「者」を含むことわざ

全84件

青表紙を叩いた者にはかなわぬ
あおびょうしをたたいたものにはかなわぬ
きちんと学問に励んだ者にはかなわないというたとえ。「青表紙」は青い表紙を多く用いた四書五経などの経書のこと。
赤子のうちは七国七里の者に似る
あかごのうちはななくにななさとのものににる
赤ん坊ははっきりした特長がないので、似てると思って見ればあちこちの誰にでも似て見えるということ。「七国七里」は諸所方々のこと。
垢で死んだ者はない
あかでしんだものはない
風呂に入らなければ垢がたまって不潔だがそれが原因で死んだ人はいない。風呂嫌いの言い訳、または風呂嫌いに対する皮肉の言葉として使われる。
当たった者のふの悪さ
あたったもののふのわるさ
悪いことに、たまたま当たった者が不運だったということ。「ふ」は運の意。大勢が罪を犯したのに、そのうちの誰かが見つかったような場合にいう。
医者が取るか坊主が取るか
いしゃがとるかぼうずがとるか
生死の境にいるような重病人のこと。生きているうちは医者が金を取り、死んでしまえば僧侶が金を取るということから。また、所詮あの世に金は持っていけないと守銭奴を皮肉ることば。
医者寒からず儒者寒し
いしゃさむからずじゅしゃさむし
医者はおおむね裕福で、学者はたいてい貧乏だということ。「儒者」は学者、「寒し」は貧しい意。
医者上手にかかり下手
いしゃじょうずにかかりべた
物事はうまく行うためには相手を信用しなければならないというたとえ。どんな名医でも、患者が信頼して従わなければ病気を治すことは出来ないという意から。
医者と味噌は古いほどよい
いしゃとみそはふるいほどよい
医者は経験を積んだ年寄りのほうが信頼できるし、味噌は年月が経ったもののほうがおいしいということ。
医者の薬も匙加減
いしゃのくすりもさじかげん
何事も加減が大事だというたとえ。医者がどんなに良い薬を使っても、分量が適切でなければ効き目がないという意から。
医者の自脈効き目なし
いしゃのじみゃくききめなし
人は専門のことでも、自分のことになると確実な処理ができないというたとえ。医者は他人の病気は治せても、自分の病気は適切な処置ができないという意から。
医者の只今
いしゃのただいま
あてにならない約束のたとえ。往診をたのまれた医者は「只今、参ります」と返事するが、なかなか来てくれないことから。
医者の不養生
いしゃのふようじょう
口では立派なことを言いながら、自分では実行していないことのたとえ。患者に養生を勧める医者が自分の健康に注意しない意から。
医者よ自らを癒せ
いしゃよみずからをいやせ
他人に立派なことを言う人は自分も立派でなければならにというたとえ。患者を治療する医者は自分自身も健康に注意せよという意。
一銭を笑う者は一銭に泣く
いっせんをわらうものはいっせんになく
わずかな金銭を粗末に扱うものは、いつかそのわずかな金銭に泣くはめになる。たとえわずかな金額でも大事にしなければならないという戒めのことば。
居ない者貧乏
いないものびんぼう
その場に居合わせない者は、分け前をもらえなかったり、自分のうわさ話をされたりして、いろいろと損をするということ。
色気と痔の気のない者はない
いろけとじのけのないものはない
人は誰でも似たり寄ったりだということ。痔で悩む人が多いことから、色気と痔の気の語呂を合わせて生まれたことわざ。
易者身の上知らず
えきしゃ みのうえしらず
他人の事についてあれこれ占う易者も、自分の事は正しい判断が出来ないということ。
えせ者の空笑い
えせもののそらわらい
軽薄な者や、したたかな者が真実をかくすため,おかしくもないのに追従笑いなどをすること。「えせ者」な偽者の意。
お医者様でも草津の湯でも惚れた病は治りゃせぬ
おいしゃさまでもくさつのゆでもほれたやまいはなおりゃせぬ
恋わずらいは、薬や温泉でも治せないというたとえ。
起きて働く果報者
おきてはたらくかほうもの
健康で働けることは、何よりも幸せだということ。「果報者」は幸運な人の意。
奢る者は心常に貧し
おごるものはこころつねにまずし
