「大」を含むことわざ
全83件
諍いをしいしい腹を大きくし
いさかいをしいしいはらをおおきくし
喧嘩ばかりしている夫婦なのに、子どもだけはよくできるということ。
井の中の蛙大海を知らず
いのなかのかわずたいかいをしらず
他に広い世界があることを知らずに、自分の周りの狭い見識や知識にとらわれている人を嘲笑する言葉。小さな井戸にすむ蛙は、大きな海があることを知らないという意から。
上を下への大騒ぎ
うえをしたへのおおさわぎ
上にあるべきものが下へ、下にあるべきものが上へというような、ごった返した大騒動のこと。
独活の大木
うどのたいぼく
身体ばかり大きくて何の役にも立たない人のたとえ。独活は丈は大きくなるが、茎が柔らかいため材木にならないという意から。「独活の大木柱にならぬ」ともいう。
瓜の皮は大名に剝かせよ柿の皮は乞食に剝かせよ
うりのかわはだいみょうにむかせよかきのかわはこじきにむかせよ
瓜の皮は厚くむき、柿の皮は薄くむいたほうがおいしいということ。大名はおう揚なので、瓜の皮を厚くむかせる時に適し、貧乏な乞食は柿の皮を薄くむかせる時に適しているという意から。
江戸っ子の往き大名還り乞食
えどっこのゆきだいみょうかえりこじき
江戸っ子は気前がよく無計画なので、往きは大名のように贅沢をしてお金を使い果たし、帰りには乞食のように一文無しになるということ。
江戸は八百八町大坂は八百八橋
えどははっぴゃくやちょう おおさかははっぴゃくやばし
江戸は町の数が多く、大阪には橋が多くて、どちらも町並みが広くにぎわっているということ。「八百八」は実数ではなく、数の多さを表す。
大嘘はつくとも小嘘はつくな
おおうそはつくともこうそはつくな
誰も信用しなような大きな嘘はついても害が少ないが、小さな嘘は真偽がわかりにくく、人が信じ込む恐れがあるので、ついてはいけないということ。
大男総身に知恵が回りかね
おおおとこそうみにちえがまわりかね
からだばかり大きくて愚かな男をあざけっていう言葉。
大男の殿
おおおとこのしんがり
からだばかり大きいくせに、いつも人に後れを取る男をあざけっていう言葉。
大風が吹けば桶屋が儲かる
おおかぜがふけばおけやがもうかる
意外なところに影響が出るたとえ。また、あてにならない期待をするたとえ。大風が吹けば土ぼこりが立って目に入り、目の不自由な人が増える。目の不自由な人は三味線で生計を立てようとするので、三味線に使う猫の皮がたくさん必要になる。猫が減ればねずみが増え、ねずみが桶をかじるので桶屋が儲かって喜ぶ、という話から。「風が吹けば桶屋が儲かる」「風が吹けば桶屋が喜ぶ」ともいう。
大河を手で堰く
おおかわをてでせく
無謀で不可能なことをするたとえ。大きな川を手で堰き止めようとするということから。
大きい薬缶は沸きが遅い
おおきいやかんはわきがおそい
大人物は大成するのに時間がかかるというたとえ。大きい薬缶は水がたくさん入るので沸騰するのに時間がかかるということから。
大きな家には大きな風
おおきないえにはおおきなかぜ
人にはそぜぞれの境遇に合った悩みがあるということ。金持ちは何の心配もないように見えるが、家が大きければ、それなりに風当たりが強く、金持ちなりの悩みがあるという意から。
大木の下に小木育たず
おおきのしたにおぎそだたず
大きな権力の庇護の下では立派な人間は育ちにくいというたとえ。大きな木の下は採光や風通しも悪く、小さな木が育たないという意から。
大木の下に小木育つ
おおきのしたにおぎそだつ
強大な権力を持つ人物のもとには、その庇護を受けている者がたくさんいることのたとえ。
大遣いより小遣い
おおづかいよりこづかい
大きくまとまった一度の出費よりも、日常のこまごました出費のほうが、かえって大きい金額になりやすいというたとえ。
大摑みより小摑み
おおづかみよりこづかみ
一度に大儲けしようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが、結果的には成功するということ。
大所の犬になるとも小所の犬になるな
おおどころのいぬになるともこどころのいぬになるな
