういう
人の忠告などに対して、素直に従わずあれこれと理屈をこねて言い返すこと。
明日の事を言えば鬼が笑う
あすのことをいえばおにがわらう
先のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
後から剝げる正月言葉
あとからはげるしょうがつことば
上品ぶった言葉や、うわべだけ飾った体裁だけのお世辞は、すぐに化けの皮がはがれるということ。「正月言葉」は正月に使う体裁ぶった言葉の意で、上品ぶった使いなれない言葉のこと。
穴を掘って言い入れる
あなをほっていいいれる
人に言えない悲しいこと悔しいことを、穴を掘って思いっきり言えば、気持ちが楽になるということ。
言い勝ち功名
いいがちこうみょう
多少筋が通らない意見でも、たくさんしゃべる人の意見に賛同する人が増え、結局は支持されるようになるということ。つまり、黙っていては、どんな良い意見も人には伝わらないということ。
言いたいことは明日言え
いいたいことはあすいえ
言いたいことがあってもすぐ口に出さず、一晩じっくり考えてから言うほうが失言せずにすむということ。
言い出しこき出し笑い出し
いいだしこきだしわらいだし
臭いと最初に言い出した者、笑い出した者が、おならをした犯人であるということ。転じて、人から聞いたと噂話を話す人が、噂を作り出した張本人であることが多いというたとえ。
言うた損より言わぬ損が少ない
いうたそんよりいわぬそんがすくない
しゃべり過ぎに注意せよという戒めの言葉。言い過ぎや言い間違いから受ける損より、黙っていたために受ける損のほうが少ないという意から。
言うと行うとは別問題である
いうとおこなうとはべつもんだいである
口で言うことと、それを実行することとは別で、言葉通りに実践するのは難しいということ。
言うは易く行うは難し
いうはやすくおこなうはかたし
口で言うのは簡単だが、言ったことを実行するのは難しいということ。
石の物言う世の中
いしのものいうよのなか
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいという意から。
一家の言を成す
いっかのげんをなす
その人独特の主張や学説を打ち立てること。「一家言を成す」ともいう。「一家言」は、独自の意見や主張のこと。
曰く言い難し
いわくいいがたし
簡単には言い表せない、説明できないということ。
言わぬが花
いわぬがはな
はっきりと口に出していうより、黙っていたほうが趣があるということ。
言わぬことは聞こえぬ
いわぬことはきこえぬ
口に出して言わなければ、相手に伝わらず理解させることができないということ。
言わぬは言うに勝る
いわぬはいうにまさる
口に出して言うより黙っていたほうが、深い意味を相手に伝えることがあるということ。
言わねば腹ふくる
いわねばはらふくる
言いたいことを我慢して言わないのは、腹が腫れているようですっきりしないということ。
売り言葉に買い言葉
うりことばにかいことば
相手の暴言に対して、こちらも同じような調子で言い返すこと。けんかを売る言葉に対しては、けんかを買う言葉で応じるという意から。
老いの繰言
おいのくりごと
年寄りが過去の話や愚痴をくどくど繰り返し言うこと。「繰言」は同じ事を繰り返して言うこと。
大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然
おおやといえばおやもどうぜん たなこといえばこもどうぜん
借家人にとって家主は親と同様の存在であり、家主にとって借家人は我が子同様の存在だということ。「店子」は、借家人の意。昔の大家と店子の関係をいった言葉。
思うこと言わねば腹ふくる
おもうこといわねばはらふくる
思っていることを我慢して言わないのは、腹がふくれているようですっきりしないということ。「言わねば腹ふくる」ともいう。
俺は言わぬがわれ言うな
おれはいわぬがわれいうな
相手に口止めしながら、自分が人に秘密を漏らす人間に対していう言葉。「われ」は、お前のこと。俺は人には言わないが、おまえこそ人に秘密をしゃべらないように気をつけろという戒めの言葉。
隠密の沙汰は高く言え
おんみつのさたはたかくいえ
秘密の話はこそこそ言わずに大きな声で話せということ。ひそひそ話は人の好奇心をかきたて注意をひきやすいので、普通に話しているほうが目立たず秘密が守れるという意から。
書いた物が物を言う
かいたものがものをいう
口約束はあてにならないが、紙に書いた物は証拠になるということ。
顧みて他を言う
かえりみてたをいう
答えに窮して、話題を逸らしたり話をはぐらかしたりすること。孟子に問い詰められた梁の恵王が、左右を顧みて、無関係な別のことを言ったという故事から。
陰では王様の事も言う
かげではおうさまのこともいう
誰であろうと陰口を言われない者はいないということ。陰では王様でさえ悪口を言われるという意から。「陰では殿の事も言う」ともいう。
陰では殿の事も言う
かげではとののこともいう
