「一」を含むことわざ
全195件
悪は一旦の事なり
あくはいったんのことなり
一時的にうまくいっても悪は長続きせず、結局は正義に勝てないということ。
朝顔の花一時
あさがおのはないっとき
物事の盛りが短く、はかないことのたとえ。朝咲いた朝顔の花が昼を待たずにしぼんでしまうことから。
朝の一時は晩の二時に当たる
あさのひとときはばんのふたときにあたる
朝は仕事がはかどるので、なるべく早く起きて働けということ。「一時」は昔の時刻の数え方で、約二時間。「二時」はその倍の約四時間で、朝の仕事は夜の仕事の二倍に相当するという意から。
薊の花も一盛り
あざみのはなもひとさかり
誰でも年ごろになると、それなりの魅力が出てくるということ。あまり好まれない薊の花も、美しい時期があるという意から。
あの世の千日この世の一日
あのよのせんにち このよのいちにち
あの世の極楽で千日暮らすより、この世で一日でも楽しむほうがよいということ。
危ない橋も一度は渡れ
あぶないはしもいちどはわたれ
安全な方策ばかりとっていたのでは、成功することはできない。時には危険を冒してやってみるのも必要だということ。
粟一粒は汗一粒
あわひとつぶはあせひとつぶ
粟一粒の収穫には、農民の汗一粒が流されているという農家の苦労をいう言葉。
板子一枚下は地獄
いたごいちまいしたはじごく
船乗りという仕事の危険なことのたとえ。「板子」は和船の底に敷く板。その板の下は、落ちれば死につながる恐ろしい海だということから。
一瓜実に二丸顔
いちうりざねににまるがお
女性の顔立ちで、一番良いのはやや細長く白い瓜実顔、二番目は愛嬌のある丸顔だということ。その後に「三平顔に四長顔、五まで下がった馬面顔」と続く。
一押し二金三男
いちおし にかね さんおとこ
女性をくどくには、第一が押しの強さ、二番目が金の力、男ぶりのよさは三番目だということ。
一か八か
いちかばちか
運を天に任せて思い切ってやってみること。
一髪二化粧三衣装
いちかみ にけしょう さんいしょう
女性を美しく見せるのは、第一は髪かたちの美しさ、二番目は化粧、三番目が衣装だということ。
一工面二働き
いちくめん にはたらき
世渡り上手は金の工面をする才覚が第一で、勤勉に働くのはその次だということ。
一芸は道に通ずる
いちげいはみちにつうずる
一芸を極めた人は、他のどんな分野においても人にぬきんでることができるということ。
一合取っても武士は武士
いちごうとってもぶしはぶし
たとえ貧しくても男には男の誇りと本分があるということ。禄高がたとえ一合でも武士にかわりはないということから。
一事が万事
いちじがばんじ
一つの事を見るだけで他のすべての事を推察できるということ。
一日千秋の思い
いちじつせんしゅうのおもい
待ち焦がれて、一日が千年もの長さに感じられること。
一日の長
いちじつのちょう
経験・知識が他の人より少しだけ優れていること。その人より一日分年長であるという意から。
一日再び晨なり難し
いちじつふたたびあしたなりがたし
一日に二度朝が来ることがない。だから時間を大切にして勉学に励めという戒めのことば。「晨」は朝の意。
一字の師
いちじのし
詩文などの適切でない点を訂正してくれた師のこと。中国唐の時代、斉己の「数枝開く」という詩句を「一枝開く」と一字改めた鄭谷を「一字の師」と呼んだという故事から。
一樹の陰一河の流れも他生の縁
いちじゅのかげいちがのながれもたしょうのえん
この世で起こるすべての出来事は、みな前世からの因縁によるということ。一本の木の陰でともに雨宿りし、同じ流れの水を飲むのも、すべてめぐり合わせによるということから。「一河の流れを汲むも他生の縁」ともいう。
一度あることは二度ある
いちどあることはにどある
一度起きたことは、後でまた同じようなことが起こりやすいので注意せよということ。この後に続けて「二度あることは三度ある」ともいう。
一度死ねば二度死なぬ
いちどしねばにどしなぬ
人間死ぬのは一度きりと、事に当たる時決死の覚悟を決めて自分自身に言い聞かせることば。
一度はままよ二度はよし
いちどはままよにどはよし
悪事を行うとき、最初は良心がとがめながら、なるようになれという気で行うが、二度目からはなんとも思わなくなり平気でのめりこんでいくということ。
一度焼けた山は二度は焼けぬ
いちどやけたやまはにどはやけぬ
一度災いに遭うと二度と同じ災いに遭うことはないと、災難に遭った人を慰めて言うことば。
一難去ってまた一難
いちなんさってまたいちなん
災難が次々と襲ってくるたとえ。
一に看病二に薬
いちにかんびょう ににくすり
病気を治すためには、まず第一に行き届いた看病が重要で、薬はその次であるということ。
一日暖めて十日冷やす
いちにちあたためてとおかひやす