どうぜ人に仕えるなら、勢力・権力のある相手の下につけというたとえ。
大取りより小取り
おおどりよりこどり
一度に大儲けしようとするより、少しずつ確実に儲けていくほうが堅実だということ。
大鍋の底は撫でても三杯
おおなべのそこはなでてもさんばい
規模が大きいものは、なにもかにも大きくたいしたものだというたとえ。大きな鍋は底に残ったものを集めても碗に三杯分はあるという意から。
大船に乗ったよう
おおぶねにのったよう
信頼できるものに任せすっかり安心しきったようす。難破する心配のない大きな船に乗ったようだということから。
大風呂敷を広げる
おおぶろしきをひろげる
大げさなことを言うこと。また、ほらを吹くこと。
大見得を切る
おおみえをきる
大げさな言動をとって、自分の自信のほどを強調すること。「大見得」は歌舞伎役者が、芝居が最高潮に達した時に目立つ表情や演技をすることで、大げさな言動で自分を誇示するということから。
大水に飲み水なし
おおみずにのみみずなし
人は大勢いても本当に役に立つ人は少ないというたとえ。洪水の水はたくさんあっても、飲み水としては使えないということから。「火事場に煙草の火なく大水に飲み水なし」ともいう。
大向こうを唸らせる
おおむこうをうならせる
役者が大向こうにいる観客の賞賛を受けること。また、一般大衆の人気を得ること。「大向こう」は、舞台の正面後方にある観客席のことで、転じて芝居好きの観客のこと。その芝居通を唸らせるような演技をするということから。
大目に見る
おおめにみる
少しくらいの欠点や過失を厳しくとがめず寛大に扱うこと。
大家と言えば親も同然店子と言えば子も同然
おおやといえばおやもどうぜん たなこといえばこもどうぜん
借家人にとって家主は親と同様の存在であり、家主にとって借家人は我が子同様の存在だということ。「店子」は、借家人の意。昔の大家と店子の関係をいった言葉。
女の髪の毛には大象も繋がる
おんなのかみのけにはたいぞうもつながる
女の魅力には、男の心を引きつける強い力があるというたとえ。女の髪の毛で足を繋がれて動けなくなった大きな象を、煩悩にとらわれて悟れない人にたとえた仏教の経典から。
聞くと見るとは大違い
きくとみるとはおおちがい
人から聞いたのと実際に見るのとでは大きな違いがあるということ。
京の着倒れ大坂の食い倒れ
きょうのきだおれ おおさかのくいだおれ
京都の人は衣装にお金をかけ、大阪の人はぜいたくな飲食をして、そのために財産をなくしてしまう人さえあるということ。
京の夢大阪の夢
きょうのゆめ おおさかのゆめ
京都の夢がふっと大阪に変わるように夢はとりとめのないものだということ。また、夢では大阪のことも京都のこともたやすく見られるように、夢でなら様々な願望が叶うものだということ。 夢の話や夢のような話をする前に唱える言葉。江戸いろはがるたの最後の句。
口では大阪の城も建つ
くちではおおさかのしろもたつ
口で言うだけなら、どんな立派なことでも言えるというたとえ。
攻撃は最大の防御
こうげきはさいだいのぼうぎょ
守りにまわらず、積極的に攻めることが一番の防御の方法であるということ。
後生が大事
ごしょうがだいじ
来世の安楽を願って信心することが大切だということ。
後生大事や金欲しや死んでも命のあるように
ごしょうだいじやかねほしやしんでもいのちのあるように
来世の安楽を願いながら、現世の金も欲しいと、あれもこれも願う人間の強欲さのたとえ。
子供は風の子大人は火の子
こどもはかぜのこ おとなはひのこ
子どもは寒い風が吹く中でも元気に外で遊びまわり、大人は寒がって火のそばを離れないということ。
材大なれば用を為し難し
ざい だいなればようをなしがたし
材木が大きすぎると使いづらいという意味。転じて、立派すぎる人物は世の中になかなか受け入れられないというたとえ。
死にたいと麦飯食いたいほど大きな嘘はない
しにたいとむぎめしくいたいほどおおきなうそはない
人間は時には心にもないことを言うということ。死にたいと言っても本当に死ぬ気のある者はいないし、麦飯を食べたいと言っても本当は粗食を好むわけではないということ。
小異を捨てて大同につく
しょういをすててだいどうにつく
