「身」を含むことわざ
全60件
垢も身のうち
あかもみのうち
垢も身体の一部であるから、長湯して丹念に身体を洗うのもほどほどにせよという、風呂好きの人をからかって言うことば。「腹も身の内」をもじったことば。
悪事身にかえる
あくじ みにかえる
自分の犯した悪事は、めぐりめぐって戻ってきて自分を苦しめる結果になるということ。
悪銭身に付かず
あくせんみにつかず
不当な手段で得た金は大切にしないから、とかくつまらないことに使ってしまい残らないものだということ。
仇も情けも我が身より出る
あだもなさけもわがみよりでる
人から憎まれたり愛されたりするのは、自分の心がけや行いによるということ。
姉女房は身代の薬
あねにょうぼうはしんだいのくすり
夫より年上の妻は家計のやりくりもうまく、夫に尽くすので、家庭が円満であるということ。
生き身は死に身
いきみはしにみ
この世に生きているものは、いつかは必ず死ぬものであるということ。
憂き身をやつす
うきみをやつす
身体がやせ細るほど心を悩ますこと。また、苦労や辛さなど意に介さず物事に熱中すること。「憂き身」は辛いことが多い身の意。
易者身の上知らず
えきしゃ みのうえしらず
他人の事についてあれこれ占う易者も、自分の事は正しい判断が出来ないということ。
大男総身に知恵が回りかね
おおおとこそうみにちえがまわりかね
からだばかり大きくて愚かな男をあざけっていう言葉。
女三人あれば身代が潰れる
おんなさんにんあればしんだいがつぶれる
娘が三人いると、嫁入り支度で財産がなくなってしまうということ。
陰陽師身の上知らず
おんようじ みのうえしらず
他人の事についてあれこれ占う易者も、自分の事は占えず正しい判断が出来ないということ。
肩身が狭い
かたみがせまい
世間に対して面目が立たず、恥ずかしい思いをすること。「肩身」は、世間や他人に対する面目の意。
悲しい時は身一つ
かなしいときはみひとつ
困ったり落ちぶれたりすると、他人は当てにならず、頼りになるのは自分だけだということ。「身一つ」は財産もなく自分の体だけという意。
皮引けば身が痛い
かわひけばみがいたい
密接な関係にあるものは、一方に何かが起これば他方にもすぐに影響が及ぶことのたとえ。皮を引っ張れば、その下の肉も引っ張られて痛いことから。「皮引けば身が付く」ともいう。
皮引けば身が付く
かわひけばみがつく
密接な関係にあるものは、一方に何かが生じると他方にも影響が及ぶことのたとえ。皮を引っ張れば、その下の肉も一緒に付いてくるということから。「皮引けば身が痛い」ともいう。
昨日は人の身今日は我が身
きのうはひとのみ きょうはわがみ
人の運命は予測しがたく、他人にふりかかった災難が、いつ自分にもふりかかるかわからないということ。
気の毒は身の毒
きのどくはみのどく
「気の毒」は自分の気持ちの毒になることの意で、心配事は身体に悪いということ。
臭いもの身知らず
くさいものみしらず
自分の悪臭に気がつかないように、欠点は自覚しにくいというたとえ。
薬は身の毒
くすりはみのどく
病気を治すための薬も、適量以上飲めばかえって体に悪いということ。
芸が身を助けるほどの不仕合わせ
げいがみをたすけるほどのふしあわせ
落ちぶれて不幸な生活のたとえ。習い覚えた芸事で、暮らしを立てる不幸な身の上になってしまったという意から。
芸は身につく
げいはみにつく
いったん習い覚えた芸は、一生その人の能力として使うことができるということ。
芸は身の仇
げいはみのあだ
習い覚えた芸事に夢中になり、身を滅ぼすことがあるというたとえ。
芸は身を助ける
げいはみをたすける
一芸にすぐれていると、万一の時には生計の助けになるということ。
健全なる精神は健全なる身体に宿る
けんぜんなるせいしんはけんぜんなるしんたいにやどる
身体が健康であれば、それに伴って精神も健全であるということ。ローマの詩人ユウェナリスの詩集から出た言葉。本来は「健やかな身体に健やかな精神が宿るように望むべきである」の意。
功成り名遂げて身退くは天の道なり
こうなりなとげてみしりぞくはてんのみちなり
りっぱな仕事を成し遂げて名声を得たら、その地位にとどまらず退くのが、自然の摂理にかなった身の処し方であるということ。
小男の総身の知恵も知れたもの
こおとこのそうみのちえもしれたもの
小男の全身が知恵だとしても、その量はたかが知れているということ。「大男総身に知恵が回りかね」に対して言い返す言葉。
心の鬼が身を責める
こころのおにがみをせめる
良心に責められることのたとえ。「心の鬼」は、良心の呵責の意。
心は二つ身は一つ
こころはふたつみはひとつ
あれもこれもと心は二つのことを望むが、自分のからだは一つしかなく、思い通りにならないということ。
子を棄つる藪はあれど身を棄つる藪はなし
こをすつるやぶはあれどみをすつるやぶはなし
困窮すると最愛のわが子でも棄てることができるが、自分の身だけは棄てることができないということ。
酒は燗肴は刺身酌は髱
さけはかん さかなはさしみ しゃくはたぼ
酒を飲むには、ほどよい燗で、酒の肴は刺身、酌は若い女性にしてもらうのがいいということ。「髱」は日本髪の後頭部の部分の髪。転じて若い女性。