だれであろうとも陰口を言われない者はいないということ。陰では殿様でさえ悪口を言われるという意から。「陰では王様の事も言う」ともいう。
数を言うまい羽織りの紐
かずをいうまいはおりのひも
口数が多いとろくなことがないので、おしゃべりは慎めという戒めの言葉。「数を言うまい羽織りの紐よ、かたく結んで胸に置く」という俗謡から。
金が言わせる旦那
かねがいわせるだんな
旦那、旦那と世間からもてはやされるのは、金の力によるものであるということ。
金が物言う
かねがものいう
金の力が絶大で、世の中のたいがいの事が金で解決できるということのたとえ。
食うことは今日食い言うことは明日言え
くうことはきょうくい いうことはあすいえ
食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
食わせておいて扨と言い
くわせておいてさてといい
ご馳走した後に、「さて」と頼み事を切り出すこと。
言々肺腑を衝く
げんげん はいふをつく
一語一語に誠意がこもっていて説得力があり、聞く人を深く感動させること。「肺腑」は、心の底の意。一つ一つの言葉が、聞く人の心の底を衝くという意から。
言は簡を尊ぶ
げんはかんをたっとぶ
話は無駄がなく、要領よく簡潔に話すのが大切だということ。
言を左右にする
げんをさゆうにする
あれこれ理由をつけて、はっきり言わずにあいまいな言い方をする。
巧言令色鮮し仁
こうげんれいしょく すくなしじん
口先だけで上手を言い、表情をとりつくろって人に気に入られようとする者には、最高の徳である仁の心が欠けているということ。「巧言」は巧みな言葉遣い、「令色」は顔色をとりつくろうこと。「鮮なし」は「少なし」と同意。
荒唐の言
こうとうのげん
根拠のないでたらめの話のこと。「荒唐」は、言うことにとりとめがないこと。
小言八百愚痴千粒
こごとはっぴゃくぐちせんつぶ
ささいな小言や愚痴など、言っても仕方がないことを延々と言う人のことを評した言葉。
言伝は荷にならぬ
ことづてはににならぬ
人から頼まれた伝言は、荷物にもならないたやすい事だということ。
言葉多きは品少なし
ことばおおきはしなすくなし
口数の多い人は軽薄で品位に欠けるという、おしゃべりを戒める言葉。
言葉は国の手形
ことばはくにのてがた
言葉のなまりは通行手形のように、その人間の生まれ育った国を表すということ。
言葉は心の使い
ことばはこころのつかい
心に思っていることは、自然に言葉に表れるということ。
鷺を烏と言いくるめる
さぎをからすといいくるめる
明らかに間違っているのに、強引に主張して押し通そうとするたとえ。真っ白な鷺を烏だと言い張るという意。「言いくるめる」は、相手を言葉で丸め込むという意。
地蔵は言わぬが我言うな
じぞうはいわぬがわれいうな
秘密を打ち明けたあと、相手に口止めしながら、自分が人にしゃべってしまう人間に対していう戒めの言葉。悪事を働いた者が、道端の地蔵に「どうか黙っていて下さい」とお願いしたところ「俺は言わぬがわれ言うな」と地蔵が答えたという昔話から。
死ぬ死ぬと言う者に死んだ例なし
しぬしぬというものにしんだためしなし
死ぬ死ぬと言う者にかぎって、本当に自殺する者はいないということ。
証文が物を言う
しょうもんがものをいう
いざという時には証文が効果を発揮するということ。
知る者は言わず言う者は知らず
しるものはいわずいうものはしらず
物事を本当に知っている人はむやみに口に出さないが、よく知らぬ者にかぎって軽々しくしゃべるということ。
先生と言われるほどの馬鹿でなし
せんせいといわれるほどのばかでなし
先生という呼称は敬意を伴わない場合もある。先生と呼ばれて気分をよくするほど馬鹿ではないということ。また、先生と呼ばれていい気になっている者をあざけっていう言葉。
忠言耳に逆らう
ちゅうげん みみにさからう
忠告の言葉は、なかなか相手に素直に聞き入れられにくいということ。
妻の言うに向こう山も動く
つまのいうにむこうやまもうごく
妻の言葉は夫に対して大きな力を持っていることのたとえ。動くはずのない向こうの山でさえも、妻が言えば動いてしまうという意から。
唐人の寝言
とうじんのねごと
何を言っているのかわからない言葉のたとえ。また、くどくどと筋の通らないことを言うたとえ。「唐人」は中国人、外国人のこと。理解できない言葉を話す外国人の、ましてや寝言はまったくわけがわからないという意から。
桃李もの言わざれども下自ずから蹊を成す
とうりものいわざれどもしたおのずからけいをなす
徳のある人のもとへは、自然に人々が集まることのたとえ。桃や李(すもも)は何も言わないが、花や実に惹かれて人が集まり、木の下には自然に小道ができるという意から。「蹊」は、小道のこと。「成蹊」ともいう。
十のことは十に言え
とおのことはとおにいえ
物事を理解してもらうためには、過不足なく、順序立てて正確に話さなければいけないということ。
西と言えば東と言う
にしといえばひがしという
人の言う事にいちいち反論するようす。
日光を見ずして結構と言うな
にっこうをみずしてけっこうというな