一日だけ努力してあとの十日は怠け、怠けるほうが多いから何の役にも立たないというたとえ。植物を育てる時に、一日だけ日光に当てて暖め、十日は冷やして成長に良くないことをするということから。
一日一字を学べば三百六十字
いちにちいちじをまなべばさんびゃくろくじゅうじ
毎日少しずつでも怠らずに勉強を続ければ、積もり積もって大きな成果が得られるというたとえ。
一日の計は朝にあり一年の計は元旦にあり
いちにちのけいはあさにありいちねんのけいはがんたんにあり
一日の計画は朝のうちに立て、一年の計画は元旦に立てよということ。
一に褒められ二に憎まれ三に惚れられ四に風邪ひく
いちにほめられにににくまれさんにほれられしにかぜひく
くしゃみについてのことわざ。一回なら誰かに褒められているし、二回は憎まれていて、三回は惚れられているが、四回は風邪をひく前兆である。
一人虚を伝うれば万人実を伝う
いちにんきょをつたうればばんにんじつをつたう
一人がでたらめを伝えれば、大勢の人が次々にそれを言いふらして事実にしてしまうということ。
一念天に通ず
いちねん てんにつうず
成し遂げようとする強い信念があれば、その意志は天に通じ必ず成就するということ。
一年の計は元旦にあり
いちねんのけいはがんたんにあり
一年の計画は元旦に立てるべきであるということ。何事も最初が肝心であるというたとえ。
一の裏は六
いちのうらはろく
悪いことの後には必ずいいことがあるというたとえ。さいころの一の裏は六であることから。
一番風呂は馬鹿が入る
いちばんぶろはばかがはいる
沸かしたてのお湯はきめが粗くて刺激が強く体によくないということ。
一引き二才三学問
いちひき にさい さんがくもん
出世の条件は、第一に上のひとの引き立て、二番目は才能、三番目が学問であるということ。
一姫二太郎
いちひめにたろう
最初の子は女の子の方が育てやすく、二番目は男の子がいいということ。
一富士二鷹三茄子
いちふじ にたか さんなすび
初夢に見ると縁起がいいとされるものを順に並べたことば。
一枚の紙にも裏表
いちまいのかみにもうらおもて
紙にも裏表があるように何事にも裏表があるということ。
一脈相通ずる
いちみゃくあいつうずる
ちょっと見ただけではかけ離れているように見えるものの間にも、何かしら共通点があるということ。
一目置く
いちもくおく
相手が自分よりすぐれていると認めて、敬意を払い一歩譲るたとえ。
一も取らず二も取らず
いちもとらずにもとらず
二つのものを同時に得ようとすると、結局どちらも手に入らなくなることのたとえ。
一文惜しみの百知らず
いちもんおしみのひゃくしらず
目先の損得にとらわれて、あとで大損することに気づかない愚かさを嘲笑するたとえ。たった一文惜しんだために、あとで百文もの損失を招く意から。
一葉落ちて天下の秋を知る
いちようおちててんかのあきをしる
わずかな前兆を見て、その後の大事を予知するたとえ。
一輪咲いても花は花
いちりんさいてもはなははな
たとえ小さく目立たない存在でも、その存在自身には何ら変わりはないということ。
一を聞いて十を知る
いちをきいてじゅうをしる
わずかなことを聞いただけで全体を知得すること。頭の回転が速く理解力があるたとえ。
一を識りて二を知らず
いちをしりてにをしらず
知識が浅く応用力がないこと。一つのことだけ知って、それ以外のことには知識がない意から。
一家の言を成す
いっかのげんをなす
その人独特の主張や学説を打ち立てること。「一家言を成す」ともいう。「一家言」は、独自の意見や主張のこと。
一挙手一投足
いっきょしゅいっとうそく
わずかな労力のこと。また、細かい一つ一つの動作や行動のこと。一度手を挙げ、一度足を動かすという意から。
一見旧の如し
いっけん きゅうのごとし
一度会っただけで、古くからの友達のように親しくなること。「一見」は一度会う、「旧」は以前からの知り合いの意。
一犬影に吠ゆれば百犬声に吠ゆ
いっけんかげにほゆればひゃっけんこえにほゆ
一人の人間がいいかげんなことを言うと、世間の多くの人が、それを真実として広めてしまうことのたとえ。一匹の犬が何かの影を見て吠え出すと、辺りの百匹の犬がそれにつられて吠え出すという意から。
一粲を博す
いっさんをはくす
お笑いぐさになるという意で、自分の詩や文章が人に読まれることを謙遜していう言葉。「粲」は、白い歯を出して笑うこと。「一粲」は、ひと笑いのこと。
一将功成りて万骨枯る
いっしょうこうなりてばんこつかる
輝かしい功績をあげた人の陰には、多くの人の努力や苦労があるというたとえ。指導者だけが功名を得るのを嘆く言葉。一人の将軍が輝かしい功名をあげた陰には、犠牲となった一万人もの兵士の骨が戦場にさらされているという意から。
一生添うとは男の習い
いっしょうそうとはおとこのならい
一生君を愛して離さない、というのは男が女を口説くときの決まり文句であるということ。
