「三」を含むことわざ
全127件
商い三年
あきないさんねん
商いは始めてから三年くらいたたないと、利益を得るようにはならない。三年は辛抱せよというおしえ。
秋の雨が降れば猫の顔が三尺になる
あきのあめがふればねこのかおがさんじゃくになる
秋は晴れた日より雨の日の方が暖かいので、猫も顔を長くし喜ぶということ。
顎振り三年
あごふりさんねん
技量を身に付けるまでには長い年月がかかるということ。尺八は、顎を振って微妙な音を出すこつを会得するまでに三年かかることから。
朝起きは三文の徳
あさおきはさんもんのとく
朝早く起きるとなにかしらいい事があるということ。「徳」は「得」と同じ。
阿呆の三杯汁
あほうのさんばいじる
何杯も汁のおかわりをする作法知らずをあざけっていう言葉。また、愚か者にかぎって大食をすることのたとえ。「馬鹿の三杯汁」ともいう。
雨垂れは三途の川
あまだれはさんずのかわ
家から一歩出れば、どんな災難や危険が待ちかまえているかわからないということ。軒下から落ちる雨だれが、三途の川のように、あの世とこの世の堺だから、家から出たら十分注意せよという戒めのことば。
家を道端に作れば三年成らず
いえをみちばたにつくればさんねんならず
他人の助言をいちいち聞いていると、何事もやり遂げることが出来ないというたとえ。道に面した場所に家を建てようとうると、人の口出しが多くてなかなか出来上がらないという意から。
石の上にも三年
いしのうえにもさんねん
辛抱すればいつか必ず成功することのたとえ。冷たい石の上でも、三年座り続ければ暖まるという意から。
伊勢へ七旅熊野へ三度
いせへななたび くまのへみたび
信仰心が深いことのたとえ。伊勢神宮へ七度、熊野三山へ三度もお参りしたことがあるほど信仰深いという意から。このあと続けて「愛宕様へは月参り」ともいう。
居候三杯目にはそっと出し
いそうろう さんばいめにはそっとだし
他人の家に世話になっている者は、食事の時も遠慮がちに三杯目のお代わりをするということ。居候の肩身のせまさを詠んだ川柳から。
一押し二金三男
いちおし にかね さんおとこ
女性をくどくには、第一が押しの強さ、二番目が金の力、男ぶりのよさは三番目だということ。
一髪二化粧三衣装
いちかみ にけしょう さんいしょう
女性を美しく見せるのは、第一は髪かたちの美しさ、二番目は化粧、三番目が衣装だということ。
一日一字を学べば三百六十字
いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ
毎日少しずつでも怠らずに勉強を続ければ、積もり積もって大きな成果が得られるというたとえ。
一に褒められ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪ひく
いちにほめられにににくまれさんにほれられしにかぜひく
くしゃみについてのことわざ。一回なら誰かに褒められているし、二回は憎まれていて、三回は惚れられているが、四回は風邪をひく前兆である。
一引き二才三学問
いちひき にさい さんがくもん
出世の条件は、第一に上のひとの引き立て、二番目は才能、三番目が学問であるということ。
一富士二鷹三茄子
いちふじ にたか さんなすび
初夢に見ると縁起がいいとされるものを順に並べたことば。
一升徳利こけても三分
いっしょうどっくりこけてもさんぶ
元手が多ければ、多少損をしても平気だというたとえ。一升徳利が倒れて中身がこぼれても、三分(三合)くらいは残っているという意から。
犬は三日飼えば三年恩を忘れぬ
いぬはみっかかえばさんねんおんをわすれぬ
犬は三日間餌をやってかわいがれば三年間恩を忘れない。犬でさえそうなのだから、人間は受けた恩を忘れてはいけないという戒めの言葉。
韋編三度絶つ
いへんみたびたつ
