「世」を含むことわざ

全48件

明日知らぬ世
あすしらぬよ
今日は無事に過ごせたとしても、明日のことはわからない。永久不変のものなど無いという、この世の無常をいうことば。
あの世の千日この世の一日
あのよのせんにち このよのいちにち
あの世の極楽で千日暮らすより、この世で一日でも楽しむほうがよいということ。
石の物言う世の中
いしのものいうよのなか
秘密や隠し事が漏れやすいことのたとえ。言葉を発するはずのない石が物を言うほど世の中では秘密が漏れやすいという意から。
一世を風靡する
いっせいをふうびする
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
いらぬお世話の蒲焼
いらぬおせわのかばやき
余計なおせっかいだということ。「世話を焼く」と「蒲焼」をかけて言ったしゃれ。
有為転変は世の習い
ういてんぺんはよのならい
この世の一切の事物は因縁によって生じ、常に変化し続けていくはかないものであるということ。
浮世は衣装七分
うきよはいしょうしちぶ
とかく世間では外見を重んじ、うわべで内容を判断しがちだということ。七分は十分の七のことで、衣装で七分がた評価が下される意から。
浮世は回り持ち
うきよはまわりもち
幸不幸、貧富、栄枯盛衰などは絶えず人から人へと回っていき、一ヶ所にとどまらないということ。
浮世は夢
うきよはゆめ
この世はまるで夢のようにはかなく短いものであるということ。
浮世渡らば豆腐で渡れ
うきよわたらばとうふでわたれ
世渡りは、内面にやさしさと柔軟性をもち、物事のけじめはきっちりとつけよというたとえ。豆腐は外見が四角くきちんとした形だが、内は柔らかいことから。
歌は世につれ世は歌につれ
うたはよにつれよはうたにつれ
歌は世相の変化に伴って変わっていき、世相も歌の流行に影響されるということ。
移れば変わる世の習い
うつればかわるよのならい
時代が移り変われば世の中も変わっていくのが当然だということ。「移り変わるは浮き世の習い」ともいう。
縁と浮き世は末を待て
えんとうきよはすえをまて
良縁と好機は、自然に訪れるまで気長に待つのがよいということ。
親子は一世夫婦は二世主従は三世
おやこはいっせ ふうふはにせ しゅじゅうはさんせ
親子の関係は現世だけのものであり、夫婦は前世と現世または現世と来世の二世に渡る。主従関係は、前世・現世・来世の三世にまたがるほど深いということ。
蓋世の気
がいせいのき
意気がきわめて盛んなこと。「蓋」は覆い隠すという意。世の中を覆い尽くすほどの意気が旺盛だということから。
金は世界の回り物
かねはせかいのまわりもの
金は人から人へと渡り回っていくものだから、今は貧しくてもそのうちよくなる時も来るということ。
口から出れば世間
くちからでればせけん
いったん口出したことは、いつの間にか世間に広まるから、口は慎めということ。
現世安穏後生善処
げんぜあんのん ごしょうぜんしょ
法華経を信じる人は、この世では安穏に生活でき、あの世ではよい世界に生まれるということ。
高慢は出世の行き止まり
こうまんはしゅっせのいきどまり
自分の出世を自慢ばかりするようになると、その人は向上しないということ。また、人から嫌われてそれ以上の出世もできなくなるということ。
心ほどの世を経る
こころほどのよをへる
人はその人の心がけ次第で、それにふさわしい人生を送るようになるということ。
済世の志
さいせいのこころざし
世の中の弊害を取り除いて、人々を救おうとする志。「済世」は世の中の人々を救うこと。
三人知れば世界中
さんにんしればせかいじゅう
人が三人集まる所で話したことは、秘密にするのはむずかしく、世界中に知れ渡ってしまったのと同じことになるというたとえ。
主従は三世
しゅじゅうはさんぜ
主従の間柄は、前世・現世・来世の三世にもわたるほど深いということ。
捨て子は世に出る
すてごはよにでる
捨て子は出世するということ。親に見捨てられるような人間は逆境にも負けず、たくましく育ち、かえって世に出るものであるということ。
世界半分自惚れしっかり
せかいはんぶんうぬぼれしっかり
世の中のことは半分しかわかっていないのに、自惚れだけはしっかりあるということ。
世間知らずの高枕
せけんしらずのたかまくら
厳しい現実も知らずに、のんびり平然と暮らしている人を皮肉っていう言葉。