三寸の舌に五尺の身を亡ぼす
さんずんのしたにごしゃくのみをほろぼす
不用意な発言のために、身を滅ぼしてしまうことがあるので、口を慎めということ。わずか三寸の舌が五尺の体を滅ぼしてしまうという意から。
獅子身中の虫
しし しんちゅうのむし
組織などの内部にいながら害を与える者や、恩を仇で返す者のたとえ。獅子の体内に寄生して、恩恵を受けていながらついには獅子に害を加えて死に至らせる虫の意から。
修身斉家治国平天下
しゅうしんせいかちこくへいてんか
天下を治めるには、まず自分の心と行いを正しくし、次に家庭を整え、次に国家を治めて天下を平和にすべきだということ。
述懐奉公身を持たず
じゅっかいぼうこうみをもたず
不平、不満を持ちながら働いていても、身が持たないということ。
身体髪膚これを父母に受く
しんたいはっぷ これをふぼにうく
人の身体はすべて父母から受けたものであるから、大切にしなければならないということ。後に「敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」と続く。
粋が身を食う
すいがみをくう
遊びの道に通じた粋人は、遊興の道にふけって最後は身を滅ぼしてしまうということ。
世上物騒我が身息災
せじょうぶっそうわがみそくさい
世間にどんな事が起こっても、自分の身が安全ならかまわない。世の中に無関心で利己主義な人のことをいう。
腹も身のうち
はらもみのうち
腹も体の一部だから暴飲暴食は慎めということ。
武士は相身互い
ぶしはあいみたがい
武士同士は同じ立場にあるのだから、互いに理解し合って助け合うべきだということ。転じて、同じ立場にある者は、思いやりをもって互いに助け合うべきだということ。
待たるるとも待つ身になるな
またるるともまつみになるな
人を待つのは腹立たしいから、人を待たせることはあっても自分は待つ立場にはなるなということ。
待つ身より待たるる身
まつみよりまたるるみ
人を待っている人もつらいものだが、待たせている者も相手のことが気になってつらいものだということ。
身から出た錆
みからでたさび
自分自身で犯した悪行の結果として自分が苦しむこと。
三度諌めて身退く
みたびいさめてみしりぞく
繰り返し主君をいさめても聞き入れられない時は、潔く辞職するのが賢明だということ。
身で身を食う
みでみをくう
自分で自分をだめにすることのたとえ。自分で自分のからだを食べるという意から。「身で身を詰める」ともいう。
身に過ぎた果報は災いの基
みにすぎたかほうはわざわいのもと
分不相応の幸福は、かえって不幸を招くもとになるから、分相応な幸せがよいということ。「果報」は幸運の意。
身ほど可愛いものはない
みほどかわいいものはない
人は自分の身が何よりも大事であるということ。
身も蓋もない
みもふたもない
言動が露骨すぎて味気ないこと、率直すぎて話の続けようがないことのたとえ。「身」は蓋に対して器の意。器も蓋もなく、剝き出しで隠しようがない状態という意から。
身を粉にする
みをこにする
労力を惜しまず、一生懸命に働くようす。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ
みをすててこそうかぶせもあれ
自分の身を犠牲にする覚悟でやって、はじめて困難を解決する方法がみつかり、事を成就することができるということ。溺れかけたとき、水に身をまかせれば体が浮き上がり、浅瀬に立つことができるという意から。
身を捨てる藪はない
みをすてるやぶはない
切羽詰まっても、最後まで自分の身だけは棄てることができないということ。
娘三人持てば身代潰す
むすめさんにんもてばしんだいつぶす
娘を三人持てば、その嫁入り支度で財産がなくなるということ。
養生に身が痩せる
ようじょうにみがやせる
養生のために気を使ったり、金銭の心配をして、かえって心労で痩せてしまうということ。
欲は身を失う
よくはみをうしなう
欲張りは身を滅ぼすもとであるということ。
欲を知らねば身が立たぬ
よくをしらねばみがたたぬ
人並みに欲望がなければ、暮らしていくことはできないということ。
両方立てれば身が立たぬ
りょうほうたてればみがたたぬ
一方に良いようにすれば、他方が不満に思う。どちらにも都合の良いようにするのは難しく、中に入った自分が苦しい立場に立ち、犠牲になってしまうということ。
蠟燭は身を減らして人を照らす
ろうそくはみをへらしてひとをてらす
自分の身を犠牲にして、他人のためにつくすことのたとえ。
我が身の臭さ我知らず
わがみのくささわれしらず
自分の欠点はなかなか気がつかないというたとえ。
我が身の事は人に問え
わがみのことはひとにとえ
自分のことはわかりにくいから、人の意見を聞くのがよいということ。
我が身を立てんとせばまず人を立てよ
わがみをたてんとせばまずひとをたてよ
自分の身を立てたいと望むなら、まず人を引き立てるように心がけよということ。
我が身を抓って人の痛さを知れ
わがみをつねってひとのいたさをしれ
自分の身に引き比べて、人の苦しみや痛みを思いやることが大切だということ。