日本で一般的に用いられている「書き順(筆順)」「書き方」の紹介・解説です。
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漢字「蕩」の意味:
1. うごく。うごかす。揺れ動く。揺り動かす。
- この意味は、物や人が自由に動いたり揺れたりする様子を表します。「蕩」には、物が風に吹かれて揺らめく様子や、心が高揚して動くといった意味合いも含まれます。
- 例:風に蕩う旗(風になびく旗)/心が蕩けるような感情。
2. あらう。洗い流す。はらう。のぞく。
- 物事をきれいにする、あるいは不要なものを取り除くという意味があります。この使い方は、様々な対象に適用できます。
- 例:心を蕩して新たな気持ちになる(心を洗い清める)/不必要な記憶を蕩う(消し去る)。
3. ほしいまま。勝手気まま。
- 自由気ままな様子や、他者に気を使わずに自分の思うままに行動することを指します。この意味合いでは、しばしば否定的なニュアンスが含まれます。
- 例:彼は蕩った生活を送っている(無頓着な生活をしている)/蕩々とした人生(自分勝手な人生)。
4. のびやか。広々とした。
- 広い空間や、開放的な様子を表す際に使われます。「蕩」は、圧迫感のない自由な動きや流れをイメージさせる漢字です。
- 例:蕩たる空が広がる(広々とした空が広がる)/生き生きとした蕩う心。
5. とろける。しまりがない。だらしがない。
- 物理的にとろける様子や、精神的、肉体的にだらしなく、緊張感のない様子を表します。この意味には、一般的に芳しくないイメージがあります。
- 例:チョコレートが蕩ける(溶けている)/仕事に対する姿勢が蕩った(だらけている)。
漢字「蕩」は、様々な状況や感情に対応する多面性を持った漢字です。それぞれの意味は、文脈によって異なる使われ方をすることがあります。