繰り返して書を読むこと。「韋編」は、竹の札をなめし皮の紐で綴った中国の昔の書物。孔子が繰り返し「易」を読み、革紐が三度も切れたという故事から。「葦編三絶」ともいう。
いやいや三杯
いやいやさんばい
口先だけの遠慮のこと。口では辞退して、勧められれば何杯でも飲むこと。「いやいや三杯十三杯」「いやいや三杯、逃げ逃げ五杯」などともいう。
いらぬ物も三年立てば用に立つ
いらぬものもさんねんたてばようにたつ
今は必要ない物でも、いつか役に立つことがあるので、むやみに捨てないほうがいいということ。今は不用の物でも、三年も取っておけば役に立つ機会があるという意から。
うかうか三十きょろきょろ四十
うかうかさんじゅうきょろきょろしじゅう
歳月の過ぎるのが早く、人生が無為に過ぎることのたとえ。うかうか過ごしているうちに三十代になり、きょろきょろしている間に四十代になってしまうという意から。
売家と唐様で書く三代目
うりいえとからようでかくさんだいめ
初代が苦労して残した財産も、三代目にもなると没落し、家を売りに出すような羽目になるが、その「売家」と書いた札の文字は唐様(中国風)でしゃれている。仕事をしないで道楽三昧をする人を皮肉ったもの。
負うた子を三年探す
おうたこをさんねんさがす
手近にあることに気づかず、長い間あちこちを探し回るたとえ。背中に負ぶった子どもをどこへ行ったと三年も探す意から。
多し少なし子三人
おおしすくなしこさんにん
子どもは三人いると、多からず少なからずで理想的だということ。
大鍋の底は撫でても三杯
おおなべのそこはなでてもさんばい
規模が大きいものは、なにもかにも大きくたいしたものだというたとえ。大きな鍋は底に残ったものを集めても碗に三杯分はあるという意から。
思うようなら子と三人
おもうようならことさんにん
人生が思い通りになるなら、夫婦と子ども一人の三人で暮らすのが一番いいということ。
親子は一世夫婦は二世主従は三世
おやこはいっせ ふうふはにせ しゅじゅうはさんせ
親子の関係は現世だけのものであり、夫婦は前世と現世または現世と来世の二世に渡る。主従関係は、前世・現世・来世の三世にまたがるほど深いということ。
負わず借らずに子三人
おわずからずにこさんにん
人の世話にならず、借金もなく、子どもが三人ぐらいいる家庭が理想的で幸福だということ。
女三人あれば身代が潰れる
おんなさんにんあればしんだいがつぶれる
娘が三人いると、嫁入り支度で財産がなくなってしまうということ。
女三人寄れば姦しい
おんなさんにんよればかしましい
女はおしゃべりで、三人も集まれば大変にやかましいということ。「女」の字を三つ合わせて「姦」という字になるところから。
女は三界に家なし
おんなはさんがいにいえなし
女はこの広い世界のどこにも安住できる所がないということ。「三界」は仏教語で欲界・色界・無色界のこと。つまり全世界のこと。女は結婚するまでは父に従い、嫁しては夫に従い、老いては子に従うのが定めとされ、三界のどこにも安住できる家がないという意から。
櫂は三年櫓は三月
かいはさんねん ろはみつき
櫂の扱い方は、櫓の扱い方に比べてずっと難しいということ。
駆けつけ三杯
かけつけさんばい
酒の席に遅れて来た人に、罰として続けざまに三杯の酒を飲ませること。
がったり三両
がったりさんりょう
ささいなことでも何かが起これば、すぐにお金がかかるから、余計なことはしないほうがいいというたとえ。がったりと音がして、物が壊れれば三両の金がかかるという意から。
金は三欠くに溜まる
かねはさんかくにたまる
義理と人情と交際の三つを欠くぐらいでなければ、お金はたまらないということ。
堪忍五両負けて三両
かんにんごりょう まけてさんりょう
我慢には大きな値打ちがあるということ。堪忍には五両の価値があり、たとえ堪忍がやや足りなくても三両の価値があるという意から。
草木も眠る丑三つ時