贅沢な生活を好む者は、満足することを知らず、満たされずに常に不平不満の気持ちを持ち続け、その心は貧しいということ。
落ち武者は薄の穂にも怖ず
おちむしゃはすすきのほにもおず
怖いと思えば、なんでもないものまで怖く感じることのたとえ。戦に負けて逃げる落ち武者は、揺れるすすきの穂まで怖がるということから。
己に如かざる者を友とするなかれ
おのれにしかざるものをともとするなかれ
自分をより向上させるためには、自分より劣った者を友として交際すべきではないという教え
溺れる者は藁をも摑む
おぼれるものはわらをもつかむ
危急の際には、頼りにならないものにも頼ろうとするたとえ。溺れかけている者は、水に浮かぶ藁のような頼りにならないものにもすがりついて助かろうとするという意から。「藁にも縋る」ともいう。
愚か者に福あり
おろかものにふくあり
愚か者は欲も野心もないので、人に恨まれたり憎まれたりすることもなく、平穏無事で幸福な人生を送ることができるということ。
女は己を説ぶ者のために容づくる
おんなはおのれをよろこぶもののためにかたちづくる
女は自分を愛してくれる男のために、よりいっそう念入りに化粧をし着飾ったりするということ。
海中より盃中に溺死する者多し
かいちゅうよりはいちゅうにできしするものおおし
海で溺れて死ぬ人より酒の飲みすぎで死ぬ人の方が多いということ。
学者の取った天下なし
がくしゃのとったてんかなし
学者は学問の上で政治を論ずるが、実際は理屈どおりにはいかず、学者に現実の国家を治める能力はないということ。
学者むしゃくしゃ
がくしゃむしゃくしゃ
学者は気難しく理屈っぽいということ。「学者」と「むしゃくしゃ」の「しゃ」の語呂合わせでおもしろくいった言葉。
金なき者は金を使う
かねなきものはかねをつかう
金持ちは金に執着して金を惜しむが、金のない者は、かえって執着しないで浪費するものだということ。
神は自ら助くる者を助く
かみはみずからたすくるものをたすく
神は、他人に頼らず自ら努力する者を助けて幸せを与えるということ。「神は自ら助くる者を助く」ともいう。
来る者は拒まず
きたるものはこばまず
自分を信じて頼ってくる者は、どんな人間でも拒まないということ。
愚者の百行より知者の居眠り
ぐしゃのひゃっこうよりちしゃのいねむり
愚か者の数々の行いは、優れた人の居眠りにも及ばないということ。転じて、つまらないものが数多くあるより、よいものが少しあるほうがいいというたとえ。
愚者も一得
ぐしゃもいっとく
愚か者でも、たまにはいい考え方をすることがあるということ。「愚者にも一得」「愚者の一得」ともいう。
経験は愚か者の師
けいけんはおろかもののし
愚か者に教えるには、実際に経験させてみるのがいいということ。経験の大切さをいった言葉。
賢者ひだるし伊達寒し
けんじゃひだるし だてさむし
人並みのことをしない者はつらい目にあうということ。賢者は清貧のために貧乏でひもじい思いをし、伊達者は見栄を張って薄着でいるので寒い思いをするという意から。「ひだるし」は、ひもじいの意。
恋は曲者
こいはくせもの
恋は理性を失わせるから、恋をした人は常識では考えられないような、とんでもないことをするおそれがあるということ。
恒産なき者は恒心なし
こうさんなきものはこうしんなし
一定の財産や職業がなければ、正しく落ち着いた心を持つことができないということ。「恒産」は一定の財産や安定した職業、「恒心」は正常な心という意。
志ある者は事竟に成る
こころざしあるものはことついになる
確固たる志を持っている者は、どんな困難があっても最後には必ず成功するということ。
最後に笑う者が最もよく笑う
さいごにわらうものがもっともよくわらう
最初に笑っていた者も最後に泣くこともある。最終の結果が出たあとに笑える者が最高であるということ。
酒と産には懲りた者がない
さけとさんにはこりたものがない
酒の飲みすぎも出産も辛く苦しいものだが、もうやめたという者もない。酒を飲むこと、子どもを持つことはやはり楽しみがあるということ。
去る者は追わず来る者は拒まず
さるものはおわず きたるものはこばまず