一升徳利こけても三分
いっしょうどっくりこけてもさんぶ
元手が多ければ、多少損をしても平気だというたとえ。一升徳利が倒れて中身がこぼれても、三分(三合)くらいは残っているという意から。
一升徳利に二升は入らぬ
いっしょうどっくりににしょうははいらぬ
ものには限界があり、それ以上を望んでも無理だということ。一升入りの徳利に二升は入らないという意から。
一升の餅に五升の取り粉
いっしょうのもちにごしょうのとりこ
主なものより、それに付随するもののほうが多くなるということのたとえ。「取り粉」は、つきたての餅に付ける粉。一升の餅をつくためには五升の取り粉が必要になるという意から。
一矢を報いる
いっしをむくいる
相手の攻撃に対して反撃すること。「一矢」は、一本の矢。自分への攻撃に対して一本の矢を射返して報復するということから。
一炊の夢
いっすいのゆめ
人生の浮き沈みが夢のようにはかないことのたとえ。昔、中国の邯鄲(かんたん)で盧生という青年が、道士から枕を借りて眠り、富貴を極めた自分の一生の夢を見たが、目が覚めてみると、炊きかけの黄粱がまだ煮えきらない、短い時間であったという故事から。
一寸先は闇
いっすんさきはやみ
一寸先が真っ暗で何も見えないように、少し先の未来にすらどんな運命が待ち受けているのか、まったく予測ができないことのたとえ。
一寸の光陰軽んずべからず
いっすんのこういんかろんずべからず
ほんのわずかな時間でも無駄にしてはいけないということ。「光陰」は月日、時間の意。
一寸延びれば尋延びる
いっすんのびればひろのびる
当座の困難を切り抜ければ、先々楽になるということのたとえ。「一寸」は約3センチ、「一尋」は約180センチ。今、一寸延ばすことが出来れば、先々一尋延びるのと同じ結果になるという意から。「一寸延びれば尋」「一寸延びれば尺」ともいう。
一寸の虫にも五分の魂
いっすんのむしにもごぶのたましい
どんなに小さくて弱いものにも、それ相応の意地や考えがあるので侮ってはいけないということのたとえ。わずか一寸の虫でもからだ半分の五分の魂があるという意から。
一世を風靡する
いっせいをふうびする
その時代の人々を、一つの傾向に従わせること。また、その時代に大きな影響を与えること。
一石を投じる
いっせきをとうじる
平穏なところに反響を呼ぶような問題を投げかけること。静かな水面に石を一つ投げると波紋が生じるところから。
一線を画す
いっせんをかくす
はっきり区別し、けじめをつけること。
一銭を笑う者は一銭に泣く
いっせんをわらうものはいっせんになく
わずかな金銭を粗末に扱うものは、いつかそのわずかな金銭に泣くはめになる。たとえわずかな金額でも大事にしなければならないという戒めのことば。
一旦緩急あれば
いったんかんきゅうあれば
ひとたび大事が起きた時には、という意味。「一旦」はひとたび、「緩急」は差し迫った場合という意。
一箪の食一瓢の飲
いったんのし いっぴょうのいん
わずかな飲食物のこと。また、清貧に甘んじるくらしのたとえ。「箪」は竹製の食器、「瓢」は飲み物を入れるひさご。食器一杯の食べ物と、ひさご一杯の飲み物という意から。
一張羅
いっちょうら
持っている衣服のなかで、一枚しかない上等のもの。また、着替えのないたった一枚きりの衣服のこと。「張」は数え方の語で「羅」は薄絹のことで、たった一枚の薄絹という意から。
一丁字を知らず
いっていじをしらず
無学でまったく字が読めないこと。「一丁字」は一個の文字のことで、文字を一字も知らないという意から。丁は个(か)の誤り。个は個・箇の意。
一擲乾坤を賭す
いってきけんこんをとす
運命を賭けて大勝負に出ること。「乾」は天、「坤」は地、「一擲」はさいころを投げること。さいころを投げて天が出るか地が出るかの勝負をするという意から。「乾坤一擲」ともいう。
一天万乗の君
いってんばんじょうのきみ
天下を治める天子のこと。「一天」は天下、「万乗」は兵車一万台の意。中国の周代、天子は戦時に兵車一万台を徴発できる制度だったことから。「万乗の君」ともいう。
一頭地を抜く
いっとうちをぬく
他の人より一段と優れていること。「一頭地」の「一頭」は頭一つ分の意で、「地」は助辞で意味はない。人より頭一つ分抜きん出ているという意から。
一敗地に塗れる
いっぱい ちにまみれる
再び立ち上がれないほど大敗してしまうこと。一度の戦いで完全に敗北し、内臓が地面で踏みにじられ、泥まみれになるという意から。
一髪千鈞を引く
いっぱつ せんきんをひく
非常に危険なことをするたとえ。一本の髪の毛で千鈞の重いものを引っ張るという意から。千鈞は約6.7kgで非常に重いことのたとえ。
一斑を見て全豹を卜す
いっぱんをみてぜんぴょうをぼくす
物事の一部分だけを見て、全体を推し量ることのたとえ。「斑」はまだら模様、「卜」は占う意。皮にある一つの斑模様を見て、豹の皮だと知るという意から。