日光東照宮のすばらしさを称えた言葉。日光東照宮を見ないうちは「結構」という褒め言葉を使うなということ。「日光」と「結構」を語呂合わせした言葉。
二度聞いて一度物言え
にどきいていちどものいえ
人の言うことは何度聞き直してでもよく聞き、自分は口数を少なく余計なことを言わないほうがよいということ。
盗人と言えば手を出す
ぬすびとといえばてをだす
他人に盗人と言われて、手を出して暴れるような者は本当に盗人であるということ。
盗人の寝言
ぬすびとのねごと
盗人が正体を隠そうとしてみても、寝言ではつい本音が出てどうしようもないということ。
鑿と言えば槌
のみといえばつち
万事に気が利くこと。また、気を利かすべきだという教え。鑿をくれと言われれば、それを使う時に必要な槌も一緒に渡すという意から。
馬鹿も休み休み言え
ばかもやすみやすみいえ
くだらないことを言うのもいい加減にしろということ。
腹の立つ事は明日言え
はらのたつことはあすいえ
腹が立ってもすぐ口に出さず、一晩じっくり考えてから言うほうが失言せずにすむということ。
人の空言は我が空言
ひとのそらごとはわがそらごと
他人の話を受け売りすると、もしその話が嘘だった時は、自分が嘘をついたのと同じことになる。人の話を簡単に受け売りするなという戒めの言葉。「空言」は何の根拠もない噂のこと。
武士に二言はない
ぶしににごんはない
武士は信義を重んじるので、一度口にしたことは必ず守るということ。男が一度約束したことは必ず守るということのたとえ。
右と言えば左
みぎといえばひだり
こちらが右といえば左と答えるように、人の言うことにいちいち反対すること。
見ざる聞かざる言わざる
みざるきかざるいわざる
自分に都合の悪いことや人の欠点は、見たり聞いたり言ったりしないということ。「見ない」「聞かない」「言わない」を、三匹の猿が両手で各々の両目、両耳、口をふさいでいる像や絵で表現する。打消しの「…ざる」と「猿」を掛けたことば。
昔から言う事に嘘はない
むかしからいうことにうそはない
昔から言い伝えられてきた格言やことわざは、多くの先人の経験や知識からできたものなので、どれも真理であるということ。
目で見て口で言え
めでみてくちでいえ
何事も自分の目で確認してから口にせよということ。見てもいないことをとやかく言ってはいけないという戒めのことば。
目は口ほどに物を言う
めはくちほどにものをいう
目の表情だけでも、口で話すのと同じくらい、相手に気持ちを伝えることができるということ。
物言う花
ものいうはな
美人のたとえ。言葉を話す美しい花の意。
物言えば唇寒し秋の風
ものいえばくちびるさむしあきのかぜ
余計なことを言うと、思いがけない災難を招くということ。松尾芭蕉の句。
物は言いなし事は聞きなし
ものはいいなしことはききなし
ものは言い方によって、相手に良くも悪くも受け取られる。また、聞き手の聞き方次第で受け取る感じも違ってくるということ。
物は言い残せ菜は食い残せ
ものはいいのこせ さいはくいのこせ
言葉と食事は少し控えめな方がいいということ。言葉が過ぎてしまうことがあるから、思ったことを全部言い尽くさないほうがいいし、ごちそうされたらおかずを少し残すほうが品がいいという意から。
物は言いよう
ものはいいよう
ものは言い方次第で、相手に良くも悪くも受け取られるということ。
物も言いようで角が立つ
ものもいいようでかどがたつ
ものは言い方ひとつで相手の感情をそこなうことがあるから、言葉遣いに気をつけたほうがいいということ。
薬石の言
やくせきのげん
薬や治療のように効き目のある言葉、忠告をいう。「薬石」は薬と石鍼(中国の昔の治療器具)のこと。薬石を用いて治療すること。転じて治療全般を指す。
預言者郷里に容れられず
よげんしゃきょうりにいれられず
優れた人物も、身近な人には認められず尊敬されにくいというたとえ。すぐれた預言者も、子どもの頃からよく知っている人たちにとっては、普通の人しか思えず、尊ばれないという意から。
余の辞書には不可能という言葉はない
よのじしょにはふかのうということばはない
自分には不可能なことはないということ、世の中には出来ないことなどないということ。「余」は「予」とも書く。通説としてナポレオンの言葉といわれている。
来年の事を言えば鬼が笑う
らいねんのことをいえばおにがわらう
来年のことはわからない。未来のことは予測できないというたとえ。
理屈を言えば腹が立つ
りくつをいえばはらがたつ
自分の正当性を主張しても腹が立つばかりだから、理屈にこだわず適当に妥協したほうが得策であるということ。
流言は知者に止まる
りゅうげんはちしゃにとどまる
確かな根拠のない噂が広まっても、知恵のある人はそれを他人に話さないから、噂はそこで止まってしまうということ。
綸言汗の如し
りんげんあせのごとし
一度出た汗が二度と体内に戻らないように、君主が一度口にした言葉は取り消したり改めたりできないということ。「綸言」は君主のことば。
碌でなしが人の陰言
ろくでなしがひとのかげごと
役に立たない者が他人の悪口を言うこと。