くさきもねむるうしみつどき
夜が更けて、すっかり静かになった真夜中のこと。「丑三つ時」は、昔の時刻で牛の刻を四分した三番目の時刻のことで、現在の午前二時から二時半頃。人だけでなく、草木までも眠って静まりかえった真夜中の意から。
首振り三年ころ八年
くびふりさんねん ころはちねん
尺八は、首を振りながら吹けるようになるのに三年かかり、ころころというよい音を出すのには八年かかるということ。何事を成すにも、それ相応の修練が要るというたとえにもいう。
君子に三戒あり
くんしにさんかいあり
人格者が自ら慎む三つのこと。青年期の色欲、壮年期の争い事、老年期の強欲をいう。
君子に三楽あり
くんしにさんらくあり
人格者が楽しみとする三つのこと。両親兄弟が健在なこと、世の中に恥じることのない正しい心を持つこと、優れた人材を教育することをいう。
下種の一寸のろまの三寸馬鹿の開けっ放し
げすのいっすん のろまのさんずん ばかのあけっぱなし
戸を閉める時に、下種は一寸閉め残し、のろまな者は三寸閉め残し、愚か者は開けっ放しにしてしまう。戸の閉め方で、その人の品性・性格がわかるということ。
子三人子宝
こさんにん こだから
子どもは三人ぐらいが理想的で、子宝というのにふさわしいということ。
乞食にも三つの理屈
こじきにもみっつのりくつ
どんな人でも、その人なりの言い分や理屈があるということ。
乞食の子も三年経てば三つになる
こじきのこもさんねんたてばみっつになる
乞食の子も三年経てばちゃんと三つになるように、どんな物事も年月が経てば変化し成長するということ。単に「三年経てば三つになる」ともいう。
乞食を三日すればやめられぬ
こじきをみっかすればやめられぬ
悪い習慣が身についてしまうと、なかなか抜けられないというたとえ。気楽な乞食の暮らしを三日も経験したら、もうやめられないという意から。「乞食を三日すれば忘れられぬ」ともいう。
小糠三合あったら婿に行くな
こぬかさんごうあったらむこにいくな
男はわずかでも財産があったら、気苦労の多い婿養子などにはならずに、独立して生計を立てよということ。「小糠三合」は、わずかな財産の意。「小糠三合あるなら入り婿すな」ともいう。「小糠」は、「粉糠」とも書く。
子は三界の首枷
こはさんがいのくびかせ
親は子どものことにとらわれて、終生自由を束縛されてしまうということ。「三界」は、過去・現在・未来の三世のこと。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を束縛する刑具。子どもは三界にわたって親の自由を拘束する首枷のようなものだということ。
五両で帯買うて三両で絎ける
ごりょうでおびこうてさんりょうでくける
肝心なものより、付随するものに予想以上にお金がかかるということ。「絎ける」は、表から縫い目が見えないように縫うこと。五両で買った帯をさらに三両かけて絎けるということから。
棹は三年櫓は三月
さおはさんねん ろはみつき
棹の使い方は、櫓の使い方に比べてずっと難しいということ。
酒屋へ三里豆腐屋へ二里
さかやへさんり とうふやへにり
生活するのに非常に不便な場所のたとえ。酒屋へは三里、豆腐屋へは二里の道のりがあるという意から。
酒は三献に限る
さけはさんこんにかぎる
酒は適量を飲むのがいいということ。「三献」は酒宴の礼法で、大・中・小の杯で酒を三杯勧めることを一献といい、それを三回繰り返した三献がほどよい量ということから。
猿は人間に毛が三筋足らぬ
さるはにんげんにけがみすじたらぬ
猿は非常に利口で人間に最も近い動物だが、人間に及ばないのは毛が三本足りないからだということ。「猿は人間に毛が三本足らぬ」ともいう。
触り三百
さわりさんびゃく
ちょっと関わったばかりに、思いもかけない損害を受けることのたとえ。ちょっと触っただけなのに、三百文の損をするという意から。