一匹の馬が狂えば千匹の馬も狂う
いっぴきのうまがくるえばせんびきのうまもくるう
一人の行いが、他の人をも駆り立ててしまうたとえ。群集が付和雷同しやすいことのたとえ。群れの中の一匹の馬が異常な行動をして騒ぎ出せば、群れ全体が巻き込まれて騒ぎ出すという意から。
一臂の力を仮す
いっぴのちからをかす
わずかな力を貸すこと。「一臂」は片方の肘のこと。転じて、わずかな力の意。「仮す」は貸す意。
一辺倒
いっぺんとう
あるひとつのものだけに偏ること。毛沢東の論文で使われ日本でも流行した語。
犬一代に狸一匹
いぬいちだいにたぬきいっぴき
めったにない大きなチャンスのたとえ。犬が狸のような大物を捕らえるのは一生に一度あるかどうかということから。
後ろ千両前一文
うしろせんりょうまえいちもん
後ろ姿はとても美しいのに、前から見ると全然美しくないこと。
運用の妙は一心に存す
うんようのみょうはいっしんにそんす
何事もその機能をうまく活用するためには、それを用いる人の心ひとつにかかるということ。
老いの一徹
おいのいってつ
自分の意見や意向を押し通そうとする、老人の頑固な気質のこと。「一徹」は頑固の意。
起きて半畳寝て一畳
おきてはんじょう ねていちじょう
人間は必要以上の豊かさをもとめても仕方ないということ。どんなに大きな家に住んでいようと、人一人が必要とする広さは、起きている時は半畳、寝る時も一畳あればすむということから。
思う事一つ叶えばまた一つ
おもうことひとつかなえばまたひとつ
欲望には限りがないということ。一つ望みが叶うと、すぐにまた次を望む意から。
親子は一世夫婦は二世主従は三世
おやこはいっせ ふうふはにせ しゅじゅうはさんせ
親子の関係は現世だけのものであり、夫婦は前世と現世または現世と来世の二世に渡る。主従関係は、前世・現世・来世の三世にまたがるほど深いということ。
親の意見と茄子の花は千に一つも無駄はない
おやのいけんとなすびのはなはせんにひとつもむだはない
茄子の花に無駄花がないように、親が子どもにいう意見も一つも無駄がなく、すべて子どもの役に立つことばかりであるということ。
女の一念岩をも徹す
おんなのいちねん いわをもとおす
女が執念深いことのたとえ。
餓えて死ぬは一人飲んで死ぬは千人
かつえてしぬはひとり のんでしぬはせんにん
餓えて死ぬ人間は少ないが、酒の飲みすぎが原因で死ぬ人間は非常に多いということ。
門松は冥土の旅の一里塚
かどまつはめいどのたびのいちりづか
門松はめでたいものだが、飾るたびに年を重ね死に近づくので、いわばあの世に向かう一里塚のようなものだということ。「冥土」は、あの世のこと。「一里塚」は、街道に一里ごとに築かれ、旅人のための里程標となった塚のこと。この歌は一休作という説があり、このあとに「めでたくもありめでたくもなし」と続けてもいわれる。
悲しい時は身一つ
かなしいときはみひとつ
困ったり落ちぶれたりすると、他人は当てにならず、頼りになるのは自分だけだということ。「身一つ」は財産もなく自分の体だけという意。
借りる八合済す一升
かりるはちごう なすいっしょう
人から物やお金を借りたら、少し多めに返すか、お礼を添えて返すのが常識であるというたとえ。「済す」は、返済すること。八合借りたら、一升にして返せという意から。
彼も一時此れも一時
かれもいちじ これもいちじ
時とともに、世の中のことは移り変わっていくものである。だから、あの時はあの時、今は今で、あの時と今とを単純に比べることはできないということ。また、栄枯盛衰も一時限りであるということ。「彼」は、あの時の意。
皮切りの一灸
かわきりのひとひ
なんでも最初は苦しいものだというたとえ。一番初めにすえる灸が、ひどく熱いと感じられることから。
間一髪
かんいっぱつ
事態が非常に差し迫っていることのたとえ。髪の毛一本が入るほどの隙間という意から。
堪忍は一生の宝
かんにんはいっしょうのたから
堪忍は、一生を通して推し量ることができない利益をもたらすということ。また、忍耐の精神は一生の宝として大切にすべきだということ。「堪忍は身の宝」ともいう。
聞いた百文より見た一文
きいたひゃくもんよりみたいちもん
人から百文の値打ちと聞かされるより、自分で見たほうが値打ちがあるということ。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥
きくはいっときのはじ きかぬはいっしょうのはじ
知らないことを聞くのはほんの一時の恥で済むが、聞かずに知らないまま過ごすのは一生恥ずかしいということ。
客人一杯手八杯
きゃくじんいっぱいてはちはい
客に酒を一杯すすめる間に、主人が手酌で酒を八杯飲むということ。酒好きの人が客にかこつけて酒を飲むことにもいう。