多少の意見の違いがあっても、多数が支持する意見に従うということ。「大同」は、多くの者が一つにまとまること。
小事は大事
しょうじはだいじ
些細なことから大事が起こる。小事だからといって物事をあなどってはいけないということ。
少年よ大志を抱け
しょうねんよ たいしをいだけ
「若者たちよ、大きな志を持って世の中に飛躍せよ」と、前途洋々たる若者たちを励ますことば。札幌農学校教頭だったアメリカ人クラーク博士が帰国の際、学生たちに残したことば“Boys, be ambitious”から。
小の虫を殺して大の虫を助ける
しょうのむしをころしてだいのむしをたすける
小さなものを犠牲にして大きなものを守ること。また、全体を生かすために一部分を犠牲にすることのたとえ。
小を捨てて大に就く
しょうをすててだいにつく
小さなものを犠牲にして重要なものを守ること。
末大なれば必ず折る
すえだいなればかならずおる
下の者の勢力が強くなると、上の者は必ず倒されてしまうというたとえ。松葉が茂り重くなると、強い幹も折れてしまうという意から。
大隠は市に隠る
たいいんはいちにかくる
本当の隠者は、人里離れたようなところに隠れ住んでいるのではなく、市中で人と交わって暮らしているということ。「大隠」は悟りを開いた隠者の意味。
大恩は報せず
たいおんはほうせず
小さな恩を受けるとすぐ気づいて恩返しが出来るが、大きすぎる恩恵を受けたときは、その大きさのために気づかず報いようとしないものだということ。
大海の一滴
たいかいのいってき
大きな海の中の一滴の水のように、果てしなく広いところにきわめて小さなものがあることのたとえ。
大海は芥を択ばず
たいかいはあくたをえらばず
度量が広くどんな相手でもすべて受け入れるというたとえ。「芥」はごみのことで、大海は川からごみが流れ込むことを気にせず受け入れるという意味。
大海を手で塞ぐ
たいかいをてでふさぐ
とうてい出来るはずがない不可能なことをするたとえ。大海の水を手で堰き止めようとする意味。
大姦は忠に似たり
たいかんはちゅうににたり
大悪人は本性を隠して主君に仕えるので、あたかも忠臣のようにみえるということ。「大姦」は大悪人の意。
大義親を滅す
たいぎ しんをめっす
国や君主に尽くす時は親子兄弟さえ犠牲にすることがあるということ。
大吉は凶に還る
だいきちはきょうにかえる
吉は縁起がいいが、それが過ぎて大吉になると凶に近づく。幸せはほどほどが良いというたとえ。
大疑は大悟の基
たいぎはたいごのもとい
大きな疑いを持つということは、大きな悟りを開くもとであるということ。
大魚は小池に棲まず
たいぎょはしょうちにすまず
大人物はつまらない仕事や地位には満足しないというたとえ。大きな魚は小さな池には棲んでいないという意から。
大工の掘っ立て
だいくのほったて
人の世話を焼く人が、忙しくて自分自身のことに手が回らないたとえ。また、人に忠告して自分は実践しないたことのとえ。他人のために立派な家を建てる大工が自分は粗末な掘っ立て小屋に住んでいるという意から。
大軍に関所なし
たいぐんにせきしょなし
大きな勢力にはかなわないということ。大軍に攻められたらそれをはばむ関所などないという意から。
大賢は愚なるが如し
たいけんはぐなるがごとし
本当に賢い人は知識をひけらかさないから、一見愚か者のように見えるということ。
大行は細謹を顧みず
たいこうはさいきんをかえりみず
大事業を成し遂げようとする者は、小さな事柄など気にかけないということ。「細謹」は細かいことに気を配る意。
大功は拙なるが如し
たいこうはせつなるがごとし
真の名人は小細工をしないから、一見すると下手に見えるということ。
大功を成す者は衆に謀らず
たいこうをなすものはしゅうにはからず
大事業を成し遂げる者は、周囲の意見を聞いたり相談したりせず、自分の判断で事を行うということ。
大功を論ずる者は小過を録せず
たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず
大きな功績を表彰しようと議論する時、たとえそのかげに小さな過失があっても大目に見て問題にしないということ。