三界の火宅
さんがいのかたく
苦悩に満ちた世界を、火に包まれて燃えさかる家にたとえた言葉。「三界」は、この世のこと。
三軍も帥を奪うべきなり匹夫も志を奪うべからず
さんぐんもすいをうばうべきなり ひっぷもこころざしをうばうべからず
大軍に守られている総大将でも討ち取ることは出来るが、たとえ身分の低い男でも、その堅い志を変えさせることは出来ないということ。
三国一
さんごくいち
世界一のこと。「三国」は、インド・中国・日本の三つの国のことで、昔はこの三国を全世界としていたことから。
三五の十八
さんごのじゅうはち
計算が合わないことや見込み違いのたとえ。
三顧の礼
さんこのれい
目上の人が、仕事を頼みたい人を何度も訪問し、礼儀を尽くして頼み込むこと。中国、蜀の劉備が、諸葛亮を三度訪ねて軍師に迎えたという故事から。
三歳の翁百歳の童子
さんさいのおきな ひゃくさいのどうじ
子どもでも知恵も分別もある者もいれば、老人でも無知で愚かな者もいるということ。人の賢さは年齢に左右されないということ。「十歳の翁百歳の童」「八歳の翁百歳の童」ともいう。
三尺下がって師の影を踏まず
さんじゃくさがってしのかげをふまず
師につき従う時は、弟子は三尺くらい後ろから歩き、師の影を踏んではいけないということ。弟子は師を敬い礼儀を失わないように心がけるべきであるという戒めの言葉。「七尺去って師の影を踏まず」ともいう。
三舎を避く
さんしゃをさく
相手を恐れはばかって避けること。また、とても及ばないとして相手に一目置くことのたとえ。「三舎」は、古代中国の軍隊が三日間に歩いた距離。一舎は約三十里。三舎、つまり九十里ほど遠くに退くという意から。
三従
さんじゅう
昔、女性が守るべきとされていた三つの道のこと。生家では父に従い、嫁いでは夫に従い、夫の死後は子に従うということ。
三十九じゃもの花じゃもの
さんじゅうくじゃものはなじゃもの
三十九歳はまだ三十代、これからが盛りで人生の花を咲かせる時期だということ。「四十四十と人言うけれど三十九だもの花だもの」という俗謡から。
三十にして立つ
さんじゅうにしてたつ
三十歳で自己を確立し独立すること。
三十の尻括り
さんじゅうのしりくくり
三十歳にもなると、後始末すべき事柄もきちんとまとめて、堅実な生活をするようになるということ。
三十振袖四十島田
さんじゅうふりそで しじゅうしまだ
女性が年齢に不相応な若づくりをすること。若い女性が着る振袖を三十代の女性が着たり、四十代の女性が年頃の女性のように島田まげを結ったりするという意から。
三十六計逃げるに如かず
さんじゅうろっけいにげるにしかず
計略も様々なものがあるが、困ったときは逃げるのが最良の策だということ。「三十六計」は、古代中国の兵法で使われた三十六種類のはかりごと。その兵法のうち、逃げるという計略に及ぶものはないという意から。
三寸の舌に五尺の身を亡ぼす
さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす
不用意な発言のために、身を滅ぼしてしまうことがあるので、口を慎めということ。わずか三寸の舌が五尺の体を滅ぼしてしまうという意から。
三寸の舌を掉う
さんずんのしたをふるう
大いに弁舌をふるうこと。
三寸の見直し
さんずんのみなおし
物事は細かく見れば、多少の欠点はあるということ。また、多少の欠点は見慣れてしまえば気にならなくなるということ。物の長さも、測り方によっては三寸くらいの差があるという意から。
三寸俎板を見抜く
さんずんまないたをみぬく
物事を見抜く力がずばぬけて鋭いことのたとえ。厚さ三寸の俎板の裏側まで見抜くという意から。
三代続けば末代続く
さんだいつづけばまつだいつづく
家は三代続けて栄えれば、基礎も固まって長く続くということ。
三度の火事より一度の後家
さんどのかじよりいちどのごけ