九牛の一毛
きゅうぎゅうのいちもう
多数の中のわずかな一部分のたとえ。取るに足りないことのたとえ。「九牛」は、多くの牛の意。多くの牛の中の一本の毛という意から。
九死に一生を得る
きゅうしにいっしょうをえる
とうてい助からないだろうと思われた危険な状態に陥りながら、かろうじて助かることのたとえ。助かる見込みが十分の一という命をかろうじて得るという意から。「九死一生」「万死に一生を得る」「万死の中に一生を得」「万死を出でて一生に遇う」ともいう。
九仞の功を一簣に虧く
きゅうじんのこうをいっきにかく
長い間の努力も最後のわずかな手違いで無駄になることのたとえ。「九仞」は非常に高い、「一簣」は一杯のもっこの意。高い山を築くのに、最後のもっこ一杯の土を虧く(欠く)と完成しないという意から。
窮余の一策
きゅうよのいっさく
追いつめられて困ったあげく、苦しまぎれに思いついた一つの方法のこと。「窮余」は、行き詰まった末という意。
今日の一針明日の十針
きょうのひとはり あすのとはり
すぐにしなければならないことを先延ばしすると、余計に手間がかかるということのたとえ。今日なら一針縫えば済むのに、明日に延ばせばほころびが広がり、十針も縫わなければならなくなるという意から。
桐一葉
きりひとは
桐の葉が一枚落ちるのを見て、秋の訪れを知ること。転じて、小さなできごとから衰亡の兆しを感じ取ることのたとえ。
軌を一にす
きをいつにす
やり方や立場が同じであること。「軌」は、車輪の跡のこと。車の通った跡が同じという意から。
槿花一日の栄
きんかいちじつのえい
栄華が長続きしないことのたとえ。「槿花」は、むくげの花。朝咲き夕方にはしぼむむくげの花のようにはかない栄華という意から。「槿花一朝の夢」ともいう。
食い物と念仏は一口ずつ
くいものとねんぶつはひとくちずつ
食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏も一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。「食べ物と念仏は一口ずつ」ともいう。
九尺二間に戸が一枚
くしゃくにけんにとがいちまい
間口が九尺、奥行き二間、入り口の戸が一枚だけというような、きわめて狭く粗末な家のたとえ。
愚者も一得
ぐしゃもいっとく
愚か者でも、たまにはいい考え方をすることがあるということ。「愚者にも一得」「愚者の一得」ともいう。
糞も味噌も一緒
くそもみそもいっしょ
見た目が似ていれば、価値のある物もない物も、同じように扱うことのたとえ。「味噌も糞も一緒」ともいう。
鶏群の一鶴
けいぐんのいっかく
平凡な人の中に、一人だけ際立ってすぐれた者がいることのたとえ。鶏の群の中に鶴が一羽混じっているということから。「群鶏の一鶴」ともいう。
下種の一寸のろまの三寸馬鹿の開けっ放し
げすのいっすん のろまのさんずん ばかのあけっぱなし
戸を閉める時に、下種は一寸閉め残し、のろまな者は三寸閉め残し、愚か者は開けっ放しにしてしまう。戸の閉め方で、その人の品性・性格がわかるということ。
褻にも晴れにも歌一首
けにもはれにもうたいっしゅ
普段の時も晴れの席でも、同じ歌一首しか詠めないということ。無能無芸を嘲笑う言葉。「褻」は、普段。
鯉の一跳ね
こいのひとはね
諦めがいいこと。潔いこと。捕らえられた鯉は一度跳ねるだけで、あとはじたばたしないという意から。
紅一点
こういってん
多数の男性の中に女性が一人混じっていることのたとえ。見渡す限りの緑の草木の中に、紅い花が一輪あでやかに咲いている意から。「万緑叢中紅一点」の略。
黄梁一炊の夢
こうりょういっすいのゆめ
人生が夢のようにはかないことのたとえ。昔、中国の邯鄲で盧生という青年が、道士から借りた枕で眠り、栄華を極めた自分の一生の夢を見たが、目が覚めてみると、炊きかけの黄粱がまだ煮えきらない、わずかな時間であったという故事から。
虚仮の一心
こけのいっしん
愚かな者でも物事を一心に行えば、すぐれたことが出来るというたとえ。「虚仮」は、愚か者のこと。「虚仮の一念」ともいう。
心は二つ身は一つ
こころはふたつみはひとつ
あれもこれもと心は二つのことを望むが、自分のからだは一つしかなく、思い通りにならないということ。
小姑一人は鬼千匹にむかう
こじゅうとひとりはおにせんびきにむかう
嫁にとって、小姑一人は鬼千匹にも匹敵するほどやっかいで、扱いにくい存在であるということ。「むかう」は、匹敵するという意。
財は一代の宝
ざいはいちだいのたから
財産はその人一代限りのものであり、その後はどうなるかわからないということ。
三国一
さんごくいち
世界一のこと。「三国」は、インド・中国・日本の三つの国のことで、昔はこの三国を全世界としていたことから。
三度の火事より一度の後家
さんどのかじよりいちどのごけ