自分を信じられずに、離れて行く者を決して引き止めることはしない。自分を信じて頼ってくる者は、どんな人間でも拒まない。その人の心に任せて、決して無理強いはしないということ。
去る者は日々に疎し
さるものはひびにうとし
死んだ人は、月日が経つとだんだんと忘れられていく。また、親しくしていた人も、遠く離れてしまうとしだいに疎遠になるということ。
鹿を逐う者は山を見ず
しかをおうものはやまをみず
利益を得ることに夢中になっている者は、周囲の事を考える余裕がなくなり道理を忘れてしまうというたとえ。鹿を追う者は狩りに夢中になり山の様子が目に入らないという意から。
死ぬ死ぬと言う者に死んだ例なし
しぬしぬというものにしんだためしなし
死ぬ死ぬと言う者にかぎって、本当に自殺する者はいないということ。
死ぬ者貧乏
しぬものびんぼう
生きてさえいれば、どんな幸運にめぐり合うかもしれないのに、死んでしまってはどうにもならない。死んだ者が一番損だということ。
士は己を知る者の為に死す
しはおのれをしるもののためにしす
男子は自分の真価を認めてくれる者のためには、命さえ惜しまずに尽くすということ。「士は己を知る者の為に死し、女は己を説ぶ者の為に容づくる」と続く。
姑の十七見た者ない
しゅうとめのじゅうしち みたものない
姑は自分の若い頃のことを引き合いに出して嫁に小言を言うが、誰も姑の若い時を知らないので当てにはならないということ。
正直者が馬鹿を見る
しょうじきものがばかをみる
ずる賢く立ち回る者が得をして、正直に規則や秩序を守る者が損をするというたとえ。
生者必滅会者定離
しょうじゃひつめつ えしゃじょうり
命ある者はいつか必ず死に、出会った者はいずれ別れるのがこの世の定めであるということ。
知る者は言わず言う者は知らず
しるものはいわずいうものはしらず
物事を本当に知っている人はむやみに口に出さないが、よく知らぬ者にかぎって軽々しくしゃべるということ。
仁者は憂えず知者は惑わず勇者は懼れず
じんしゃはうれえず ちしゃはまどわず ゆうしゃはおそれず
仁徳の備わった者はものの道理に従って行動するから、何ひとつ心配することがない。知恵を備えた者は道理をわきまえているので事をなすにあたって迷いがない。勇気がある者は信念を持って行動しどのような事態にも臆することがないということ。
仁者は山を楽しむ
じんしゃはやまをたのしむ
仁徳の備わった人は、心が静かで何事にも動じないからどっしりかまえた山を愛し楽しむということ。
生ある者は必ず死あり
せいあるものはかならずしあり
生きているものは必ず死ぬときがくるということ。
大功を成す者は衆に謀らず
たいこうをなすものはしゅうにはからず
大事業を成し遂げる者は、周囲の意見を聞いたり相談したりせず、自分の判断で事を行うということ。
大功を論ずる者は小過を録せず
たいこうをろんずるものはしょうかをろくせず
大きな功績を表彰しようと議論する時、たとえそのかげに小さな過失があっても大目に見て問題にしないということ。
知者は惑わず勇者は懼れず
ちしゃはまどわず ゆうしゃはおそれず
ものの道理をわきまえた人は判断に迷いがない。真に勇気ある者は、信念を持って行動するので何ものをも恐れないということ。
知者は水を楽しみ仁者は山を楽しむ
ちしゃはみずをたのしみ じんしゃはやまをたのしむ
ものの道理をわきまえた人は、判断に迷いがないからよどみなく流れる川を愛し楽しむ。また、仁徳を備えた人は、静かな心で何事にも動じないからどっしりかまえた山を愛し楽しむということ。
使う者は使われる
つかうものはつかわれる
人を使うにはさまざまな気苦労があり、決して楽ではない。人を使うということは、結局人に使われるのと同じようなものだということ。
亭主は達者で留守が良い
ていしゅはたっしゃでるすがよい
亭主は元気で、外で働いてくれたほうが、女房は家でのんびりできるということ。
天は自ら助くる者を助く
てんはみずからたすくるものをたすく
天は、人に頼らず自ら努力する者に力を貸し、幸福を与えるということ。「天は自ら助くる者を助く」ともいう。
似た者夫婦
にたものふうふ
夫婦は互いに性格や好みが似てくるものだということ。また、性格や好みが似ている夫婦のこと。