世間の口に戸は立てられぬ
せけんのくちにとはたてられぬ
世間の噂は防ぎようがないということ。「立てる」は閉めるの意で、「閉てる」とも書く。「人の口に戸は立てられぬ」「開いた口に戸は立てられぬ」ともいう。
世間は張り物
せけんははりもの
世間には体裁よく見せかけているものが多々あるから気をつけろということ。また、外見をよく見せかけることが世渡りの知恵だということ。「張り物」は、木や竹の骨に紙などを張って岩などに見せかける道具のこと。「世は張り物」ともいう。
世間は広いようで狭い
せけんはひろいようでせまい
世間は広いようであるが、案外狭いということ。思いがけない所で知人にばったり会った時などにいう。「世の中は広いようで狭い」ともいう。
世故に長ける
せこにたける
世間の事情を知り尽くしていて、世渡りがうまい様子。「世故」は、世間の習慣やならわしのこと。
世上物騒我が身息災
せじょうぶっそうわがみそくさい
世間にどんな事が起こっても、自分の身が安全ならかまわない。世の中に無関心で利己主義な人のことをいう。
追従も世渡り
ついしょうもよわたり
人にこびへつらい、お世辞をいうのも世渡りの一つの手段であるということ。
長い浮き世に短い命
ながいうきよにみじかいいのち
この世が長く続いているのに比べて、人の命ははかなく短いということ。「長い月日に短い命」ともいう。
憎まれっ子世に憚る
にくまれっこ よにはばかる
人から憎まれるような者にかぎって、世の中では幅をきかせているということ。「憚る」とは幅をきかすという意。「憎まれ子世に出る」「憎まれ子国にはびこる」ともいう。
錦着ての奉公より襤褸着ての我が世
にしききてのほうこうよりつづれきてのわがよ
高価な着物を着られても、奉公人として人に頭を下げるより、たとえぼろ着でも自由な暮らしをしたいということ。
広い世間を狭くする
ひろいせけんをせまくする
恥ずかしい行いなどのために、肩身を狭くしてしまうということ。
夫婦は二世
ふうふはにせ
夫婦の関係は現世だけでなく、来世まで続く深い関係であるということ。
曲がらねば世が渡られぬ
まがらねばよがわたられぬ
道理や正義だけでは世の中はうまく渡っていけない。時には自分の意を曲げて相手に合わせることも必要だということ。
欲の世の中
よくのよのなか
世の中は全て欲得で動いているということ。
世の中には月夜ばかりはない
よのなかにはつきよばかりはない
いつも明るい月夜ばかりではなく、闇夜もあるから気をつけろということ。脅し文句として使われる言葉。
世の中は九分が十分
よのなかはくぶがじゅうぶ
世の中はすべてが自分の思い通りにいくとはかぎらないから、望んだことの九分が叶ったら満足すべきだということ。
世の中は年中三月常月夜嬶十七俺二十負わず借らずに子三人
よのなかはねんじゅうさんがつじょうつきよ かかあじゅうしちおれはたち おわずからずにこさんにん
世の中は、いつも三月頃の温暖な気候で、夜は明るい月夜、妻は十七歳自分は二十歳、責任も借金もなく、子どもは三人持つ暮らしが望ましいということ。江戸時代の庶民のささやかな願望をいった言葉。
世の中は三日見ぬ間の桜かな
よのなかはみっかみぬまのさくらかな
世の中の移り変わりが激しいことを、桜の花があっという間に散ってしまうことに掛けて言った言葉。もとは江戸時代の俳人大島蓼太の句「世の中は三日見ぬ間に桜かな」からで、三日外出しなかったら桜の花が咲きそろっているという意だったもの。単に「三日見ぬ間の桜」ともいう。
世は相持ち
よはあいもち
世の中はお互いに助け合っていくことで成り立つということ。「世の中は相持ち」ともいう。
世は張り物
よははりもの
世の中には、体裁よく見せかけているものが多々あるということ。また、見栄を張ることが世渡りの知恵だということ。「張り物」は、木や竹の骨に紙などを張って岩などに見せかける道具のこと。「世間は張り物」ともいう。
世渡りの殺生は釈迦も許す
よわたりのせっしょうはしゃかもゆるす
生活のためならば、多少の不道徳や無慈悲な行いは止むを得ないということ。
乱世の英雄
らんせのえいゆう
世の中の乱れに乗じて活躍する英雄のこと。中国、後漢の時代、許劭が曹操を評して言ったという故事から。
渡る世間に鬼はない
わたるせけんにおにはない
世の中は薄情な人ばかりではなく、困った時には助けてくれる情け深い人もいるというたとえ。