三度火事に遭うより、一度だけでも夫に先立たれるほうが精神的打撃が大きくて立ち直りにくいというたとえ。
三人旅の一人乞食
さんにんたびのひとりこじき
三人で旅をする時には、その中の一人が仲間はずれになりがちだということ。また、三人で事をすると、貧乏くじをひいて損をすることが多いということ。
地獄の一丁目
じごくのいっちょうめ
きわめて恐ろしい所のたとえ。また、悪の道や破滅に向かう始まりのたとえ。「一丁目」は入り口の意。
地獄の上の一足飛び
じごくのうえのいっそくとび
きわめて危険な行為のたとえ。
地獄は壁一重
じごくはかべひとえ
人間は一歩誤ると、罪を犯してしまいがちだということ。地獄は壁を一枚隔てたすぐ隣にあるという意から。
死しての千年より生きての一日
ししてのせんねんよりいきてのいちにち
死んでからの千年より、この世での一日のほうが大事だということ。
十把一絡げ
じっぱひとからげ
いろいろな種類のものを、区別無くひとまとめにして取り扱うこと。また、一つ一つ取り上げるほどの価値がないものとして粗末に取り扱うこと。
十遍読むより一遍写せ
じっぺんよむよりいっぺんうつせ
何度も読むより、一度書き写したほうが内容をよく理解できるということ。「十読は一写に如かず」ともいう。
芝居は一日の早学問
しばいはいちにちのはやがくもん
芝居は歴史上の事柄やものの道理をおしえてくれるので、読み書きのできない人間にとっては、てっとり早い学問の場であるということ「芝居は無学の早学問」ともいう。
十読は一写に如かず
じゅうどくはいちしゃにしかず
何回も読むより、一回書き写したほうが内容をよく理解できるということ。「十遍読むより一遍写せ」ともいう。
十年一日の如し
じゅうねんいちじつのごとし
長い年月、少しも変わらずずっと同じ状態である様子。十年が、まるで一日であるかのようだという意から。
春宵一刻値千金
しゅんしょういっこくあたいせんきん
おぼろ月夜に花の香りが漂う春の宵のひとときは、千金にも値するほどすばらしいということ。「一刻」はわずかな時間、「千金」は千両・大金の意。
正直は一生の宝
しょうじきはいっしょうのたから
正直者は人から信頼され、それによって成功や幸福を手にすることができる。正直こそ一生を通じて大切に守るべき宝だというたとえ。
食後の一睡万病円
しょくごのいっすい まんびょうえん
食後のひと眠りはからだによいというたとえ。「万病円」は、万病に効果があるといわれた江戸時代の丸薬。
雀の千声鶴の一声
すずめのせんこえつるのひとこえ
つまらない者がいろいろ言うよりも、すぐれた者の一声のほうが勝っているというたとえ。「鶴の一声」だけでも使われる。
脛一本腕一本
すねいっぽん うでいっぽん
地位も財産もなく、この世には自分のほかには頼るものがないことのたとえ。
駿河の富士と一里塚
するがのふじといちりづか
かけ離れていて比較にならないことのたとえ。「一里塚」は、街道の一里ごと築かれた土を盛った塚で、この塚と富士山を比べるという意から。
精神一到何事か成らざん
せいしんいっとう なにごとかならざん
全精神を集中して懸命におこなえば、どのような難事でも成し遂げることが出来るということ。
千金の裘は一狐の腋に非ず
せんきんのきゅうはいっこのえきにあらず
国を治めるには、多くの有能な人材が必要だというたとえ。「裘」は獣の毛皮で作った衣服、「腋」は脇の下。千金もする皮衣は一匹の狐のわき毛だけでは作れないという意から。
千金を買う市あれど一文字を買う店なし
せんきんをかういちあれどいちもんじをかうみせなし
文字を覚えるためには、自分で学ぶしかないというたとえ。市場ではどんな高価なものも買うことが出来るが、一つの文字も買える店はないという意から。
千畳敷に寝ても畳一枚
せんじょうじきにねてもたたみいちまい
人一人が必要とするものには限度があるから、いたずらに欲をかくべきではないということ。千畳もの広さがある部屋に寝ても、人が一人寝るのに必要なのは、せいぜい畳一枚であるという意から。
千日の萱を一日
せんにちのかやをいちにち
長年苦労して築き上げたものを、一瞬にして失うことのたとえ。千日もかけて刈り集めた萱をたった一日で燃やしてしまうという意から。
千日の萱を一日に焼く
せんにちのかやをいちにちにやく
長年苦労して築いたものを、一瞬にしてなくしてしまうことのたとえ。千日もかかって刈り集めた萱をたった一日で燃やしてしまうという意から。
千日の旱魃に一日の洪水
せんにちのかんばつにいちにちのこうずい
千日も続く日照りと、たった一日ですべてを流してしまう洪水とは、同じくらいの被害をもたらすということ。水害の恐ろしさをいった言葉。
仙人の千年蜉蝣の一時
せんにんのせんねん かげろうのいっとき