三度火事に遭うより、一度だけでも夫に先立たれるほうが精神的打撃が大きくて立ち直りにくいというたとえ。
三度の飯も強し柔らかし
さんどのめしもこわしやわらかし
世の中のことは、なかなか自分の思う通りにはならないというたとえ。毎日三度ずつ炊く飯でさえ、固すぎたり柔らかすぎたりして、思うようにはいかないという意から。
三度目の正直
さんどめのしょうじき
物事は一度目や二度目はだめでも、三度目はうまくいくということ。
三度目は定の目
さんどめはじょうのめ
物事は一度目や二度目の結果は当てにならないが、三度目ともなれば確実だということ。「定の目」は、定まった賽の目のこと。
三人市虎を成す
さんにん しこをなす
事実無根の風説も、多くの人が同じことを言えば、やがては信じられるようになることのたとえ。三人もの人が市に虎がいると言えば、事実でなくても信じ込んでしまうという意から。「市に虎あり」「三人虎を成す」ともいう。
三人虎を成す
さんにん とらをなす
事実無根の事柄でも、多くの人が同じことを言えば、ついに信じられるようになることのたとえ。三人もの人が町に虎がいると言えば、事実でなくても信じ込んでしまうという意から。「市に虎あり」「三人市虎を成す」ともいう。
三人行えば必ずわが師あり
さんにんおこなえばかならずわがしあり
三人で一緒に事を行えば、他の二人の中に良い所、悪い所が必ず見いだせる。どちらにしても自分の学ぶべき相手が必ずみつかるということ。
三人子持ちは笑うて暮らす
さんにんこもちはわろうてくらす
子どもを持つなら三人くらいがちょうどよく、幸せな暮らしができるということ。
三人知れば世界中
さんにんしればせかいじゅう
人が三人集まる所で話したことは、秘密にするのはむずかしく、世界中に知れ渡ってしまったのと同じことになるというたとえ。
三人旅の一人乞食
さんにんたびのひとりこじき
三人で旅をする時には、その中の一人が仲間はずれになりがちだということ。また、三人で事をすると、貧乏くじをひいて損をすることが多いということ。
三人寄れば姦しい
さんにんよればかしましい
女はおしゃべりで、三人も集まればやかましくてかなわないということ。「女」の字を三つ合わせて「姦」という字になるところから。
三人寄れば公界
さんにんよればくがい
人が三人集まる所で話したことは、やがて世間に知れ渡り、秘密にするのはむずかしいというたとえ。「公界」は、世間・公の場所のこと。三人の人が集まれば、そこは公の場所とみるべきであるという意から。
三人寄れば文殊の知恵
さんにんよればもんじゅのちえ
たとえ凡人でも三人集まって相談すれば、すばらしい知恵がでるというたとえ。「文殊」は、知恵をつかさどる菩薩の名前。
三年飛ばず鳴かず
さんねん とばずなかず
大いに活躍する機会を、長い間じっと待っていることのたとえ。三年間飛びも鳴きもしない鳥は、ひとたび飛べば大空高く飛び上がり、ひとたび鳴けば人を驚かすという意から。
三年経てば三つになる
さんねんたてばみっつになる
生まれた子も三年経てばちゃんと三つになるように、どんな物事も時が経てば変化し成長するということ。「乞食の子も三年経てば三つになる」ともいう。
三拍子揃う
さんびょうしそろう
必要な三つの条件が揃うこと。また、全ての条件が備わること。「三拍子」は、能楽の囃子で小鼓・大鼓・太鼓などの三種の楽器でとる拍子のこと。
三遍回って煙草にしょ
さんべんまわってたばこにしょ
休むことを急がずに、手落ちのないように念には念を入れよということ。夜回りを三遍してから休憩しようという意から。
地蔵の顔も三度
じぞうのかおもさんど
どんなに温和な人でも、何度もひどい仕打ちをされれば腹を立てるというたとえ。いかに慈悲深く心の広い地蔵でも、顔を三度もなでられると腹を立てるという意から。「仏の顔も三度」ともいう。
舌三寸に胸三寸