大黒柱
だいこくばしら
家の中心に立てる太い柱。または、国や家を支えている中心人物のこと。
大根と女房は盗まれるほど良い
だいこんとにょうぼうはぬすまれるほどよい
大根や女房は盗まれたり手を出されたりするほうが魅力があるということ。
大根の皮取らぬ阿呆生姜の皮取る阿呆
だいこんのかわとらぬあほう しょうがのかわとるあほう
大根は皮をむかないとまずい。生姜は皮をむくと食べるところが少なくなる。物事の適正を知らない愚か者のたとえ。
大根を正宗で切る
だいこんをまさむねできる
大げさなことをするたとえ。また、大人物につまらないことをさせることのたとえ。「正宗」は鎌倉時代の名刀で、たかが大根を切るのにその名刀を使うという意から。
大木は風に折らる
たいぼくはかぜにおらる
優れた人や高い地位の人ほど、人からねたまれて身を滅ぼしやすいことのたとえ。高い木ほど強い風を受けて折れやすいという意から。「高木は風に折らる」ともいう。
大勇は勇ならず
だいゆうはゆうならず
本当に勇気のある人は、むやみに人と争ったりしないから、一見勇気がないように見えるということ。「大勇は怯なるが如し」ともいう。
大欲は無欲に似たり
たいよくはむよくににたり
大きな望みを持つものは、小さな利益にはこだわらないので、一見欲がないようにみえるということ。また、あまりに欲深いものは、欲に目がくらんで損を招き、結局無欲のものと同じ結果になるということ。
大漁の明日
たいりょうのあした
良いことは、そうそう長続きはしないということ。大漁の次の日も大漁であるとは限らないという意から。
立ち寄らば大木の陰
たちよらばおおきのかげ
人を頼るなら、社会的に勢力がある人がよいというたとえ。身を寄せるなら、大きな木の下が安全であるという意から。「立ち寄らば大樹の陰」「寄らば大樹の陰」ともいう。
立ち寄らば大樹の陰
たちよらばたいじゅのかげ
人を頼るなら、社会的に大きな力がある人がよいというたとえ。身を寄せるなら、大きな木の下が安全であるという意から。「立ち寄らば大木の陰」「寄らば大樹の陰」ともいう。
小さく生んで大きく育てる
ちいさくうんでおおきくそだてる
子どもは小さい子を楽に生んで大きく育てるのが賢明だということ。事業なども小規模で始めてだんだん大きくしていくのがよいやり方だということ。
釣り落とした魚は大きい
つりおとしたさかなはおおきい
手に入れ損なったものは、くやしさが加わって、特にすぐれたもののように感じられるというたとえ。「魚」は「うお」とも読む。「逃がした魚は大きい」ともいう。
逃がした魚は大きい
にがしたさかなはおおきい
手に入れそこなったものは、惜しく思うあまりに、実際より価値があるように感じられるというたとえ。「魚」は「うお」とも読む。
馬鹿の大足
ばかのおおあし
大きな足は馬鹿のしるしであるという俗説から、足の大きな人をからかっていうことば。
馬鹿の大食い
ばかのおおぐい
大食漢をからかっていうことば。また、食事の作法をわきまえないことの非難のことばとしても使われる。
尾大掉わず
びだいふるわず
上に立つ者より下の者の勢いが強く、治めにくいことのたとえ。尾があまりに大きいと、自由に動かせないという意から。
坊主捨て置け医者大事
ぼうずすておけいしゃだいじ
急病の時は、急いで医者を呼ぶのが大事だということ。
見掛けばかりの空大名
みかけばかりのからだいみょう
見かけは豪勢だが、中身は貧弱なことのたとえ。
見ると聞くとは大違い
みるときくとはおおちがい
実際に見るのと人から聞いたのとでは大きな違いがあるということ。また、噂と事実が違うことにもいう。
行き大名の帰り乞食
ゆきだいみょうのかえりこじき
はじめに無計画に金を使い、あとでどうにもならなくなること。旅に出て、行きは大名のように贅沢に金を使い、帰りは旅費が足りなくなり乞食のようなみじめな思いをするという意から。
寄らば大樹の陰
よらばたいじゅのかげ
同じ頼るなら、社会的に大きな力がある人がよいというたとえ。身を寄せるなら、大きな木の下が安全であるという意から。「立ち寄らば大木の陰」「立ち寄らば大樹の陰」ともいう。