長い短いの違いはあっても、どちらも一生であることに変わりないことのたとえ。また、同じ一生でも長短の差が大きいことのたとえ。
千人の諾諾は一士の諤諤に如かず
せんにんのだくだくはいっしのがくがくにしかず
他人の言葉になんでも賛同して従う千人は、権勢に媚びずに正しいと思うことを主張する一人には及ばないということ。「諾諾」は、他人の言葉にさからわないで従うさま。「諤諤」は、正しいと思うことを恐れはばかることなく述べるさま。
千里の道も一歩から
せんりのみちもいっぽから
どんな遠大な計画も、はじめは身近なことから始まるというたとえ。千里の道のりも踏み出した第一歩からから始まるという意から。「千里の行も足下より始まる」ともいう。
千里一跳ね
せんりひとはね
大きな鳥があっという間に千里も飛んでしまうように、物事を一気に行って大成功することのたとえ。
千慮の一失
せんりょのいっしつ
どんな知恵者でも、多くの考えの中には失敗もあるということ。また、十分に注意しても思わぬ失敗が起こることのたとえ。「千慮」は、いろいろと考えを巡らすこと。。
千慮の一得
せんりょのいっとく
愚かな者でも、たまには一つぐらいよい考えを出すこともあるということ。
滄海の一粟
そうかいのいちぞく
広大なものの中のきわめて小さいもののたとえ。また、宇宙における人間の存在のはかなさのたとえ。「滄海」は青い大海、「一粟」は一粒の粟のことで大海に浮かぶ一粒の粟という意味。
備わらんことを一人に求むるなかれ
そなわらんことをいちにんにもとむるなかれ
万能な人間などいないのだから、一人の人間に完全無欠を要求してはいけないということ。
その一を識りてその二を知らず
そのいちをしりてそのにをしらず
知識が浅く応用力がないこと。一つのことだけ知って、それ以外のことには知識がない意から。
大海の一滴
たいかいのいってき
大きな海の中の一滴の水のように、果てしなく広いところにきわめて小さなものがあることのたとえ。
鯛も一人では旨からず
たいもひとりではうまからず
どんなにおいしいものでも、一人で食べるのではおいしくない。大勢で食べる食事のほうがおいしいということ。
茶腹も一時
ちゃばらもいっとき
わずかなことでも一時しのぎにはなることのたとえ。空腹の時もお茶でしばらくはしのげるということから。
鶴の一声
つるのひとこえ
権威者・有力者の一言が多くの人の議論や意見をおさえつけること。
亭主三杯客一杯
ていしゅさんばいきゃくいっぱい
客をもてなすために、主人が客よりたくさん酒をのむこと。また、客をだしにして主人がふだんより多く酒を飲むことにもいう。
適時の一針は九針の手間を省く
てきじのいっしんはきゅうしんのてまをはぶく
その場で始末を付けておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということのたとえ。その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことになるという意から。「時を得た一針は九針の手間を省く」ともいう。
問うは一旦の恥問わぬは末代の恥
とうはいったんのはじ とわぬはまつだいのはじ
知らないことを聞くのはほんの一時だけ恥ずかしい思いをするが、聞かずに知らないまま過ごすのは一生恥ずかしい思いをするということ。
道理百遍義理一遍
どうりひゃっぺん ぎりいっぺん
ものの道理を百回聞かせるよりも、たった一度、義理を尽くした行いを見せるほうが、人の心を動かすことができるということ。
時を得た一針は九針の手間を省く
ときをえたいっしんはきゅうしんのてまをはぶく
適時に始末を付けておけば、あとで大掛かりな手間をかけずにすむということのたとえ。その時に一針縫っておけば、あとで九針縫う手間を省くことになるという意から。「適時の一針は九針の手間を省く」ともいう。
どこで暮らすも一生
どこでくらすもいっしょう
どんな所で暮らしても人の一生に変わりがないから、どうせなら楽しく暮らせる所に住みたいということ。
泣いて暮らすも一生笑って暮らすも一生
ないてくらすもいっしょう わらってくらすもいっしょう
泣いて暮らすのも笑って暮らすのも、同じ一生に変わりがないのなら、なるべく楽しく暮らすほうがよいということ。
逃ぐるが一の手
にぐるがいちのて
困難に直面したら、とりあえず逃げて身の安全をはかるのが上策だということ。また、面倒なことは避けるのが一番いい方法だということ。
二度教えて一度
にどおしえていちどしかれ
子どもをしつける時の心得を示した言葉。子どもの過ちや失敗は頭ごなしに怒らず、繰り返してよく教え諭し、それでも聞かない時にたまに叱るくらいがよいということ。
二度聞いて一度物言え
にどきいていちどものいえ
人の言うことは何度聞き直してでもよく聞き、自分は口数を少なく余計なことを言わないほうがよいということ。
二兎を追う者は一兎をも得ず