したさんずんにむねさんずん
ちょっと口から出た言葉や、ふと思いついたことが、重大な事を引き起こすことがあるので、むやみに言葉にしたり行動してはいけないということ「舌三寸」はちょっとしゃべること、「胸三寸」は心の中にある考えの意。
七年の病に三年の艾を求む
しちねんのやまいにさんねんのもぐさをもとむ
事態が差し迫って慌てても間に合わないので、日ごろの心がけが大事だということ。七年もの間病気に苦しんだあとで、三年乾かさないといけない上等の艾を求めるということから。
死なぬ子三人皆孝行
しなぬこさんにん みなこうこう
三人の子どもが親より先に死なずに成人してくれたら、これ以上の孝行はないということ。
十三日の金曜日
じゅうさんにちのきんようび
西洋で不吉とされて忌み嫌われる日のこと。、キリストが弟子のユダに裏切られた日が十三日の金曜日だった、など俗説はいろいろある。
主従は三世
しゅじゅうはさんぜ
主従の間柄は、前世・現世・来世の三世にもわたるほど深いということ。
亭主三杯客一杯
ていしゅさんばいきゃくいっぱい
客をもてなすために、主人が客よりたくさん酒をのむこと。また、客をだしにして主人がふだんより多く酒を飲むことにもいう。
二度あることは三度ある
にどあることはさんどある
同じようなことが二度続けば、もう一度起こる可能性が高いということ。
二度目の見直し三度目の正直
にどめのみなおしさんどめのしょうじき
物事は一度目はあてにならず、二度目も見直すことがあり、三度目なら確実だということ。
盗人にも三分の理
ぬすびとにもさんぶのり
どんなことでも、こじつければ理屈はつけられるというたとえ。盗みは悪いことだが、それを正当化する三分ほどの理屈があるという意から。「泥棒にも三分の道理」「盗人にも一理屈」ともいう。
猫は三年の恩を三日で忘れる
ねこはさんねんのおんをみっかでわすれる
猫は三年飼われても、飼い主への恩を三日で忘れてしまうくらい薄情な動物だということ。
馬鹿の三杯汁
ばかのさんばいじる
何倍も汁のお代わりをすることをあざけっていうことば。汁のおかわりは二杯までが常識で、三杯もお代わりをするのは愚か者だという意から。
白髪三千丈
はくはつさんぜんじょう
長年の悲しみや心配のために、白髪が非常に長く伸びることを誇張して言った言葉。
鳩に三枝の礼あり烏に反哺の孝あり
はとにさんしのれいあり からすにはんぽのこうあり
子の親に対する礼儀や孝養の大切さをいった言葉。鳩の子は親鳥より三本下の枝にとまり、成長した後は恩を忘れずに老いた親鳥に口移しに餌を運ぶという意。そのことから、鳥でさえ親の恩に報いるのだから、人は礼儀を尊び親孝行せよということ。
早起きは三文の徳
はやおきはさんもんのとく
朝早く起きるとなにかしらいい事があるということ。「徳」は「得」と同じ。
人の痛いのは三年でも辛抱する
ひとのいたいのはさんねんでもしんぼうする
他人の苦痛は自分とは無関係だから平気であるということ。
法三章
ほうさんしょう
簡単な法律のこと。また、法律を簡略化すること。漢の高祖が厳しい法律を廃止し、殺人・傷害・窃盗だけを処罰するとした三章からなる簡略な法律を定めたという故事から。
仏の顔も三度
ほとけのかおもさんど
どんなに温和な人でも、何度も無礼なことをされれば腹を立てるというたとえ。いかに慈悲深く心の広い仏でも、顔を三度もなでまわされると腹を立てるという意から「地蔵の顔も三度」ともいう。
前十両に後ろ三両
まえじゅうりょうにうしろさんりょう
前から見ると美しいが、後姿はそれほどでもないということ。
松の木柱も三年
まつのきばしらもさんねん
その場だけを切り抜けるなら、どんなものでも役に立つというたとえ。腐りやすい松の柱でも三年くらいは持つということから。
三行半
みくだりはん
夫が妻に書いた離縁状。転じて離縁することをいう。昔、離縁状は三行半に書く慣習があったことから。