二兎を追う者は一兎をも得ず
にとをおうものはいっとをもえず
一度に二つのものを手に入れようと欲張ると、結局どちらも手に入れられなくなることのたとえ。一度に二匹のうさぎを捕えようとすると、結局一匹も捕らえられなくなるなるという意から。
抜き足して来るひとに碌な者なし
ぬきあししてくるひとにろくなものなし
音をさせないように近づく者は、何か後ろ暗い所があるので碌な者ではないということ。
退けば長者が二人
のけばちょうじゃがふたり
相性のわるい者同士が一緒にいるより、お互いに独立したほうがうまくいくということ。
飲む者は飲んで通る
のむものはのんでとおる
酒飲みは酒代がかかって大変だが、金が無いなら無いなりにやっていくものだということ。
早い者勝ち
はやいものがち
何事も人より早いほうが有利だということ。「早いが勝ち」ともいう。
腹八分に医者要らず
はらはちぶにいしゃいらず
満腹ではなく腹八分目くらいにすれば、健康でいられるということ。
非学者論に負けず
ひがくしゃ ろんにまけず
無学な者は道理を知らず、がむしゃらに自分の説を主張してなかなか議論に負けない。だから道理のわからない者を相手に議論しても意味がないということ。
貧乏は達者の基
びんぼうはたっしゃのもと
貧乏な人は、身体を動かして一生懸命働くので丈夫で健康だということ。
坊主捨て置け医者大事
ぼうずすておけいしゃだいじ
急病の時は、急いで医者を呼ぶのが大事だということ。
右に出る者がない
みぎにでるものがない
一番すぐれていて、その人に優る者がいないということ。昔、中国で右を上席としたことから。
昔年寄りに弱い者なし
むかしとしよりによわいものなし
年寄りに昔話を聞くと、若い頃に弱かった人は一人もいないことになるということ。年寄りの自慢話をからかうことば。
持てる者と持たざる者
もてるものともたざるもの
世の中は財産を持つ豊かな者と、それを持たない貧しい者の二種類しかないということ。
役者に年なし
やくしゃにとしなし
役者はどんな年齢の役でも巧みに演じるし、いつまでも若く見えるということ。「芸人に年なし」ともいう。
よく泳ぐ者は溺る
よくおよぐものはおぼる
自分の得意なことは自信過剰になるため、かえって失敗しやすいということのたとえ。
預言者郷里に容れられず
よげんしゃきょうりにいれられず
優れた人物も、身近な人には認められず尊敬されにくいというたとえ。すぐれた預言者も、子どもの頃からよく知っている人たちにとっては、普通の人しか思えず、尊ばれないという意から。
弱き者汝は女なり
よわきもの なんじはおんななり
女は心変わりしやすく、男に比べて弱い立場にあるということ。シェークスピアの戯曲「ハムレット」の中のせりふから。
律義者の子沢山
りちぎもののこだくさん
律義者は、品行方正で家庭円満なので、夫婦仲もよく子どもが多く生まれるということ。
六国を滅ぼす者は六国なり
りっこくをほろぼすものはりっこくなり
国が滅びるのは、国の内部に原因があるということ。悪い結果の原因は、自分自身にあることが多いというたとえ。「六国」は中国、戦国時代の斉(せい)・楚(そ)・燕(えん)・韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)のこと。六国が滅びたのは六国相互の争いの結果によるもので、他の国に滅ぼされたわけではないという意から。
流言は知者に止まる
りゅうげんはちしゃにとどまる
確かな根拠のない噂が広まっても、知恵のある人はそれを他人に話さないから、噂はそこで止まってしまうということ。
我が事と下り坂に走らぬ者なし
わがこととくだりざかにはしらぬものなし
自分に関することとなれば、下り坂で自然と早足になるように、自ら進んで走りまわるということ。
笑って損した者なし
わらってそんしたものなし
いつも明るくにこにこしている人は、他人に好かれ幸福を招くということ。
我を非として当う者は吾が師なり
われをひとしてむかうものはわがしなり
自分の欠点を注意してくれる人は、誰でも自分にとっての先生だということ。