にとをおうものはいっとをもえず
一度に二つのものを手に入れようと欲張ると、結局どちらも手に入れられなくなることのたとえ。一度に二匹のうさぎを捕えようとすると、結局一匹も捕らえられなくなるなるという意から。
猫の子一匹いない
ねこのこいっぴきいない
まったく人がいないようす。
上り一日下り一時
のぼりいちにち くだりいっとき
物事を作り上げるのには多くの時間と労力を要するが、壊すのはたやすいというたとえ。上るのは一日かかる道も下る時はわずかな時間しかかからないという意から。
馬鹿の一念
ばかのいちねん
愚か者も一心に事をおこなえば、すばらしい大事業を成し遂げられるということ。
馬鹿の一つ覚え
ばかのひとつおぼえ
愚か者が、たった一つ覚えていることを得意げに振りかざすことをあざけっていう言葉。
伯楽の一顧
はくらくのいっこ
不遇だった者が有力な者に見込まれて世に出ること。「伯楽」は中国、春秋時代の名馬を見分ける名人のことで、市で馬が売れずに困っていた者が、伯楽に頼んで通り過ぎたあとに振り返って馬を見てもらうと、そのとたんに馬に十倍の値がついたという故事から。
早いのが一の芸
はやいのがいちのげい
物事を手早く処理するのも芸のうちということ。また、仕事は手早いことが大切で、技巧は二の次ということ。
腹に一物
はらにいちもつ
心に何かたくらみを抱いていること。「胸に一物」ともいう。
万緑叢中紅一点
ばんりょくそうちゅうこういってん
多数の男性の中に、女性が一人華やかに混じっていることのたとえ。また、多くのものの中で、ただ一つ際立っているもののたとえ。「万緑」は見渡す限り一面の緑、「叢中」はくさむらの中に意。見渡す限りの緑の草木の中に、紅い花が一輪あでやかに咲いている意から。略して「紅一点」ともいう。
人一寸
ひといっすん
身長差は、少しの違いでもかなり違っているように見えるということ。
一口物に頬焼く
ひとくちものにほおやく
ちょっとしたことに手を出して、意外な失敗をすることのたとえ。一口で食べられるようなわずかな物を食べて、口の中をやけどするという意から。
人の一生は重荷を負うて遠き道を行くが如し
ひとのいっしょうはおもにをおうてとおきみちをゆくがごとし
人生は長く苦しいものだから、辛抱強く努力を重ねて着実に進んでいかなければならないという教え。徳川家康の遺訓から。
人の一寸我が一尺
ひとのいっすん わがいっしゃく
人の欠点は少しのことでも目につくが、自分の欠点はどんなに大きくても気がつかないというたとえ。
人の苦楽は壁一重
ひとのくらくはかべひとえ
壁一つ隔てただけで隣の様子がわからないように、他人の苦しみや楽しみは他人事で自分とはなんの係わりもないということ。
人の十難より我が一難
ひとのじゅうなんよりわがいちなん
人の身に起こった多くの災難より、自分の身に起きた小さな災難のほうが大ごとだということ。
一人口は食えぬが二人口は食える
ひとりぐちはくえぬがふたりぐちはくえる
一人暮らしは無駄が多くて生計を立てにくいが、結婚して二人で暮らせば節約できることが多くなり、なんとか暮らしていけるということ。「二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ」ともいう。
二人口は過ごせるが一人口は過ごせぬ
ふたりぐち(ににんぐち)はすごせるがひとりぐちはすごせぬ
結婚して二人で暮らせば節約できることが多くなり、無駄が多くて不経済な一人暮らしより得策だということ。「一人口は食えぬが二人口は食える」ともいう。
褒じの一笑国を傾く
ほうじのいっしょうくにをかたむく
美女のために国が滅びること。褒じとは中国、周の幽王の后。めったに笑わない褒じが、手違いで上がったのろしで諸侯が参集するのを見て笑ったため、幽王が平時にたびたびのろしを上げさせたので、本当の戦乱の時には諸侯が集まらず、国が滅びたという故事から。
味噌も糞も一緒
みそもくそもいっしょ
良いものも悪いものも、同じように扱うことのたとえ。
昔千里も今一里
むかしせんりもいまいちり
すぐれた人も、年をとれば凡人に劣ってしまうということ。昔は千里を行くことができた駿馬も、今では一里しか行くことができないという意から。
胸に一物
むねにいちもつ
心中、ひそかにたくらみを持つこと。「腹に一物」ともいう。「腹」は心の中・本心の意。
目に一丁字なし
めにいっていじなし
まったく字が読めないこと。「一丁字」は一個の文字で、文字を一字も読めないという意から。丁は个(か)の誤り。个は個・箇の意。
夜明け前が一番暗い
よあけまえがいちばんくらい
どん底の後には必ずいいことがあるというたとえ。日が昇る直前に一番暗い時間があるということから。
ローマは一日にしてならず
ろーまはいちにちにしてならず
大事業は、長い年月の努力なしでは成し遂げられないというたとえ。