三度諌めて身退く
みたびいさめてみしりぞく
繰り返し主君をいさめても聞き入れられない時は、潔く辞職するのが賢明だということ。
三度肘を折って良医となる
みたびひじをおってりょういとなる
人は多くの苦労を重ね経験を積んで、初めて円熟した人間になれるということ。医者は自分のひじを何度も折り、苦痛や治療を経験して初めて良医になることができるという意から。
三日見ぬ間の桜
みっかみぬまのさくら
世間の移り変わりが激しいことを、桜の花があっという間に散ってしまうことに掛けて言った言葉。もとは江戸時代の俳人大島蓼太の句「世の中は三日見ぬ間に桜かな」からで、三日外出しなかったら桜の花が咲きそろっているという意だったもの。
三つ子に剃刀
みつごにかみそり
非常に危険なことのたとえ。幼い子に危険な剃刀を持たせるという意から。
三つ子に花
みつごにはな
そぐわない人に大事なものを預けて安心できないことのたとえ。また、ものの値打ちがわからない者に優れた物を与えても何の役にも立たないことのたとえ。幼い子に花を持たせてもすぐにめちゃくちゃにしてしまうという意から。
三つ子の魂百まで
みつごのたましいひゃくまで
幼い時の性格は、年をとっても変わらないということ。
三つ叱って五つほめ七つ教えて子は育つ
みっつしかっていつつほめ ななつおしえてこはそだつ
子どもは少し叱って多くほめ、たくさん教えて育てるのがいいということ。
三つ指目八分
みつゆび めはちぶ
正しい行儀作法のこと。お辞儀をする時は親指・人差し指・中指の三本の指を床について頭を下げ、物を運ぶ時は目の高さより少し低くして両手で差し上げるのが正しい作法とされるところから。
向こう三軒両隣
むこうさんげんりょうどなり
日頃親しく交際している隣近所のこと。
娘三人持てば身代潰す
むすめさんにんもてばしんだいつぶす
娘を三人持てば、その嫁入り支度で財産がなくなるということ。
胸三寸に納める
むねさんずんにおさめる
いっさいを心に納めて、顔にも言葉にも出さないこと。「胸三寸」は胸の中の意。「胸三寸に畳む」ともいう。
孟母三遷の教え
もうぼさんせんのおしえ
子どもの教育には良い環境を選ぶことが大切だという教え。孟子は幼い頃墓地の近くに住んでいたが、孟子が葬式の真似をして遊ぶので母は市場の近くに居を移した。ところが孟子が売買の真似をするので、今度は学校のそばに転居した。すると礼儀作法を真似るようになったので教育に最適な場所として安住したという故事から。「三遷の教え」「孟母三遷」ともいう。
桃栗三年柿八年
ももくりさんねんかきはちねん
芽が出てから実が成るまでに、桃と栗は三年、柿は八年かかるということ。また、何事も相応の年数がかかることのたとえ。このあとに「枇杷(びわ)は九年でなりかねる」「柚は九年になりかかる」「梅は酸いとて十三年」などと続けてもいう。
世の中は年中三月常月夜嬶十七俺二十負わず借らずに子三人
よのなかはねんじゅうさんがつじょうつきよ かかあじゅうしちおれはたち おわずからずにこさんにん
世の中は、いつも三月頃の温暖な気候で、夜は明るい月夜、妻は十七歳自分は二十歳、責任も借金もなく、子どもは三人持つ暮らしが望ましいということ。江戸時代の庶民のささやかな願望をいった言葉。
世の中は三日見ぬ間の桜かな
よのなかはみっかみぬまのさくらかな
世の中の移り変わりが激しいことを、桜の花があっという間に散ってしまうことに掛けて言った言葉。もとは江戸時代の俳人大島蓼太の句「世の中は三日見ぬ間に桜かな」からで、三日外出しなかったら桜の花が咲きそろっているという意だったもの。単に「三日見ぬ間の桜」ともいう。
禍も三年経てば用に立つ
わざわいもさんねんたてばようにたつ
時が経てば、災いが幸いに転じることもある。どんなものでも、役に立たないものはないというたとえ。